2019年日米大学野球選手権大会アメリカ代表選手名鑑(完成版)

1.スケジュール

7/2~7/6:vsキューバ(アメリカ,計5試合→アメリカ4勝1敗)
7/9~7/12:vs台湾(台湾,計5試合→計4試合,アメリカ2勝2敗)

7/16(火):第1戦 松山坊っちゃんスタジアム(愛媛県)
アメリカ0-3日本
7/17(水):第2戦 今治市営球場(愛媛県)
アメリカ3-2日本
7/18(木):第3戦 絆スタジアム(山口県)
中止
7/19(金):予備日 
絆スタジアム(山口県)
アメリカ2-0日本
7/20(土):第4戦 ヨーク開成山スタジアム(福島県)
アメリカ1-9日本
7/21(日):第5戦 明治神宮球場(東京都)
7/22(月):予備日 
明治神宮球場(東京都)

2.選手一覧

キューバ戦・台湾戦26人
日本戦24人

3.成績表

投手成績

野手成績

4.チーム寸評

・投手陣
 Max Meyer・Asa Lacy・Reid Detmersの,それぞれタイプが異なる1巡目有力候補3人が揃う先発陣は非常に強力。特にMeyerの80mph後半のスライダーは,カッター軌道の鋭く曲がる超一級品。
ロングリリーフは球威のあるChris McMahon,大きく沈むツーシームが持ち味のJeff Criswellと,日本が苦手とするタイプの2投手が好調な点も非常に頼もしい。
ショートリリーフには,日本では中々見慣れない剛速球&カーブが武器のサウスポーBurl Carrawayが控える。
2017年U18W杯アメリカ代表&MAX100mphを誇るCole Wilcoxの登板時は,電光掲示板のスピードガン表示に要注目。
投手陣唯一の1年生Doug Nickhazy,クローザーのTyler Brownが不調な点は気掛かり。

・野手陣
 シーズン4割打者3人・2桁HRが7人選出された昨季と比べるとやや迫力に欠けるが,キューバ・台湾戦計9試合のチーム成績は打率.331 6HR OPS.892と非常に好調。
打線の目玉は何と言ってもバリー・ボンズのアリゾナ州立大1年生最多HR記録を更新し(25HR),大学2年間で48HR放っている2020年ドラフトNo.1パワーヒッターのSpencer Torkelson。木製バットへの対応力はサマーリーグで実証しており,打撃練習も非常に楽しみ。
選球眼が良く,チーム最多の3盗塁を記録しているLuke Waddell,台湾戦から調子を上げている2020年ドラフトNo.1アベレージヒッターのAustin Martinの1・2番コンビも要警戒。
台湾戦で5打数5安打を記録し,現在打率5割越えのHeston Kjerstad,小技が得意なタイプだが代表では長打力を発揮しているAlika Wiliamsも要注目選手。

・守備陣
 ここ数年の傾向と同様に,センターラインを中心に守りが堅い選手が多く,キューバ・台湾戦計9試合で失策3・守備率.991(投手1失策・内野手2失策)。
特にショートのAlika Williamsはキューバ戦で何度もファインプレーを魅せた守備の要。
Patrick Bailey・Casey Optiz擁する捕手陣は9試合で許盗塁2・盗塁阻止率.714の強肩を誇り,俊足が持ち味の選手が多い日本代表との対戦は非常に楽しみ。
外野陣の3人&スーパーユーティリティのAustin Martinも堅実。

5.右投手プロフィール

2 Cole Wilcox/コール・ウィルコックス(ジョージア大1年,右投手)
【身長/体重】 195cm105kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1999/7/14
【ドラフト】 18年WSH37巡目 【特徴】 ファストボール◎・チェンジアップ〇・スライダー〇

2019年 防御率4.07 19試合(6先発) 3勝2敗 59.2回 被安打46 被HR3 与四球38 奪三振64 BB/9:5.73 K/9: 9.65 K/BB:1.68 WHIP1.41

 2017年U18W杯アメリカ代表にも選出された,2020年ドラフトNo.1大学生剛腕投手。球種は94-98mph,MAX100mphのファストボール・チェンジアップ・スライダー。チェンジアップ・スライダーは共に80mph後半に達する平均以上の球種だが,今季15暴投&与四球率5点台と制球を乱す場面が非常に多く,改善は必須。2018年MLB公式ドラフトプロスペクトランキング19位の超有望株。

28 Tyler Brown/タイラー・ブラウン(バンダービルト大2年,右投手)
【身長/体重】 193cm110kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1998/10/2
【ドラフト】 17年CIN26巡目 【特徴】 ファストボール〇・スライダー〇・制球〇

2018年 防御率6.03 20試合(2先発) 1勝5敗3セーブ 37.1回 被安打42 被HR3 与四球11 奪三振41 BB/9:2.65 K/9:9.88 K/BB:3.73 WHIP1.42
2019年 防御率2.19 31試合 3勝1敗17セーブ 49.1回 被安打35 被HR1 与四球9 奪三振65 BB/9:1.64 K/9:11.86 K/BB:7.22 WHIP0.89

 80mph前半のスライダーを武器に,今季全米2位・バンダービルト大シーズン歴代1位の17セーブを記録した絶対的クローザー。球種は92-95mph,MAX96mphのファストボール・スライダー・チェンジアップ。テークバックの小さい安定したフォームで,大柄な体格にありがちな制球難もない。右腕に重い心臓病を患う1歳の娘の名前のタトゥーを刻んでいる。

 37 Jeff Criswell/ジェフ・クリスウェル(ミシガン大2年,右投手)
【身長/体重】 193cm102kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1999/3/10
【ドラフト】 17年DET35巡目 【特徴】 ファストボール〇・チェンジアップ〇・スライダー〇

2018年 防御率2.23 24試合 3勝2敗 32.1回 被安打18 被HR2 与四球19 奪三振32 BB/9:5.29 K/9:8.91 K/BB:1.68 WHIP1.14
2019年 防御率2.72 22試合(17先発) 7勝1敗3セーブ 106.0回 88被安打 被安打6 与四球50 奪三振116 BB/9:4.25 K/9:9.85 K/BB:2.32 WHIP1.30
 

 ツーシーム系の荒れ球が持ち味の2020年ドラフト1巡目候補。球種は93-95mph,MAX96mphのファストボール・スライダー・チェンジアップ。ファストボールは大きく沈むツーシーム系が中心で,ゴロアウトが多い。チェンジアップで空振りを奪う。低めの変則的なスリークォーターで,フィニッシュが大きいが故に,今季5失策・守備率.722と,フィールディングに大きな不安を抱えている。

47 Chris McMahon/クリス・マクマホン(マイアミ大2年,右投手)
【身長/体重】 188cm93kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1999/2/4
【ドラフト】 17年ATL33巡目 【特徴】 ファストボール〇・チェンジアップ〇

2018年 防御率4.44 6試合(4先発) 1勝1敗 26.1回 被安打25 被HR2 与四球9 奪三振18 BB/9:3.08 K/BB:6.15 K/BB:2.00 WHIP1.29
2019年 防御率3.73 12試合(12先発) 3勝2敗 60.1回 被安打50 被HR2 与四球23 奪三振67 BB/9:3.43 K/9:9.99 K/BB:2.91 WHIP1.21

 故障から復活したポテンシャルの高い速球派投手。球種は93-95mph,MAX97mphのファストボール・チェンジアップ・スライダー・カーブ。力感の低いフォームで,制球は安定している。高2時は175cm66kgと身体が非常に小さかったが,1年で188cmまで身長が伸び,球速が約10mph上がった。2017年オフに半月板手術,今季も右肩の故障で一ヶ月間離脱と,耐久面に不安を抱えている。

6.左投手プロフィール

23 Asa Lacy/アサ・レイシー(テキサスA&M大2年,左投手) 
【身長/体重】 193cm98kg 【投/打】 左/左 【生年月日】 1999/6/2
 【ドラフト】 17年CLE31巡目 【特徴】 ファストボール〇・スライダー〇・チェンジアップ〇・カーブ〇

2018年 防御率2.75 23試合(2先発) 3勝1敗1セーブ 39.1回 被安打28 被HR2 与四球17 奪三振48 BB/9:3.89 K/9:10.98 K/BB:2.82 WHIP1.14
2019年 防御率2.13 15試合(15先発) 8勝4敗 88.2回 被安打49 被HR6 与四球43 奪三振130 BB/9:4.36 K/9:13.20 K/BB:3.02 WHIP1.04

 平均以上のファストボール&3つの変化球で三振を量産する2020年ドラフトNo.1サウスポー。球種は92-95mph,MAX97mphのファストボール・チェンジアップ・スライダー・カーブ。ベストピッチはチェンジアップ。昨秋から米大学代表&エースのJohn Doxakisとスライダーの改善に取り組んでおり,カッターに近い軌道に修正。今年5月の試合で球審に対し暴言を吐き,4試合の出場停止処分を受けた。

26 Doug Nikhazy/ダグ・ニカイジー(ミシシッピ大1年,左投手)
【身長/体重】 178cm91kg 【投/打】 左/左 【生年月日】 1999/8/11
【ドラフト】 なし 【特徴】 カーブ〇

2019年 防御率3.31 20試合(14先発) 9勝3敗1セーブ 89.2回 被安打78 被HR10 与四球33 奪三振86 BB/9:3.31 K/9:8.63 K/BB:2.61 WHIP1.24

 小柄な体格ながら,高いリリースポイントから投げ込む伸びのあるファストボールとカーブを軸に,ミシシッピ大1年生記録の86奪三振を奪ったサウスポー。球種は88-92mph,MAX93mphのファストボール・カーブ・カッター・チェンジアップ。ファストボールはフォーシーム中心のため,ゴロ率は低め。パーマのかかった長髪が特徴的な風貌で,アリス・イン・チェインズ,ニルバーナ,ピンクフロイドなど80~90年代のロックを好む。

33 Burl Carraway/バール・キャラウェイ(ダラスバプティスト大2年,左投手)
【身長/体重】 183cm78kg 【投/打】 左/左 【生年月日】 1999/3/27
【ドラフト】 なし 【特徴】 ファストボール〇・カーブ〇

2018年 防御率108.00 2試合 0勝0敗 0.1回 被安打3 被HR1 与四球3 奪三振0 BB/9:81.00 K/9:0.00 K/BB:0.00 WHIP18.00
2019年 防御率2.81 28試合(1先発) 4勝2敗6セーブ 41.2回 被安打29 被HR1 与四球22 奪三振72 BB/9:4.75 K/9:15.55 K/BB:3.27 WHIP1.22

 豪快なオーバースローから球威のあるボールを投げ込む荒れ球リリーフ。球種は93-95mph,MAX98mphのファストボール・カーブ・チェンジアップ。ベストピッチの70mph半ばのカーブは,ブレーキの利いた大きく曲がる軌道で,左打者と非常に相性が良い。チェンジアップは発展途上。今季は1試合先発登板したものの,小柄な体格&力感のあるフォームのため,リリーフ向き。2年間で盗塁企画数わずか1。

43 Andrew Abbott/アンドリュー・アボット(バージニア大2年,左投手) 
【身長/体重】 183cm79kg 【投/打】 左/左 【生年月日】 1999/6/1
【ドラフト】 17年NYY36巡目 【特徴】 カーブ〇

2018年 防御率3.18 24試合(1先発) 3勝4敗6セーブ 51.0回 被安打42 被HR3 与四球16 奪三振78 BB/9:2.82 K/9:13.76 K/BB:4.88 WHIP1.14
2019年 防御率3.89 24試合(2先発) 2勝3敗3セーブ 44.0回 被安打40 被HR2 与四球25 奪三振59 BB/9:5.11 K/9:12.07 K/BB:2.36 WHIP1.48

 大きく曲がる70mph半ばのカーブを武器に三振を量産するリリーフ。球種は91-92mph,MAX93mphのファストボール・カーブ・カッター・チェンジアップ。ケープコッドリーグでは5試合全て先発登板だったが,全身をフルに使ったダイナミックなメカニクス&小柄な体格で,ブルペンが適任とされる。高4時には防御率0.28 9-0 72.2回 与四球4 奪三振158と驚異的な成績を残し,バージニア州No.1サウスポーと評されていた。

46 Reid Detmers/レイド・デトマーズ(ルイビル大2年,左投手)
【身長/体重】 188cm95kg 【投/打】 左/左 【生年月日】 1999/7/8
【ドラフト】 17年ATL32巡目 【特徴】 カーブ◎・制球〇・チェンジアップ〇

2018年 防御率4.85 18試合(8先発) 4勝2敗 55.2回 被安打47 被HR8 与四球34 奪三振69 BB/9:5.50 K/9:11.16 K/BB:2.03 WHIP1.46
2019年 防御率2.78 19試合(18先発) 13勝4敗 113.1回 被安打71 被HR12 与四球33 奪三振167 BB/9:2.62 K/9:13.26 K/BB:5.06 WHIP0.92

 2020年ドラフトNo.1と評される70mph前半のカーブで緩急を付け,全米2位の167奪三振を記録した2020年1巡目指名有力候補。球種は90-92mph,MAX94mphのファストボール・カーブ・チェンジアップ・スライダー・カッター。ファストボールはツーシーム系。右打者の外角低めへバックドアカーブを投げ込むことを好むため,対右打者の方が被打率が低い。極端なフライボールピッチャーで,被HRが多い。

7.二刀流プロフィール

35 Max Meyer/マックス・マイヤー(ミネソタ大2年,右投手/外)
【身長/体重】 183cm84kg 【投/打】 右/左 【生年月日】 1999/3/12
【ドラフト】 17年MIN34巡目 【特徴】 スライダー◎・ファストボール〇・制球〇

2018年 防御率2.06 26試合 2勝3敗16セーブ 43.2回 被安打25 被HR0 与四球13 奪三振54 BB/9:2.68 K/9:11.13 K/9:4.15 WHIP0.87
2019年 防御率2.11 16試合(11先発) 5勝3敗2セーブ 76.2回 58被安打 被HR5 与四球20 奪三振87 BB/9:2.35 K/9:10.21 K/BB:4.35 WHIP1.02

 昨年も代表に選出され,リリーフながらチーム最多の15奪三振を記録した2020年ドラフト1巡目有力候補。球種は93-95mph,MAX97mphのファストボール・スライダー・チェンジアップ。今季は昨季から9kg増量し,先発転向ながら球速が大きく伸びた。スライダーは80mph後半のカッターに近い軌道で,20年ドラフトNo.1と高く評価されている。2年間で許盗塁4個と,ランナーケアに優れている。

19 Alec Burleson/アレク・バールソン(イーストカロライナ大2年,左投手/一/外)
【身長/体重】 193cm98kg 【投/打】 左/左 【生年月日】 1988/11/25
【ドラフト】 なし 【特徴】 コンタクト〇・守備〇・肩〇・チェンジアップ〇

2018年 防御率3.33 19試合(8先発) 5勝2敗4セーブ 54.0回 被安打50 被HR3 与四球16 奪三振49 BB/9:2.67 K/9:8.17 K/BB:3.06 WHIP1.22
2019年 防御率3.28 24試合(9先発) 6勝2敗5セーブ 60.1回 被安打56 被HR4 与四球26 奪三振68 BB/9:3.88 K/9:10.14 K/BB:2.62 WHIP1.36

2018年 49試合 打率.252(103-26) 0HR 18打点 11四球 13三振 3盗塁 0盗塁死 出塁率.325 長打率.282 OPS.607
2019年 64試合 打率.370(246-91) 9HR 61打点 14四球 24三振 3盗塁 1盗塁死 出塁率.399 長打率.573 OPS.972

   米大学球界No.1二刀流選手。球種は87-91mph,MAX93mphのファストボール・カーブ・チェンジアップ。脚の動きが一瞬止まる独特なフォームで,ベストピッチはチェンジアップ。打者としては高3・高4の2年間で5三振(52試合)と,卓越したコンタクト力が最大の持ち味で,左投手も全く苦にしない。一塁守備の評価は高いが,強肩を生かし右翼を守ることも多い。現時点では野手としての評価の方が高い。

52 Logan Allen/ローガン・アレン(フロリダインターナショナル大2年,左投手/一/外)
【身長/体重】 183cm77kg 【投/打】 左/右 【生年月日】 1998/9/5
【ドラフト】 17年BAL16巡目 【特徴】 制球〇・チェンジアップ〇

2018年 防御率3.89 13試合(12先発) 5勝5敗 74.0回 被安打74 被HR8 与四球16 奪三振85 BB/9:1.95 K/9:10.34 K/BB:5.31 WHIP1.22
2019年 防御率3.11 14試合 (14先発) 4勝6敗 84.0回 被安打71 被HR7 与四球25 奪三振120 BB/9:2.68 K/9:12.86 K/BB:4.80 WHIP1.14

2018年 51試合 打率.309(139-43) 2HR 16打点 14四球 21三振 2盗塁 5盗塁死 出塁率.390 長打率.388 OPS.778
2019年 39試合 打率.276(76-21) 3HR 5打点 1四球 15三振 2盗塁 0盗塁死 出塁率.321 長打率.434 OPS.755

  ファストボールとチェンジアップを軸に,今季全米15位の120奪三振を記録した技巧派。球種は91-92mph,MAX94mphのファストボール・チェンジアップ・スライダー・カーブ。ベストピッチはチェンジアップ。やや低めのスリークォーターで,メカニクスはスムース&変化球の制球も安定している。高校通算成績は防御率0.39 33勝1敗 226.2回 与四球43 奪三振384と圧倒的で,17年ドラフトでは高校生トップクラスのサウスポーと評されていた。

8.捕手プロフィール                   

5 Patrick Bailey/パトリック・ベイリー(ノースカロライナ州立大2年,捕手)
【身長/体重】 188cm87kg 【投/打】 右/両 【生年月日】 1999/5/29
【ドラフト】 2017年MIN37巡目 【特徴】 肩〇・守備〇・パワー〇・選球眼

2018年 54試合 打率.321(187-60) 13HR 40打点 28四球 32三振 0盗塁 0盗塁死 出塁率.419 長打率.604 OPS1.023
2019年 60試合 打率.288 (236-68) 10HR 46打点 41四球 43三振 1盗塁 0盗塁死 出塁率.390 長打率.513 OPS.903

 昨年も代表に選出された2020年ドラフトNo.1捕手。昨季ノースカロライナ州立大1年生記録の13HRを放ち,所属カンファレンスの最優秀新人に選出された。高い身体能力を生かした強肩・レシービング・フットワークなど,守備の評価が高いチームリーダーで,今季開幕19連勝の立役者。打撃面は右打席は引っ張り気味,左打席はフィールド全体に打ち分けるスタイル。

49 Casey Opitz/ケイシー・オピッツ(アーカンソー大2年,捕)
【身長/体重】 180cm79kg 【投/打】 右/両 【生年月日】 1998/7/30
【ドラフト】 17年CLE27巡目 【特徴】 肩〇・守備〇

2018年 19試合 打率.222(27-6) 0HR 5打点 3四球 8三振 0盗塁 0盗塁死 出塁率.303 長打率.296 OPS.599
2019年 58試合 打率.243(177-43) 3HR 33打点 38四球 45三振 7盗塁 0盗塁死 出塁率.379 長打率.311 OPS.690

 今季盗塁阻止率.478を記録した強肩が持ち味の守備型捕手。小柄で細身な,内野手上がりの選手で身体能力が高く,ブロッキング・ゴロ処理などプレート周りの動きは機敏で,投手陣からの信頼も厚い。キャッチングにも定評があり,今季パスボールは2つだけ。打撃面は選球眼以外は軒並み水準以下で,特に左投手相手は.190/.372/.207と壊滅的。

9.内野手プロフィール

21 Spencer Torkelson/スペンサー・トーケルソン(アリゾナ州立大2年,一塁手)
【身長/体重】 185cm100kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1999/8/26
【ドラフト】 なし 【特徴】 パワー◎・コンタクト〇・選球眼

2018年 55試合 打率.320(206-66) 25HR 53打点 38四球 44三振 4盗塁 2盗塁死 出利率.440 長打率.743 OPS1.183
2019年 57試合 打率.351(242-85) 23HR 66打点 41四球 45三振 1盗塁 2盗塁死 出塁率.446 長打率.707 OPS1.136

 昨季1年生ながら全米1位の25HRを放ち,代表に選出された2020年ドラフトNo.1打者。逆方向にコンスタントにHRを打てるパワーが最大の持ち味で,今年は。ケープコッド・リーグでも打率.333 7HR 25打点 OPS1.176と結果を残しており,木製バットへの適応力は非常に高い。18年ドラフト全体3位のAndrew Vaughnとはリトルリーグ時代から旧知の仲。

51 Tanner Allen/タナー・アレン(ミシシッピ州立大2年,一/三/外)
【身長/体重】 180cm83kg 【投/打】 右/左 【生年月日】 1998/6/5
【ドラフト】 19年COL34巡目 【特徴】 コンタクト〇・守備〇(ファースト)

2018年 68試合 打率.287(275-79) 5HR 45打点 27四球 62三振 0盗塁 2盗塁死 出塁率.353 長打率.444 OPS.797
2019年 67試合 打率.349 (275-96) 7HR 66打点 34四球 37三振 1盗塁 1盗塁死 出塁率.426 長打率.516 OPS.942

 コンパクトなスイングから二塁打を量産する中距離打者。今季は4月上旬まで打率.240台と絶不調だったが,打撃コーチの助言でフライ狙いからゴロ狙いのアプローチに切り替えたことでスランプを脱出し,3番ファーストに定着した。小柄な体格で高校時代はセカンド・ショートも守っていたため守備範囲は広く,スクーピングも高評価。

24 Justin Foscue/ジャスティン・フォスキュー(ミシシッピ州立大2年,二/三/外)
【身長/体重】 183cm91kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1999/3/2
【ドラフト】 なし 【特徴】 コンタクト〇・選球眼

2018年 58試合 打率.241(187-45) 3HR 20打点 22四球 22三振 0盗塁 2盗塁死 出塁率.332 長打率.353 OPS.685
2019年 67試合 打率.331(275-91) 14HR 60打点 30四球 32三振 2盗塁 2盗塁死 出塁率.395 長打率.564 OPS.959

 今季10試合目から一度も打率.310を切ることなく,コンスタントに打ち続けた好打者。昨季オフから筋肉を約5kg増やし,打撃コーチのアドバイスでトップの位置・スイングの軌道を修正し,打撃面が大きく改善された。対左投手成績.397/.493/.714の左殺し。今季前半はサード&セカンドを守り,守備率.900を切る拙守だったが,セカンドに固定されてからは安定している。

4 Alika Williams/アリカ・ウィリアムス(アリゾナ州立大2年,游/二)
【身長/体重】 188cm82kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1999/5/12
【ドラフト】 17年NYY32巡目 【特徴】 守備〇・コンタクト〇・スピード〇

2018年 55試合 打率.280(186-52) 0HR 20打点 13四球 17三振 5盗塁 4盗塁死 出塁率.333 長打率.333 OPS.666
2019年 57試合 打率.333(210-70) 4HR 53打点 33四球 28三振 9盗塁 4盗塁死 出塁率.430 長打率.471 OPS.901

 所属カンファレンスのオールディフェンシブチームに選出された職人気質の選手。パワーには欠けるものの,フィールド全体に打ち分けるシュアな打撃が持ち味。追い込まれても中々三振しない嫌らしい打者で,2ストライク時の打率は驚異の.357。アウトになってもしっかりランナーを進める曲者。ショートの守備は範囲が広く,グラブ捌きも柔らかい。

48 Luke Waddell/ルーク・ワデル(ジョージア工科大2年,游/二/三)
【身長/体重】 175cm80kg 【投/打】 右/左 【生年月日】 1998/7/13
【ドラフト】 19年ARI32巡目 【特徴】 選球眼・身体能力

2018年 42試合 打率.283(120-34) 1HR 10打点 10四球 17三振 1盗塁 2盗塁死 出塁率.348 長打率.392 OPS.740
2019年 58試合 打率.322(233-75) 2HR 34打点 45四球 22三振 7盗塁 2盗塁死 出塁率.436 長打率.416 OPS.852

  パワーには欠けるものの,卓越した選球眼で今季三振の倍の四球をもぎ取った小兵。広いオープンスタンスから広角に打ち分けるバッティングスタイルで,対左投手打率.351。昨年はサード,今年はショートを中心に守っていたが,最も適正が高いのはセカンド。高校時代はアメフトのランニングバックとして89ヤードのタッチダウンを記録したアスリート。

 12 Nick Loftin/ニック・ロフティン(ベイラー大2年,游/外)
【身長/体重】 185cm82kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1998/9/25
【ドラフト】 なし 【特徴】 守備〇・肩〇・コンタクト〇

2018年 55試合 打率.306(222-68) 6HR 36打点 21四球 20三振 5盗塁 3盗塁死 出塁率.370 長打率.441 OPS.811
2019年 53試合 打率.323(235-76) 6HR 41打点 17四球 17三振 6盗塁 2盗塁死 出塁率.380 長打率.502 OPS.882

 今季全米12位の三振率13.8(打数/三振)を記録した巧打者。ヒットエンドラン・バントなど小技が得意な1・2番タイプだが,外野へ鋭いライナーを飛ばすパワーも備える。軽快なフットワーク・大学2年間で4試合に登板した強肩を生かしたショート守備は,既にMLB級。ハンド・アイ・コーディネーションのトレーニングの一環として,卓球を取り入れている。 

10.外野手プロフィール

18 Heston Kjerstad/ヘストン・キースタッド(アーカンソー大2年,外)
【身長/体重】 191cm91kg 【投/打】 右/左 【生年月日】 1999/2/12
【ドラフト】 17年SEA36巡目 【特徴】 パワー〇・身体能力

2018年 69試合 打率.332(262-87) 14HR 58打点 26四球 55三振 3盗塁 0盗塁死 出塁率.419 長打率.553 OPS.972
2019年 65試合 打率.327(266-87) 17HR 51打点 21四球 65三振 5盗塁 0盗塁死 出塁率.400 長打率.575 OPS.975

 豪快なスイングから広角にHRを量産する2020年ドラフト1巡目有力候補。レッグキック&ヒッチは大きいが,スイングスピードが速く,2年連続で打率.327以上を記録している。アプローチは非常に積極的。左投手相手には.250/.342/.380と課題を残す。60ヤード走6.56秒のスピードを生かしたライト守備&正確な送球には定評あり。

44 Lucas Dunn/ルーカス・ダン(ルイビル大2年,外/二)
【身長/体重】 183cm88kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1999/4/30 【ドラフト】 なし 【特徴】 守備〇・肩〇

2018年 41試合 打率.303(66-20) 2HR 11打点 11四球 9三振 1盗塁 3盗塁死 出塁率.397 長打率.439 OPS.836
2019年 59試合 打率.309 (191-59) 1HR 25打点 29四球 34三振 15盗塁 2盗塁死 出塁率.399 長打率.398 OPS.797

 強肩好守のリードオフマンタイプ。今季は序盤は9番セカンドで起用されていたが,粘り強い打撃が評価され,途中から1番センターに定着した。スピードは突出したレベルではないが,高校時代外野送球92mphを記録した強肩&打球反応の速さに長けており,センターの守備は高評価。大学ではスポーツ経営学を専攻しており,学業面も優秀。

 32 Colton Cowser/コルトン・コーザー(サムヒューストン州立大1年,外/三)
【身長/体重】 191cm86kg 【投/打】 右/左 【生年月日】 2000/3/20
【ドラフト】 なし 【特徴】 コンタクト〇・守備〇

2019年 56試合 打率.361(216-78) 7HR 54打点 26四球 29三振 9盗塁 0盗塁死 出塁率.450 長打率.602 OPS1.052

 バットをゆらゆら揺らす独特の構えから,全米1年生3位の打率.361&78安打を記録したアベレージヒッター。広角に打ち分けるスタイルで,左投手も全く苦としない。現時点では二塁打を量産するラインドライブヒッターだが,線が細く筋肉の付く余地があり,パワーの向上が期待できる。大学での守備位置はライト/センターが中心で,しっかりこなせるレベル。

11.ユーティリティ選手プロフィール

6 Austin Martin/オースティン・マーティン(バンダービルト大2年,内/外)
【身長/体重】 183cm77kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1999/3/23
【ドラフト】 17年CLE37巡目 【特徴】 コンタクト◎・スピード〇・肩〇・選球眼

2018年 59試合 打率.338(222-75) 1HR 19打点 35四球 46三振 22盗塁 8盗塁死 出塁率.452 長打率.414 OPS.866
2019年 64試合 打率.392(268-105) 10HR 46打点 40四球 34三振 18盗塁 5盗塁死 出塁率.486 長打率.604 OPS1.090

 2020年ドラフトNo.1と評されるコンタクト力&内外野全てのポジションを守れるスーパーユーティリティ。小柄な体格だがバットスピードは速く,カレッジワールドシリーズで全米トップクラスのルイビル大投手陣から1試合2HRを放った。2年間で40盗塁を記録したスピード面も高評価。今季はサードを中心に守っていたが,最も適性が高いポジションはセカンド。

12.キューバ・台湾戦のみ帯同選手プロフィール

25 Nick Frasso/ニック・フラッソ(ロヨリーメアリーマウント大2年,右投手)
【身長/体重】 195cm86kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1998/10/18
【ドラフト】 なし 【特徴】 ファストボール〇・カーブ〇・制球〇

2018年 防御率3.15 16試合(8先発) 4勝4敗1セーブ 60.0回 被安打52 被HR2 与四球17 奪三振74 BB/9:2.55 K/9:11.10 K/BB:4.35 WHIP1.15
2019年 防御率2.32 18試合(5先発) 2勝2敗10セーブ 54.1回 被安打30 被HR1 与四球16 奪三振71 BB/9:2.65 K/9:11.76 K/BB:4.44 WHIP0.85

 非常に線が細く手足の長い体格から剛速球・カーブを投げ下ろす,先発・リリーフどちらもこなす便利屋。球種は93-96mph,MAX97mph(先発時は91-94mph)のファストボール・カーブ・チェンジアップ。カーブは70mph中盤の大きく縦に割れる軌道で,多くの空振りを奪う。長身選手にありがちな制球難はない。左打者の方が圧倒的に相性が良い。公称195cmだが,逆サバ疑惑がある。(201cm?)

9 Cade Cavalli/ケイド・キャバリ(オクラホマ大2年,右投手/一)
【身長/体重】 193cm98kg 【投/打】 右/右 【生年月日】 1998/8/14
【ドラフト】 17年ATL29巡目 【特徴】 ファストボール〇・パワー〇

2018年 防御率6.75 11試合(2先発) 3勝2敗 17.1回 被安打18 被HR3 与四球13 奪三振18 BB/9:6.75 K/9:9.35 K/BB:1.38 WHIP1.79
2019年 防御率3.28 12試合(12先発) 5勝3敗 60.1回 被安打53 被HR4 与四球35 奪三振59 BB/9:5.22 K/9:8.80 K/BB:1.69 WHIP1.46

2018年 58試合 打率.202(193-39) 6HR 28打点 33四球 94三振 0盗塁 0盗塁死 出塁率.333 長打率.332 OPS.665
2019年 19試合 打率.319(72-23) 4HR 17打点 9四球 24三振 0盗塁 0盗塁死 出塁率.393 長打率.611 OPS1.004

 リリースポイントの高いオーバースローから伸びのある剛速球を投げ下ろす,投打共にロマン溢れる二刀流。球種は92-95mph,MAX98mphのファストボール・スライダー・チェンジアップ・カーブ。スライダーは80mph後半のカッターに近い軌道で,ゴロアウトを量産する。制球は不安定。打撃面はパワーが武器で,今季は打席は少ないながらも打率3割越え。高校時代はオクラホマ州トップクラスの有望株だった。

13.キューバ戦成績

試合結果(4勝1敗)
第1戦(7/2):アメリカ5-1キューバ
第2戦(7/3):アメリカ4-2キューバ
第3戦(7/4):アメリカ8-0キューバ
第4戦(7/5):アメリカ5-6キューバ
第5戦(7/6):アメリカ10-2キューバ

投手成績

野手成績

14.台湾戦成績

試合結果(2勝2敗,計6勝3敗)
第1戦(7/9):アメリカ1-2台湾
第2戦(7/10):アメリカ12-5台湾
第3戦(7/11):アメリカ10-4台湾
第4戦(7/12):アメリカ6-7台湾(延長10回タイブレーク)

投手成績(台湾戦全試合終了時)

野手成績(台湾戦全試合終了時)

15.テレビ放送予定

・7/16(火):第1戦 松山坊っちゃんスタジアム
17:45~ J SPORTS 4(生中継)
17:45~ J SPORTSオンデマンド(LIVE配信)

・7/17(水):第2戦 今治市営球場
J SPORTSオンデマンド 17:45~ (LIVE配信)
J SPORTS 3 22:00~ (録画)

・7/18(木):第3戦 絆スタジアム
TBSチャンネル1(CS)17:55~22:00 (生中継・延長最大23:00)

・7/19(金):予備日

・7/20(土):第4戦 ヨーク開成山スタジアム
BS日テレ 19:00~20:54(生中継・延長最大22:00)
CS日テレジータス 17:45~21:45(生中継)

・7/21(日): 第5戦 明治神宮球場
CSテレ朝チャンネル 18:00~21:00(生中継・延長最大23:00)

・7/22(月) :予備日

テレビ放送予定
https://www.jubf.net/us/us2019_tv.html

16.オフィシャルサイト・ホームページ・チケット情報

第43回 日米大学野球選手権大会 | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 
http://www.japan-baseball.jp/jp/team/univ/2019/univ_us_japan/overview.html

第43回 日米大学野球選手権大会 - 全日本大学野球連盟
https://www.jubf.net/us/

チケット情報 
https://www.jubf.net/us/us2019_ticket.html

USAbaseball.com
https://www.usabaseball.com/team-usa/collegiate-national-team

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