パパ育休についていま考えていること

note で検索しても、パパ育休の声って本当にたくさん出てきています。実際に、僕も発信しているし、周りのパパ育休経験者の方も、何らかしらの形で情報発信している人によく出会います。

※ 以下、育休と書いてあるものは、すべて「男性の育休」についてです。

男性育休を取り巻く社会的な変化

一方で、男性育休の取得の現状を見ると、平成29年のデータで、男性育休の取得率が5.1%と、女性の 83.2%、2020年の政府目標の13%と比較しても、育休取得の議論・取り組みはこれからだと言えます。

この現状や社会のワンオペ育児ママの悲鳴などがあってか、社会的にも、色んな動きが出てきています。例えば、パパ育休を義務化する企業が出てきました。三菱UFJ銀行、積水ハウスなど。背景には、新しいライフスタイルを実践している企業としてのブランディング、積水ハウスなどは象徴的ですが、「家」を売るなら「家のこと(家事・育児)」のことを知らなきゃいけないという意味での顧客理解など、多様な文脈が存在していると思います。

更に、こういった動きをさらに加速化する流れとして、「男性育休 100% 宣言」なるものが出てきたり、男性育休義務化に向けて、自民党有志が議連を発足したというニュースも出てきたりと、男性育休は社会的にホットな話題になっています。

男性育休における、今後の論点

現時点では、育休取得率が 5.1% という数字なので当然ですが、社会的には、「いかに、育休取得率を上げるか?」という議論がなされています。しかし、これから、育休取得率は多くの人の努力によって上がっていくはずなので、結果的に、「育休をどのようにデザインするか?」という、育休の中身の議論が増えてくるはずです。 

実際、育休とったけど、、、という育休ママからパパへの厳しい目線を発信する記事なども見かけます。

ここで、重要になってくる観点が2つあると思います。

男性育休のデザインに必要な2つの視点

1つ目は、パパ育休がより広まるに連れ、パパ育休をとる人の属性が多様化せざるを得ないということです。

この図では、横軸に働き方の自由度、縦軸に育休への意欲として、男性育休取得者を分類しています。青字は、現在の男性育休している人の属性。赤がこれから増えてくるであろう男性育休取得者の属性です。

今、パパ育休ブログを検索しても出てくるのは、多くの場合、① ノマド型フリーランサーや、経営的にブランディングも意図した ② 経営者やマネジメント層、また③ の多様な働き方を許容してくれる企業です。

ここで言うところの、この赤字部分がこれから増えてきます。

つまり、今までは、育休に前向きな人にとっての育休を考えるだけでよかったのですが、これからは育休に無関心な人、育休に反対な人も含めて、全体としての育休をデザインすることが求められます。

当然ですが、属性によって、課題やニーズは違いますよね。このあたりの議論を精緻化していく必要があると思います。

2つ目は、男性育休の意義の捉え直しです。元々は、育休とは、育児休業の略なので文字通り、「育児(家事含む)」をサポートすることを目的とされたものでした。

でも色んな育休経験者と議論すればするほど、育休と一言で言っても、期間によって、働き方によって、パートナーとの関係性によって、企業によって、全然違います。

少なくとも、家事育児という側面と、出産直後のママの体がずたぼろなので「ママをサポートする」という役割も大きいですし、それ以外にも、キャリアとして、社会との接点として色んなことを学べるとか(積水ハウスさんとかこの部分ですよね)、僕のように育休で人生変わっちゃいましたみたいなキャリア開発やトランジッションという側面もあります。

何が言いたいかというと、ここもいっしょくたに出来ないですよね、ということです。

僕が考える、これからの男性育休に必要なこと

ここからは、上の前提条件の中で、僕自身が、色々な育休パパの話を聞いてきて、これからの男性育休に必要だと思っていることを、書きたいと思います。

まず大前提として、育休パパの生の声がきちんと可視化されて、それが知見になっていく場が必要だと思います。

育休って、良かった!!みたいな声ばかりが顕在化しますが、育休によって実は夫婦の関係性があったしちゃったみたいな声も聞いたことがあるし(女性はもっと育児できると期待してて、でも男性ができなくて、期待値高まった分、ギャップ大きくなった)、上の2つの論点で紹介したように、育休っていっても本当に多様なはずなんです。

人の数だけ、育休の形が本当はあるはず。

なので、まずは育休パパが出会い、そういったことをダイアログ・議論・可視化していく場として、「育休パパギャザリング」を開催していきます。更にそれをメディアとして情報発信します。

その上で、その知見を活かしながら必要なことは、「育休取得者向けの育休デザインプログラム」です。今のイメージとしては、男性育休のパターンを属性によって6個位?に分類して、それで実際に起きること、やったほうが良いこと、その上で自分にとっての育休をデザインするプログラムです。

更に、それらをサポートし、更に言うと、男性育休自体を戦略的に活用するような企業のあり方も出てくるだろうなと思います。事業開発の観点で育休を捉えるとどうなるか?、人材育成の観点で育休を捉え直すとどうなるか?、働き方改革で人材不足の観点から育休を捉え直すとどうなるか?、考えるべき論点、可能性は本当に多岐にわたります。

これらを、30代の育休パパ経験当事者を中心にしたコミュニティをベースにしながら、皆でもっと育休で人生面白くしようよ!という感じになったら良いなと思っています。

というか、

最後に、個人としての願い

上記では、色々と一般論を語ってきましたが、個人的な想いを少しだけ紹介すると、僕は、育休賛成派ですし(だからこそ、反対派の人や苦労した人の話を伺いたい)、育休を通じて本当に幸せを感じた人間です。

そんな僕は、育休という期間を通して、ずっとやりたかった、「アーティスト活動」を開始し、子育てシェアハウスとして「新しいライフスタイル」を実践しはじめました。

そして、「自分にとっての幸せ」を身体全体で感じたからこそ、やりたいことはよりクリアに、やりたくないことはよりやりたくなくなりました。結果的に、元々関わっていた組織からもすべて抜けることが決まり、まったく新しい人生の一ページが始まることになります。

女性は、出産という行為を通して、生まれ変わるタイミングがあります。身体的にも、精神的にも、社会的にも。でも、男性はそういうタイミングがない。

特に働き続けている昔の僕のような人にこそ、育休というかけがえのない体験を通して、ご自身の人生が豊かになってほしいし、それが結果的に家族の幸せに、そして自分自身が豊かになり創造的になることで、企業社会も豊かになって欲しい。

つまり、「育休をトランジッションの機会に」。それが、僕がこの文章を書いた動機です。

そして、その動きって、個人でなんちゃらしましょーということではなく、今まさに当事者として育休に向き合っているひとたち、また実際に育休を経験したひとたち、またこれから育休を取ることになるかもしれない人たち、

そんな人達と一緒に、ムーブメントを作っていきたいです。

とはいえ、独りよがりになってもしょうがないので、ネクストアクションとして、まず一ヶ月で、30名の育休パパ経験者の方にお会いし、お話を伺いしたいと思っています。そこでの気付きなど、随時共有していきます。

一緒に話してみたい!話したいことあるよ!一緒にこういうことやりたい!

そんな方、ぜひお気軽にお声がけください!!


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有難うございます。
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育児・育休生活

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