松島宏佑 / アーティスト

kodou inc CEO. 科学と芸術を組み合わせ、世界の見え方が変わる体験を創作。…

松島宏佑 / アーティスト

kodou inc CEO. 科学と芸術を組み合わせ、世界の見え方が変わる体験を創作。代表作品は、心臓の鼓動を光で表現する<kodou>、人と大地と森の繋がりを光に変換する<connecting>。大学では素粒子物理学を学び、その後被災地のNPO創業や戦略デザインファームを経験。

マガジン

  • 日本中、世界中を旅しながら、書き溜めてきた詩です。

  • 創造的に生きる プログラム

    失ってしまった創造性を回復することを意図して開催している、創造的に生きるプログラム。そのあれこれです。

  • パパ育休体験記

    葉山での、育児・育休生活に関する記事。プレパパ、プレママ向けに書いている記事が多いです。

  • アート

    アート作品にまつわるマガジンです。作った作品、そのプロセスで気づいたことなどを書いていきます。

  • 葉山での拡張家族生活

    2018年9月に移住した早までの拡張家族生活について。

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作品・経歴・お仕事のご依頼について

これまでの簡単な経歴と、作品集をまとめました。 プロフィール1986年生まれ。素粒子物理学を学ぶ。 大学卒業後、島根県の離島、海士町に移住。その後、2011年3月11日に東日本大震災が発生し、地元が被災したことをきっかけに、社会起業家として、NPOを創業。被災地の人材支援、コミュニティ支援を行った。その後、コンサルティングファーム、戦略デザインファームで新規事業立案業務に従事し、事業開発などの業務を行う。 芸術教育は一切受けてこなかったが、詩を書き始めたことをきっかけに

    • 世界へ、光をもたらしなさい。

      • 「人の内的変容から生態系の影響まで繋ぐ事業ストーリーを求めて。」 Regenerative Hotel JINEN Yakushima の波崎大知さん

        こんにちは、松島です。 普段はアート関連の投稿ばかりをしていますが、Visioning for Creator という、世界観あるクリエーターをサポートする営みも行っています。 今回は、屋久島でRegenerative な事業開発を行う波崎 大知さんにインタビュー。本プログラムを通じて生まれたビジョンストーリー、またそこから起きた個人と事業の変容について伺いました。 【波崎 大知(はさき だいち)さん】 1. Visioning に至ったストーリー——まず、自己紹介を

        • 一度感情を喪失したからこそ辿りついた、私なりの感情表現 #創造的に生きるインタビュー #ニューヨーク展示挑戦

          2021年に、参加した全員が芸術家として生き始める、が意図のプログラムを運営していました(創造的に生きる、プログラム)。 表現が怖くてできない、表現ができるようになりたい、と参加してくれた栂瀬 雅月(とがせ かづき)さん。あれから3年が経過し、「感情のドローイング」という表現にたどり着き、2023年に個展を開催。応募した企画展で受賞し、ニューヨーク展示のチャンスを勝ち取り、人生初の海外展示に挑戦されています。 この記事は、一見キラキラして見えてしまうストーリーの裏にある、

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        記事

          世界は、うつくしいんだよ。

          世界は、うつくしいんだよ。

          屋久島で訪れた、万物は繋がろうとする性質を備えているのかもしれない、という直感。

          稀に世界の見え方が一変してしまう、そんな瞬間に出会うことがある。 年に一度あるかないかの幸運な出来事だけれど、屋久島に滞在するとなぜか毎回その瞬間が訪れる。 前回の滞在では、仕事をしなさいという声が聞こえ、僕自身が社会で果たす役割の認知が変わった。その前の滞在では、葉山と屋久島はつながっているという直感と共に作品 “connecting”が生まれた。 ・・・ 今回訪れたのは、万物は繋がろうとする性質を、本来的に備えているのかもしれないという直感だった。 きっかけは、

          屋久島で訪れた、万物は繋がろうとする性質を備えているのかもしれない、という直感。

          屋久島で出会った、心奪われるうつくしさ。

          いま、屋久島にいる。 尊敬する友人が開く場に参加した。素晴らしい場だった。この場を終え一晩経ち、湧いてきた言葉を書き残しておきたい。 まず気づいたのは、僕はあまりにも光が大好きだということ。滝の水飛沫に虹を発見した瞬間、雨上がりの森の水滴に光を見た瞬間、また太陽の偉大な存在を感じた瞬間。ぼくはこれらの瞬間に出会うと、あまりのうつくしさに心奪われてしまう。 光を通し、水滴の存在を感じることができる。光を通し、木々の存在を感じることができる。光を通し、太陽の存在を感じること

          屋久島で出会った、心奪われるうつくしさ。

          「わたし」から「私」への手紙

          「わたし」から「私」への手紙

          言葉を、超えて。

          数ヶ月前に、尊敬する方からとても印象に残る話を聞いた。 その方は、人を森に誘うことを生業にされている。この方と一緒にいると、なぜかとにかく不思議なことが起こる。いろんな出会いが起こるし、場が深まっていくし、何より自分の中でとても大切な部分に触れている感覚になる。 その方に、人生相談をさせて頂いたことがあった。その会話のどこかで、こんな話があった。 深い対話のとき、彼はいつも目を閉じて人の話を聴いている。とても深く聴いてもらっている感覚があるのだけど、そこの内容(コンテン

          才能を使う覚悟を決めた人は、アーティストであり、クリエーターになれる。

          尊敬する画家の友人中村峻介さんと、Transformation for creator をテーマに対談をした。きっかけは、お互いが見出した、人が表現者・創造者になる変容プロセスがあまりにも似通っていたことだった。 これが、中村俊介さんのフレームワーク。 一方、僕のフレームワーク。 この対談にあたり、僕は3つの問いを準備していた。 一つ目の問いは、僕が直面し続けてきた問いだった。 みながアーティストであり、クリエーターだという人もいる。一方、僕には現実に才能があるとし

          才能を使う覚悟を決めた人は、アーティストであり、クリエーターになれる。

          ただ、出会いなさい。

          ただ、出会いなさい。

          創造的に生きるための、発達の段階仮説

          人の発達を考えた時、多くの人が辿るようにみえるプロセスがある。 一つ目が、感情の発露だ。人生で何らかの体験が積み重なり、感情をそのまま感じることが困難になっていく。痛みや悲しみといった負の感情は特にそうだ。男性はそれをそのまま出すと弱みとして社会的に受け取られるし、女性も精神的に不安定な人と見做されやすい。 不安定さ、弱さ、これらが社会的な価値づけと紐付いた結果、感情は抑圧されていく。しかし当然、感情は抑圧してもなくなるわけではない。抑圧の限界を超えると、その蓋は暴発する

          創造的に生きるための、発達の段階仮説

          静寂からの言葉を求めて。

          言葉は、3種類あるのかもしれない。 1つ目は、情報からの言葉。何かの外部的な刺激や情報が与えられ、それに対し思考が反応し、出てくる言葉。2つ目は、心からの言葉。悲しい、嬉しい、寂しい、楽しい。感情や感性が揺さぶられた時に出てくる言葉。 僕はこの2つを大事にしつつも、この2つの更に奥にある、次の言葉に出会いたがっているのかもしれない。それは、静寂からの言葉だ。例えば、大自然の中でずっと身を置き、思考も感情も消え去った時に出てくる言葉。僕で言えば、サハラ砂漠で数日間過ごした時

          静寂からの言葉を求めて。

          世界観で繋がる場の可能性。

          昨日、創造的余白をコンセプトにした場が終わりを告げた。僕が心惹かれる感性を持っている、8名のクリエイターに声をかけ始めた完全招待制の場だ。 毎月個別セッションと対話の場を行いながらの、半年間。場の根底にあるのは、「私は、人生を通して、何を創り出したいのだろうか。」という問い。昨日は最終回として、この問いに対しひとりひとりがプレゼンテーションを行った。 とにかく素晴らしかった。何が素晴らしかったのだろうかと振り返ると、その場で聞いた一つの声を思い出す。 「ここまで一気に、

          世界観で繋がる場の可能性。

          リーダーの世界観を、解き放つ。

          アーティスト活動のみを表に出ていますが、この半年間、思想や世界観あるリーダーとのお仕事が増えています。存在目的の声を共に聞く時間から、複雑なシステムの可視化を軸とした、ビジョンストーリー策定とビジュアライズ、更にそこからのブランディング、商品開発のお仕事など、さまざまです。 なぜか考えると、僕が彼らの世界観に恋してしまうからということがわかりました。僕は、繊細に世界を捉える感受性を持っている人に、深く心惹かれます。しかし、一見すると、彼らの世界観はとても複雑かつ難解で、世の

          リーダーの世界観を、解き放つ。

          幸せへの道を阻む、リアリティに触れる怖さ

          幸運なことに、僕は人生を重ねるごとに幸せ度が高まっている。不思議なのは、収入が高くなっているわけでも、地位や権力が高まっているわけでもないこと。今も昔も悩みばかりの人生なことは何一つ変わっていない。 根本的に解決できていない課題もある。にも関わらず、根底では明らかにずっと幸せなのだ。昨日とても印象に残る話を聞いた。それは、 「何々が出来たから人は幸せになる、とよく言う。収入や地位や目的達成などだ。でも違う。幸せだから、成果も出るし、成功するし、収入も上がる。つまり、因果関

          幸せへの道を阻む、リアリティに触れる怖さ