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あなたは、毒を飲んだことがあるか。

毒は毒。
一口目、苦い。ただ、まずいだけだ。
そして、一瞬の沈黙。

その直後、
脳天から足の先まで
衝撃が走る。

思考が飛ぶ。意識が飛ぶ。
身体が締め付けられる。
もがき苦しむしかない。

辛くて、辛くて、辛くて。
もう死んだほうがいい、
誰か殺してくれ、
そう思う。

一瞬が一生に感じる。
その一瞬一瞬が積み重なり
一日中続くことになる。

その痛みを、もがき苦しむことを
耐えられるのか。

毒は嫌い。
毒などないほうがいい。
綺麗なものだけがいい。
そう、思うかもしれない。

しかし、
アマゾンでは成人の儀式に
毒を取り入れていた。

その痛みを乗り越えた時
見えなかったものが見えるようになるのだ。
植物の声が、森の声が、世界の声が。

いまとは違う自分になる。
生まれ変わってしまうのだ。

毒を飲むとは、
違う自分になるためのきっかけ。

その覚悟はあるか。

もちろん、毒は毒。
違う自分になるとは、
ときに、今生が終わることを意味する場合がある。

何人かにひとりは、死ぬことになる。
毒は、死と生を行き来させるもの。

しかし、その先の景色に惹かれるか。
私はどちらでもよい。

その先は
きみたち自身が決めること。

Re-member.blue Creator

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