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#カメラ談義 #絵作り #カスタムイメージ #フィルムシミュレーション #ピクチャーコントロール

私のDLSR使用機種はペンタックス(K)、富士フイルム(X)、ニコン(F)の3社がメインとなっています。
そのうちペンタックスと富士フイルムの2社はメーカーによる絵作りを強くプッシュしてきて、カスタムイメージ、フィルムシミュレーション、ピクチャーコントロールとか格好良い名前付けして、「里び」やら「ETERNA ブリーチバイパス」など新しい物を追加して話題作りをしています。

今回はUI的観点から自分なりに振り返ってみたいと思います。

絵作り

写真というのは必ずしも数値的に正しい記録・再生を行えば良いという訳ではないらしく、撮影者の希望する方向性、対象に向いたパラメーター調整を行うと見栄えが良くなったり、希望する雰囲気の写真になったりします。

素人が現像であれこれ苦労するよりは、経験豊富なメーカーエンジニアによるチューニングの方がより良い結果が得られる可能性が高いでしょう。

そういった意味でもペンタックスとフジフィルムは定評があります。

基本

基本的には数値的に正しいパラメーター(スタンダード、ナチュラル)、彩度が高くぱっとみて見てメリハリのある見栄えの良い方向(鮮やか、ビビッド)の2方向があります。
後はお約束として白黒モードですね。

最近では逆にくすんだ感じの渋い方向性のパラメータが追加される流れがあります。

撮影対象オリエンテッド

それとは別に、撮影対象に合ったパラメータを用意する方向性もあります。
まあ風景と人物が基本です。

ペンタックス

ペンタックスではK200D (私が最初に購入したDSLR😊)から、カスタムイメージという風に絵作りを簡単に選択出来る機能を搭載して、最新の機種まで種類を追加しつつ引き継がれています。
最初は6種類から始まり、最新機種では14種まで増えています。(2022年2月現在)

またペンタックスはシャープネスにも凝っていて、何と3種類も用意されています。
シャープネス、ファインシャープネス、エクストラシャープネス。

カスタムイメージ (ペンタックス,K200D, 2008年)
鮮やか

ナチュラル

人物

風景

雅

モノトーン

画像4

デフォルト(最初)が「鮮やか」(Bright)になっているのがペンタックスらしいと言えるでしょうか。

ペンタックスのカスタムイメージの良い所は、名前とアイコンが判り易く、絵作りの方向性が視覚的に大体予想できる事です。
またここから自分なりにパラメーターを詰める事が出来、凝りたい時にも対応できる柔軟さも持ち合わせています。

ペンタックスのUI は判りやすさと凝り機能のバランスが良く、入り口広く、奥行き深くと良く考えられて実装されていると感じます。
(バイアスされています?😝)

K200D で撮影していた時は大抵「風景」で撮っていました。
これが中々良い色がでるんですよー😝

K-1の最新ファームウェアでの表示画像5


富士フイルム

フィルムシミュレーションの進化

XシリーズはX100が2011年に発売されたのが最初ですが、それ以前と以後でフィルムシミュレーションに変化がありました。

X以前

この頃はまだフィルムシミュレーションの各項目がSTANDARD とかF1など無味乾燥な記述となっています。
これは判り辛いですね...
ただヘルプで説明が参照できますので、致命的に使い辛い訳ではありません。😄

フィルムシミュレーション (フジフィルム,FinePix S5 Pro,2006年)
STANDARD
F1

F1a
F1b
F1c
F2

FinePix S5 Pro のスクリーンショット画像1

HELP で各フィルムシミュレーションの説明が見られるのは良いですね。
というか、説明が無いと全く想像もつきません!😝

画像2

画像3

X以後

X以降はフィルム名をタイトルとして判り易くなりました。😄
フィルム名を付けた事は、フィルム時代からカメラに触れてきた世代には判り易いと思います。

フィルムシミュレーション (フジフィルム,X100,2011年)
PROVIA/スタンダード
Velvia/ビビッド
ASTIA/ソフト
モノクロ
セピア

X100s のスクリーンショット画像6

画像7

X-T2 では少し拡張されていますが、基本的には同じUIです。

X-T2 のスクリーンショット画像10

UIの観点からすると一覧性に欠けますし、全て文字ベースのインタフェースとなっていて直感性に欠けますね。
ただ簡単な説明が常に表示されるのは、それはそれで良いとも感じます。

この画面からパラメーター調整へダイレクトに以降出来ないのは自信の表れでしょうか...?😝


ニコン

ニコンではD300 で初めてピクチャーコントロールとして実装されました。
非常にシンプルですね。

ピクチャーコントロール (ニコン,D300,2007年)
スタンダード
ニュートラル
ビビッド
モノクローム

D300のスクリーンショット画像8

D500では3つ追加されています。
これでやっと他社の初めの頃と同等になりました。😊

D500のピクチャーコントロール・メニュー(WEB から)画像9


比較結果の感想

こうして比較してみるとペンタックスのUI が最も使い易く、判り易い実装になっていると思いました。

色々なメーカー製品を使い分けて見ないと判り辛い事ですが、ペンタックスの製品作りは使用者目線から広義の使い易さが良く考慮され実装されている事が判ります。

一つの製品だけを使い、熟達して行くのならばある意味そういった事は重要では無いという事もまた事実ではあります。
ニコンの上級機・プロ機はまさにそういった実装で、ファインダを覗きながら必要な設定変更を(慣れれば)素早く行える様なUI(画面を見る必要無い)になっています。
ただその場合、最初はマニュアル片手に一通り操作を理解し、慣れる必要があります。


#カメラ談義 #絵作り
#カスタムイメージ #フィルムシミュレーション #ピクチャーコントロール
#ペンタクス推し

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