ウルトラマンのシリーズってかなり昔から着ぐるみの使い回し、改造が多く行われていて、中には作品をまたいで10年以上に渡りいろんな手を加えられながら使われてきたものもあったりします。
もう原型が分からないくらいまで姿が変わったものもあるから、なかなか気づかないことも珍しくないんですが、今回紹介するのはそんな改造着ぐるみの怪獣。「ウルトラマントリガー」に登場した宇宙伝説魔獣メツオーガです。

まあ改造ってかただ色変わっただけなんだが(爆)

元になったのは、2作品前の「ウルトラマンタイガ」最終回に登場した宇宙爆蝕怪獣ウーラー。機械や肉塊などが奇怪に混ざった肉食恐竜のような見た目をしているこのウーラーですが、なんと体内に小型ブラックホールのような機関を持ち、旺盛過ぎる食欲から何でも食らい尽くす本能のままに行動するとんでもないヤツ。タイガの必殺光線ですら食ってしまうという恐ろしい食欲の権化でした。
そんなウーラーを全身真っ白に色変えしたメツオーガ。やはり同様にどんなものでも食らい尽くす性質を持ち、人類滅亡のために闇の巨人ヒュドラムの手で地球を恐怖に陥れます。
が、恐ろしいのはこれからでした。グリッタートリガーエタニティにパワーアップしたウルトラマントリガーの活躍により一度は活動を止めたものの、それまでに吸収しつくしたエネルギーを糧にしてなんと脱皮。こいつも新宇宙伝説魔獣メツオロチにパワーアップしてしまうのです。

新ナントカってもう映画の長寿シリーズのタイトルみたいになってるじゃねえか名前が

そしてこいつも実は以前にウルトラマンシリーズに登場した怪獣の色変え。「ウルトラマンオーブ」中盤で大暴れした大魔王獣マガオロチが元です。

まぁこの時大暴れしたのはむしろ暴走状態も同然だったウルトラマンオーブだという説もありますが

能力自体もマガオロチと大差はなく、全身や口から放つ電撃光線が最大の武器。
暴れっぷりも相変わらずで、トリガーだけでなくGUTS-SELECTの移動要塞ナースデッセイや、闇の巨人トリガーダークの力を手に入れて戦う仲間：イグニス相手でも遅れを取らない強力さ。
一瞬の隙をついたグリッタートリガーエタニティの必殺斬りでようやく倒されましたが、とにかくヤバ過ぎる相手だったのは間違いないでしょう。

そんなわけで、近年のボスクラス怪獣2体を色変えのみに留めて再登場させたメツオーガ、そしてメツオロチ。
よくこんなん地球に持ち込みましたよねヒュドラム。ちょっと仲間からもひかれてたやんそういえば。

やり口のえげつなさにひいたのか
見た目がまんま過ぎてひいたのか
さあどっちなんでしょう(前者だよ絶対)

matthew