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インプラス(内窓)を家中につけてみた話


取り付けた状態

Lixilの後付け内窓「インプラス」。業者さんにお願いしても、自分でも取り付けできる後付けの内窓です。

3LDKの木造在来工法につけたら

取り付けるまではエアコン切った冬場は部屋の中でも3℃くらいまでさがり、真夏で締め切った状態だと40℃超えていました。

そこでインプラスをつけることにしてみた感じです。取り付けはさすがに一気にはできないので、数年かけて実施しました。メリット、デメリット、失敗した点、取り付けの注意点をまとめてみました。

メリット・デメリット

メリット

取り付けてから真冬でも7℃くらい真夏で締め切っていて35℃ですのでだいぶ楽になりました。

  • 真冬真夏の外気温がだいぶ和らぐ。特に洗面脱衣所、風呂場は効果あり。通年の電気代も10%以上下がっています。寝室は以前は冬場エアコン入れてましたが、インプラス入れてからは使わなくてすむようになりました。

  • 騒音がシャットされる。音楽とか比較的大きい音で聞いても外に漏れません。

  • 防犯性能が上がる。

  • 元のガラスが素通しだったところに型押し(上の写真のタイプ)にすると目線遮断もできる。

  • 和室の欄間(上の灯りとりの細長いやつ)を型押しに変えたら部屋が明るくなった。

  • インプラスの枠の内側と外側(元の窓枠に接する側)にもパッキンがついているので虫や隙間風を防いでくれる。

デメリット

デメリットは多くない感じです。

  • 既存のクレセントに追加でクレセントなので施錠開錠の手間が増える。特に既存窓との空間が狭い場合面倒。

  • 一ヶ所2万から数万する。

  • やや重たい。


失敗した点

トイレとクローゼットはケチって単板ガラスのものにしましたが、ここも複層にしておけばよかったです。単板だと特に冬の冷え込みが来ますね。後から変えるにしても数万円飛んでいく上、外した窓は使い道ないのでガラス種類の選定は慎重にした方がいいですね。

また初期の頃はメジャーで採寸したのですが誤差が大きく、ずれがわずかに出てしまいました。詳細は取り付けの注意点に記載します。

取り付けの注意点

インプラスは個々の窓のサイズに合わせたオーダーメイドの窓です。ですので窓の採寸はものすごく重要です。縦、横の両端と真ん中それぞれ3ヶ所を測定してオーダーするのですが、最初の頃はメジャーで行っていたため誤差が大きく、取り付けた際に隙間がわずかにできてしまったりややきつい状態が発生してしまいました。取り付け自体は説明書通りに取り付ければ難しい点はありません。枠を取り付けた後、戸車の高さ調整とクレセントの調整をするだけです。窓枠、垂直が出ているようで意外に斜めだったりするので、戸当たり側基準で傾き調整しています。

対策は?

対策はレーザー距離計です。これだとmm単位で測定できるのでかなり便利です。注意点はレーザー光がちゃんと対照の位置に照射されているかどうかです。

BOSCH レーザー距離計 PLR15

障子に無理やりつける

和室は障子を取っ払ってここにインプラスをつけました。ここで悩んだのは障子の敷居(下側の溝)と鴨居(上側の溝)です。
敷居側:敷居滑りテープを数枚重ねて上面と同じ高さになる様にしてインプラスの敷居を取り付けました。
鴨居側:溝の幅、深さ相当の角材をカットして木工ボンドで接着して取り付けました。
この工法で安定して取り付けできました。

その他

インプラス取り付け以前に、2階屋根裏の断熱材はかなり追加しました。当初は15cmほどのグラスウールだけだったので、これにさらに追加して敷き詰めています。これで真夏の暑さがだいぶ低減されています。
また玄関扉も意外に熱が出入りする部位だったので、ここもリフォーム時に寒冷地用のもの(北海道用!)にしました。

素人工事で簡単かどうか?

取り付けには丁寧に書かれた説明書がついてきますので特に悩むことはありませんでした。最初の採寸が肝です。取り付けは慣れてしまえば説明書みないでもできます。風呂場とキッチンのタイル部分だけはタイル用のドリル刃で下穴を開けました。

道具

必須の道具は+の2番(一番よく使うサイズです)だけあればなんとかなります。

必須の道具

  • +ドライバー(2番)

あったほうがいい道具

  • 電動ドライバー(ドライバーだと手が疲れます。特に上側)

  • 養生テープ(仮止めして置くのに便利)

  • 脚立(特に鴨居側)

  • 突っ張り棒(鴨居側の仮固定に)


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