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アーティストとして、初の展示を終えて。

前回、こんな記事を書きました。

32歳の誕生日。アーティストになることを決めました。

「アーティスト的に生きる」ではなく、「アーティストとして生きる」と言い切りたいと思います。いくら厳しい世界であろうと、アーティストの真反対だった自分が、今後作品を作り続けることで、誰しもがアーティストになれるんだ、ということをこの世界で証明していきたいと思っています。

そして、2018年12月15日-16日、詩人で構成されるアーティスト集団 IZUMO として、初めてのインスタレーション展示を行いました。タイトルは、「地球、この孤独な生命展」。

詳細を説明することは控えますが、展示当日の雰囲気だけでも。

この展示で試みたこと。

IZUMO Portfolio より

普段歩いていても気に留めない、いつもそこにある景色。
そこにこそ、詩が浮かんでいるかもしれない。
あとは、詩を受け取って表現してあげるだけ。

“言の葉” と書いて “言葉“。
「地球、この孤独な生命展」では、“葉” を使って、子供から大人まで、参加した人全員が、“葉”にある言葉を、感じ、受け取り、表現する、参加した人全員が "詩人" として作品の一部になる、インスタレーション展示を行いました。

この日生まれた、60 枚以上の "言の葉"。そのもとになった 膨大な量の "葉"は葉山の自然から集めたもの。だから、私たちIZUMOは、今回生まれた "言の葉"も、葉山の天と大地から頂いたものと考え、展示後に葉山の地で"葉"を燃やし、天と大地に還すことにしました。

循環の一部として。

これからも「地球、この孤独な生命展」の営みを続けていきます。それも世界中で。まずは、来年前半、東南アジアでIZUMOとして初の海外展示を行う予定です。更に新しい作品も制作中です(今回 "生まれてしまった言の葉"を使った新しいアプローチの作品です)。

最後に、少しだけ、僕の感想も記載させてもらいます。

今まではどうしたら人に喜ばれるか、何をどうしたら人の求めるものと重なるか、何が結局伝えたいことなのか、そこを意識してプロジェクトを創ってきました。しかし今回試みたのは、「自分を開く」こと。ただただ「自分を開く」こと。

そして結果的に起きたこと。それは、来た人によって受け取る意味・感想がまったく違うという現実でした。ある人は、自分が今置かれている試練の意味について考え、ある人は、この世界にあるはずの見えない奇跡について想いを馳せる。そしてまたある人は、詩は特別なものではなく自分もその一部なのだと気づく...。

参加した人の数だけ、この作品の「意味」が生まれました。

僕は、もっとこの世界でみんな自由に生きていいと思っています。それがこの作品で少しでも伝わったならこれ以上に嬉しいことはありません。

最後に、大好きな写真を一枚。


Photo by Tomohiro Sato META inc. 

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