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特撮ヴィラン語り ~その259 フラビージョ、ウェンディーヌ~

特撮出身の俳優の方々が集まって結成された歌謡アイドルグループ:純烈が大ブレイクして数年。まぁ我々特ヲタからしたら、メンバーが平成の黄金世代過ぎて本当に嬉しい限りです。
そんな純烈の皆さん、実はグループのブレイク前にちょっとだけ本人役で特撮作品にゲスト出演しておりました。その作品は、メンバーの一人である白川裕一郎さんがかつて出演していた「忍風戦隊ハリケンジャー」のスピンオフVシネマ。TV本編から10年後を舞台にしたこの作品で、白川さん演じる霞一甲/カブトライジャーが忍者を引退して加入したグループとして純烈が登場しています。

メタな話すると、他にガオレンジャーやら平成仮面ライダーもいるからもう純烈だけで地球守れそうなんですが

この「ハリケンジャー」もまぁ人気が高くて。「クウガ」から始まった平成仮面ライダーシリーズと一緒に特に注目が集まった作品でしたが、その中でちょっと異色だったのが、なんと敵組織:宇宙忍賊ジャカンジャに女性の敵幹部が2人いたこと。どちらも非常に人気を集めました。

まずはフラビージョ(左)。当時流行ったコギャル風の軽いノリと、シノラーファッション(余談ですが篠原ともえさんが世界的なデザイナーになってちょっと感動してました)が特徴ですが、実は他のジャカンジャメンバーの作戦成果や戦闘能力を査定するというドライな役柄。失敗した部下には容赦なく0点をつけお仕置きを与えます。

逆に0点とってそうなタイプのキャラにバカにされるって結構メンタル来ますよね(ヲイ)

演じるは山本梓さん。グラビアでも大人気になり、当時はCMやバラエティーに引っ張りだこでした。

もう1人はセクシー担当のウェンディーヌ(右)。こちらは他の幹部のサポートに回ることが多く、主にやられた怪人たちを巨大化させるアイテムを作動させるのがメイン。
妖艶な雰囲気が特徴ですが、巨大化アイテム自体も基本的にデカいんで、それを色々扱うことから地味に肩や腰にコリを抱えるという可愛げも見せてくれました。

ハイそこ年増とか言わない野暮だからな

世代も性格も違う2人ですが、組織内ではかなり仲がいいコンビでもあり、なかなか前線には出ないもののいざ戦うと共同作戦を組むなど息の合ったプレーも発揮。
ハリケンブルーとの女同士の戦いも実に見応えある忍術バトルで、敵味方に人気ヒロインが並び立つこともあり話題になりました。
その人気はTVシリーズ完結後も衰えず、なんと2年後の「特捜戦隊デカレンジャー」の劇場版でもチラッと現れてるんです。まぁ本人役というわけじゃなく、地球で暮らす女子大生コンビというちょっとボカした役回りでした。
そして先に話したVシネマでも変わらずフラビージョ、ウェンディーヌ本人として再登場。都合10年以上にわたって作品に登場してることになります。
何年経ってもこういう形で愛されるキャラがいるってのはいいなーと思いますね。

matthew

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