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特撮ヴィラン語り ~その416 ベリアル融合獣スカルゴモラ~

濱田龍臣くん、鈴木福くん。
子役デビューから憧れの変身ヒーロー役を射止めたという、ヲタクのサクセスロードをガチで歩んだお二人ですが、今回はそんな龍臣くんが夢を叶えた「ウルトラマンジード」から、記念すべき1話に登場したスカルゴモラをご紹介。

ウルトラマンジードは、2人のウルトラ戦士の力を封じ込めたカプセルを使って様々な形態に変身します。その力の由来は、ジードに組み込まれた遺伝子の大元である悪のウルトラ戦士:ウルトラマンベリアル
そして「ジード」では、そんなベリアルの配下であるストルム星人の伏井出ケイが同じような過程を経て様々な怪獣の力を合わせたベリアル融合獣に変身します。
その1体がこのスカルゴモラ。初代ウルトラマンとも戦った古代怪獣ゴモラどくろ怪獣レッドキングを掛け合わせた怪獣です。
どちらもパワー満点のタフな怪獣だけに、とにかくマッシブでパワフルなゴリ押しタイプ。ゴモラ由来の巨大な角にレッドキングを思わせる蛇腹状の皮膚を持ち、突進攻撃であらゆるものを粉砕します。分かりやすいですよねコンセプトが。

そう、分かりやすいんです。ゴモラもレッドキングも。
おかげで何かしら過去作の怪獣をアレンジするぞってなった時に大体最初にいじられるんですこいつら。実験台みたいに

分かるけど、分かるけど不憫だよそれは

話逸れるけど、後の「ウルトラマンデッカー」でも宇宙生命体スフィアに寄生された怪獣としてゴモラやレッドキングは登場するんです。デザイナーサイドから「まずこいつらでデザインの方向性決めよう」と名指しされて。

なんだそのバラエティ番組のゲームをテストプレイするADみたいなポジション(分かりづらい)

そんなスカルゴモラですが、個人的にいっそう気の毒だったのが「ウルトラマンタイガ」での再登場。
ウルトラマンベリアルが完全に倒された後のこの作品では、ベリアルの遺伝子を秘密裏に回収して研究していた宇宙人たちによって作られた培養合成獣として登場したんですが、

なんと敵の罠にはまり怪獣の力を植えつけられ暴走するタイガによってボコボコにされる悲惨っぷり

馬乗りでタコ殴りされ、角はへし折られ、なんか鳴き声もちょっと涙ぐんでねえかってくらいになってて、どっちが悪者か分からなくなるほどの有り様。
これはさすがにゾワゾワしたというか、色々複雑な気持ちになりましたね……

ともあれ、シリーズではお馴染みの人気怪獣2体が合体したこのスカルゴモラ。そういう意味では近年でも人気キャラになったんじゃないでしょうか。

matthew

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