【今週の米大学野球】ハーストン・ウォルドレップ8回13K無失点/クイン・マシューズ9回16K156球完投【17週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、17週目/スーパーリージョナルラウンドが終了し、CWS進出校8校が決定。
CWSは、大学野球の聖地の「チャールズ・シュワブ・フィールド・オマハ」16日-26日まで開催されます。

●CWS組み合わせ

6/16-

●フロリダ大(50-15/全米第2シード)vsバージニア大(50-13/全米第7シード)
●オーラルロバーツ大(51-12)vsTCU(42-22)

6/17-

●ウェイクフォレスト大(52-10/全米第1シード)vsスタンフォード大(44-18/全米第8シード)
●LSU(48-15/全米第5シード)vsテネシー大(43-20)

1.ハーストン・ウォルドレップ8回13K無失点

 ハーストン・ウォルドレップ(フロリダ3年/RHP/MLB公式20位)は、昨年サザンミシシッピ大で全米8位の140奪三振を記録し、大学代表に選出。
今季は開幕からエースとして起用され、10日の全米第15シードのサウスカロライナ大戦では、8回、被安打3、与四球2、奪三振13 失点0の快投を見せました。

 ウォルドレップの球種は、94-97/MAX99mphの速球・スプリット・スライダー・カーブ。
伸びのある速球、大学生No.1のスプリット、平均以上のスライダーを武器に、全米3位の142奪三振を記録しています。
一方で、力感の強いフォームで制球力は平均以下ですが、ボールの質自体はエース級です。

2.クイン・マシューズ9回16K156球完投

 クイン・マシューズ(スタンフォード大4年/LHP/MLB公式119位)は、マシューズは、1-2年次はあまり良い結果を残せませんでしたが、2年夏のケープコッドリーグでは、4先発で防御率1.56を記録。
昨年は、先発兼リリーフとして防御率3.08の活躍でCWS出場に貢献し、TB19巡目で指名されました。
そして、今季はエースとして活躍し、11日のテキサス大戦で9回、被安打8、与四球1、奪三振16、失点3、156球の力投で、10勝目を挙げました。

 マシューズの球種は、90-93/MAX95mphの速球・チェンジアップ・スライダー・カーブ。
球威は高くありませんが、球の出どころが見づらいフォームで打者を欺く、変則タイプです。
また、利き手方向に曲がりながら沈むチェンジアップの評価が高く、全米2位の152奪三振を記録しています。
さらに、昨年から制球が大きく改善しており、先発下位に残れるかもしれません。

3.ブロック・ウィルケン1試合3HR

 ブロック・ウィルケン(ウェイクフォレスト大3/3B/MLB公式24位)は1年次に同大1年生タイ記録の17HRを記録し、シーズン後に参加したケープコッドリーグではMVPを獲得。
昨年も、同大歴代2位の23HRと持ち味のパワーを発揮しました。
そして、今季は昨年以上のペースでHRを量産し、11日の全米第16シードのアラバマ大戦で5-4 3HR 3打点を記録し、30HRは全米2位となりました。

●28号HR

●29号HR

●30号HR

 ウィルケンは、23年大学生トップクラスのパワーヒッターで、同大のシーズ・、通算HR記録を更新。
プルヒッターで変化球の対応が苦手ですが、今季は打撃内容が大幅に改善し、四球が急増しています。
一方で、スピードは平均以下ですが、非常に強肩で3Bに残れる可能性はあります。

4.ポール・スキーンズ7.2回9K無失点

 ポール・スキーンズ(LSU3年/RHP/MLB公式2位)は、空軍士官学校1年次に、全米12位の打率.410/11セーブを記録し、大学代表に選出。
昨年は先発で全米8位の10勝を記録し、再び大学代表に選出されました。
そして、LSUに転校した今季はエースとして、開幕から7試合連続で6回11奪三振以上、失点1以内を記録。
10日の全米第12シードのケンタッキー大戦では、7.2回、被安打4、与四球1、奪三振9、失点0の快投で、防御率1.77は全米2位となりました。

 スキーンズの球種は、97-101/MAX102mphの速球・スライダー・チェンジアップ。
平均98mphと、スピードはMLBでもトップレベルで、大学生No.1の大きく横に曲がるスライダー・チェンジアップ・制球力も高評価。
188奪三振は2位と36個差の1位で、ゴールデンスパイク賞のファイナリスト3名に選出されました。
また、124球目に101mphを記録しておりスタミナも抜群で、ストラスバーグ以来最高の大学生投手と評されており、全体2位指名が濃厚です。
一方、打者としては2年連続2桁HRを記録したパワーも魅力的ですが、今季はまだ打席に立っていません。

5.コール・クレッカー7回9K無失点

 コール・クレッカー(TCU1年/RHP/25年ドラフト対象)は高校時代は無名な存在で、開幕時はリリーフでしたが、3月から先発2番手に昇格。
9日の全米第14シードインディアナ州立大戦では、7回、被安打3、与四球1、奪三振9、失点0の快投で、1年生1位の10勝目を挙げました。

 クレッカーの球種は、90-93/MAX94mphの速球・スライダー・チェンジアップ。
バランスの良いフォームで、スイーパー系のスライダーの評価が高く、右打者を得意としています。
また、制球力・完成度も高く、速球・変化球の精度を磨けば、25年上位指名候補です。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●オレゴン大8点差を逆転しサヨナラ勝ち

●サヨナラのシーン

●オーラルロバーツ大逆転サヨナラ勝ち

●TCU CWS進出

●フロリダ大CWS進出

●ハイライト

●バージニア大CWS進出

●オーラルロバーツ大CWS進出

●LSU CWS進出

●スタンフォード大CWS進出

●テネシー大CWS進出

●スタンフォード大タイムリーエラーで9回3点差から同点に…

●TJライオペル(フロリダ大4年)膝付き盗塁阻止

●ブレイリン・ウィマー(サウスカロライナ大)のジャンピングスロー

●ブレイク・バーク(テネシー大2年/1B)推定飛距離146mの16号特大HR

●ジョーダン・トンプソン(LSU3年)ジャンピングスロー

●ディラン・キャンベル(テキサス大)のレーザービーム

●ウェイクレスト大スーパーリージョナル新記録1試合9HR

●スーパーリージョナルラウンド好プレー集


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