情熱とは、マグマのように、ある時までは山の中でグツグツ煮立っているものなのかもしれない。
なぜこうなっているんだ、これは何かがおかしい、そんな怒りが普段の生活の中で蓄積していく。気づいたら、もっとこうしたらいいのに、ああしたらいいのに、そんなことを考えてしまう。始めは、世界の誰かがどうにかしてくれればいいのにと妄想する。飲み会のネタもこのあたりの話になる。
しかし、ある時気付く。自分が、社会に、世界に、猛烈な怒りを感じていることに。そして、自分が感じているほど、他者はそのことに対して強い怒りを感じていないし、自分ほど考え続けていないことに。
その怒りがある量まで蓄積した時、急にそのマグマは噴火する。そう、自分がやるしかないことを悟るのだ。世界の誰でもない、あなた自身がやるしかない。なぜなら、あなたがそれに最も怒っているのだから。
人は、その怒りをエネルギーに変えて動き出す。このエネルギー源は、一般的に情熱と呼ばれる。これが、ひとつの物事の始まり方だ。一方で、単純に楽しい、わくわくする、そんなエネルギーから始まるプロジェクトもある。
でも実は、怒りのエネルギーと楽しさのエネルギーは統合されていかざるをえない。そうなった時、情熱が情熱を呼ぶ状態になっているはずだ。
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