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特撮ヴィラン語り ~その303 仮面ライダーコーカサス/黒崎一誠~

さて、今回ご紹介するのは「劇場版 仮面ライダーカブト」に登場した敵仮面ライダー:仮面ライダーコーカサスです。
この映画にはTVシリーズに登場しないオリジナルライダーが3人登場し、イメージカラーとして金・銀・銅の3色が割り振られていますが、その中で金をメインカラーとするのがコーカサス。その風格通りの強敵キャラとして、主人公である仮面ライダーカブト/天道総司と相棒の仮面ライダーガタック/加賀美新の前に立ちはだかります。

そんなコーカサスに変身する黒崎一誠を演じたのは、何と元格闘家の武蔵さんです。

正直変身前から勝てる気が全くしませんこれは

いや、だってもう向かい合った時点からプレッシャーヤバくないですか。平成の年末年始に生中継する格闘技大会っつったらK-1PRIDEじゃないですか。その中でK-1を舞台に日本の代表的ファイターとして数々の強敵と戦って来てるわけですよ。そんなに格闘技詳しくない人でも魔裟斗武蔵の名前は絶対知ってるってぐらいのスーパー有名人なんですよ。
撮影メイキング見てたらもう圧がヤバすぎて、アクションのリハーサルで軽く立ち会った水嶋ヒロさんたちが「怖い」って普通に言ってましたからね?

そんなわけで変身前から厳つさMAXの武蔵さんが演じる黒崎一誠。
映画の舞台では、巨大隕石の落下によって海が干上がり地球は水不足から滅亡寸前の荒廃した状況に。さらには隕石に潜んでいた宇宙生物ワームの侵攻も受けており、対抗組織のZECTが陣頭に立って戦闘を繰り広げながら生き残った人類を支配していました。
そんなZECTのやり方に反旗を翻すレジスタンス組織:ネオゼクトも登場し、事態は混迷を極めていたのですが、ある日ZECTは氷の塊である巨大彗星を地球に引き寄せ、水不足を解消させようといった巨大計画を実行に移します。
しかし、その裏の目的はさらなるワームの大群を一気に引き寄せるというもの。ZECT総帥たちは人間に擬態するワームの特性を利用し、ワームに生き残った人類の記憶と姿を受け継がせることで「人類は永遠に生きられる」と狂った理想を掲げていたのでした

全てを知り、計画を阻止しようと宇宙に向かう天道と加賀美の前に現れる黒崎。巨大軌道エレベーター内部で持ち前のパワフルな空手アクションを駆使し圧倒すると、青いバラを片手に一言クールな決め台詞。
「私のバラに彩りを加えましょう――裏切者の赤い血と、屈辱の涙を」

やべぇ厳つい見た目なのにものすごいナルシストキャラだったよ黒崎
それもちょっと昭和臭のするキザキャラじゃん

コーカサスに変身すると、左腰に装着したハイパーゼクターによって誰にも追いつけない超高速戦闘が可能。空手由来の重たい一撃も相まって一発一発が非常に強力。指一本触れられないとはこのことです。
そんなヤツが何故人類滅亡も意に介さないZECTのやり方に従うのか。答えは非常にシンプルでした。
「バラが見つめてくれるのは、最も強く美しい者だけ――だから私は戦うのです」

すまねえ…強面フェイスでキザキャラってのは何のギャップ萌えにもならんのよ黒崎さん…

matthew


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