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釘読みクイズ「羽根物-落とし」答えと解説

今回は羽根物で左の1チャッカー部分。
鳴きのメインとなる箇所で一番重要度が高い部分です。
やはり設置台数や打つ人が限られてるので難しかったと思います。
回答は想像とは裏腹にかなり割れました!

理由も回答していただきましたが正解者はわずか数名でした。
お名前は控えさせていただきますが、やはり普段から打たれているプロの方でした。
ありがとうございます。

釘クイズトキオ01

今回問題の③番の機種名を間違えていまい申し訳ございません。
誤:③トキオスペシャル
正:③トキオプレミアム

機種名が違っても同じ‥と思いきやスペシャルとプレミアムで大きな違いがあります(後述します)
問題の書き方もわかりにくく「画像の状態から命釘の左が0.50mm開いた後の比較」という意味でした。
次回から伝え方を気をつけますm(_ _)m

正解は「③」でした!

③のスペシャル(誤)「トキオプレミアム」でした。

羽根物の1チャッカー部分(以下、落とし)は他の機種と違って特殊なゲージです。

釘クイズトキオ02

デジパチの風車は玉を「左右に振り分ける役割」ですが羽根物ではこのうように「くの字」描いてハカマに向かいます。
ちょっと不自然な動きでイメージしにくいですね。

漢数字の八のような釘はハカマといいます。
和服の裾が広がったハカマに似ているからですね。

風車付近の釘から斜めに入る玉もありますが基本ルートは風車からくの字です。
少し特殊な動きですね。

ハカマへのアシストとも言えますし障害物とも言える難しい箇所です。
この問題では出てきませんが

「風車は水平・上向きが良い調整です」
左右がなくまっすぐ、かつ上向きです。

・「上」向きの風車に絡んだ玉は真下に落ちやすい
・「下」向きの風車に絡んだ玉は左右に落ちやすい

下向きになるほどハカマへ入る間隔が狭くなるのもマイナス要因です。
風車の軸を見ると元ゲージの段階から中心よりやや左に位置していますね。
玉は2チャッカー(右)へ流れやすいのでやや右向きの方がプラスに作用するかもしれません。
ただ風車は画像のようにどこも無調整になっています。
おそらくどこのホールも風車は積極的に触らないと思っても良いかと思います。

羽根物の風車と寄り釘の風車と混同してしまうと難しくなってしまうので
「羽根物の場合は」と別物で考えた方が良いでしょう。
調整されることは少ないですが知識として羽根物の風車は上向きが良いと覚えておけば結構です。

ハカマと命釘の位置関係を見てみる

釘クイズトキオ03

このように釘笠(釘のアタマ)の内側から一直線に補助線を入れました。
軸の中心でも良いのですが理屈は同じなので見やすい方を優先しました。
鋭い方はここでわかると思いますが③だけ何か違いますね。
回答でも③に違和感を感じた方は多かったです。

羽根物はハカマの一番締まっている部分(狭い)から
物理的に玉は真下へ落ちます

デジパチの風車とは違い斜めには落ちないところがポイントです。
(強引な釘曲げなら別ですがまず見ないです)

ハカマ内で玉を左右へ誘導する(左側を上げて右側を下げるなど)のは
この本数では難しいと思います(実質4本)
やはり真下へ落ちる重力の方が強いので一番狭い部分を見るのがセオリーです。

昔の機種のようにもう少し本数のあるハカマであればコントロールできたかもしれませんね。

注目するところは命釘の「右の釘」です。
①と②は真下に玉が落ちた時、右の釘に当るのがわかります。

釘クイズトキオ04

実際ホールで見てほしいのですが
このように右の釘に当った玉は左へ弾かれる動きをします。
右の釘に当たっても絡んで入ってくれそうにも思いますが実際は跳ね返る玉が圧倒的に多いです(たまには入る)

今回の問題は命釘の「左が0.50mmアケ」です。
左がいくら開いても玉はまず右の釘に当るので意味はないとは言いませんが入賞率UPには貢献しません。

これがもし「右の釘」が0.50mmアケだったら話は変わってきますね。

釘クイズトキオ06

唯一③だけは右の釘に当たらない位置、玉が釘の内側に落ちる調整になっています。
③はこの状態から更に左の釘が開くので多くチャッカーに入ります。

釘クイズトキオ03

つまり③が圧倒的に良いという答えになります。

例えばバレーボールを高い位置からキャッチする時
両手の内側にボールが来ればすんなり取れますね。
ところが右手を大きく広げていないと真上から右手に当たると突き指してボールはどこかへ飛んでいってしまいます。

デジパチのヘソは右アケが良い左アケが良いとかありますが、最悪どちらでもそれほど問題はないものです。
というのもデジパチのヘソ周辺の玉は上下の動きがあまり大きくありません。
イメージとしては液晶が大きいので風車から来る左右の動きが多いわけです。

ところが羽根物のハカマは玉の5~6倍もある高さから落ちる動きをします。
高い距離から落ちる=反発も大きくなる

ハカマがもう少し近い距離、低い位置なら多少のズレがあっても入るかもしれませんが高さがあるので弾かれてしまいます。
実際に実機で弾くところを見てみるのがわかりやすいと思います。

・ハカマからは玉は真下へ落ちるもの
・ハカマの一番狭い部分から真下へ落ちる玉をイメージする
・命釘のズレは影響が大きい

昔からある羽根物の仕様 命釘のズレ


釘クイズトキオ03

実は羽根物すべてになりますが
元ゲージの段階からハカマに対して命釘がズレている

調整でズラしているのではなく釘の初期配置からすでにズレて設計されているという意味です。
ハカマに合わせてまっすぐ下に命釘が位置していないです。

もちろんハカマ自体を全体的に‥もできますが、ひと目見てわかるぐらい不自然な傾きになるので現実的にはないと思って良いでしょう。

トキオスペシャルハカマ

トキオ「スペシャル」の1チャッカーです。
画像がなくメーカーHPからですが無調整段階で
(ハカマに対して)左ズレなのがわかりますね。

まとめるとトキオシリーズは

・ブラック=左ズレ
・ニートキオ=左ズレ
・プレミアム=ズレ
・スペシャル=左ズレ

このように必ずどちらか左右に命釘がズレています。
問題からでは③のトキオプレミアムだけが右ズレ機種になります。

釘クイズトキオ03

ですので実践では

①ブラック=左ズレ 右の釘がアケばプラス
②ニートキオ=左ズレ 右の釘がアケばプラス
③プレミアム=右ズレ の釘がアケばプラス
・スペシャル=左ズレ 右の釘がアケばプラス

逆側が開いても大きな入賞率UPには繋がりません。
つまり羽根物は
「どちらの命釘が開いたか?が重要」

普通はヘソの大きさですが羽根物に限っては命釘のどちらか?が大事です。
これはホールも把握しています。
③の調整は騙し釘というわけではないですが、あまり影響ない方の右側を常に開けているのでいやらしい調整といえますね。

トキオは機種によって見る釘が違います。
この機種はこっちの釘が開いてればプラス!と覚えることが大事です。

この仕様は大昔からすべての羽根物にある仕様です。
昔は羽根物がメイン機種、プロはどの機種は右ズレで‥とすべて把握していました。
打つ際にはどっちズレ?を調べてから打つようにしてください。

他の羽根物も同様にズレていますが設置が少なく画像用意できませんでした。
広さや大きさだけではないというのが羽根物のハカマ部分です。

ハカマのプラス調整は?

釘クイズトキオ05

一番新しいニュートキオは
(ハカマに対して)左ズレ機種。
つまりハカマの右の釘が内側へ寄っているほどプラス調整。
命釘は右の釘が開けばプラス調整。

つまり
「元からのズレを修正する方向に動けば」プラスです。

文章だと右左出てきて混乱しそうですが画像や実機を見るとわかりやすいです。
右ズレ機種はこの逆です。

他にも風車横のハカマへの誘導釘などありますが言い出すとキリがないのでここまでとさせていただきます。

ハカマは狭い方が良いの?

釘クイズトキオ03

その問いには命釘の位置次第といったところです。
①は狭い(絞っている)カタチですが命釘に対してズレた位置で絞っているのでこの中では一番マイナス調整です。
お盆中に締まったところを撮影しました‥。

逆にズレを修正する向き(①~②はハカマ左釘が右寄り)に絞ってあればプラス調整です。

・広いと玉が暴れる
・狭いと玉は安定する

これがセオリーですが
①はハカマの左側が広がっていればプラスとまではいきませんがまだ良い調整です。
命釘がズレたままの狭いハカマは逆にマイナス調整です。
広い方が良い場合と狭い方が良い場合があり、すべて命釘との位置によります。

ここまで説明しましたが
実際はハカマのアケシメはほとんどないと思って良いほど固定です。
(後日検証用に撮影してみてください)
一応、知識として知っておくのは大切です。

寄り釘における逆八(二連釘)が広い方が?狭い方が?も同じですが
「風車の位置による」が答えといったところです。

ハカマのみ見る、命釘だけ見る部分的な見方だと間違うので
・羽根物ならハカマと命釘
・デジパチなら二連釘と風車

合わせて全体で見るというのが私が推奨している見方です。
ハカマの広い狭いで◯✕は付けられないということです。

羽根物の釘読みは実は簡単!

本来は調整できる部分がダントツに多いので難しいジャンルです。
私の経験から有益な情報を提供すると

・命釘のアケシメしかしない店がほとんど
・左右どちらかが開けば良い?を把握してれば簡単に見抜ける

普通なら寄り釘、逃がしなどあちこち見なくてはいけないのでは?と思うかもしれませんが実は寄り釘などは相当変えないです。

細かい理由は割愛しますが、寄り釘など盤面の上を変えるとそこから下の数値に影響します。
寄りをマイナスにしたらチャッカー入賞率も下がる、他入賞率や大当り出玉も変わるなどです。
これはホールはとても嫌がることです(タブー)

論より証拠で寄り釘などの画像を後日の比較用で残しておくのをおすすめします。
トキオは長期設置されて他の釘はカタチが決まったので全然変わらないのがわかると思います。

もちろんお店によりますが寄り釘でアケシメする店はかなり稀。
導入してしばらくや極端に差玉が出た時は変わることもありますが基本は固定です。

このようにユーザーが思っていることと実際のホールがやることにはズレがあったりします(ネカセの変更など)
「変わる可能性の高いところから重点的に見る」

これが釘読みを効率良く覚えるコツです。
そこから次の部分的な知識を覚えていく順番が大事と考えています。
これらもかつて自分自身が釘は毎日あちこち変えるもの!と思っていて、その答えを知りたくて入社したのもあります。

結局は命釘のアケシメに至る。
答えは非常にシンプルでした。
変に難しく考えすぎていたというかお店はもっとシンプルにやっているイメージです。

羽根物のアケシメを見抜くコツ
プレミアムを除くトキオシリーズは
「命釘の右が開いたか?」
ここにつきます。

ヘソの右アケがわかる人なら容易にわかるはずです。
2チャッカーもありますが基本は落としのみの調整がほとんどです。
昔ならあちこち叩いて釘師と勝負!という時代もあったと思います。

近所の羽根物コーナーは高齢の常連さん専用台みたいな環境なので基本打たないですが釘だけは見ています。
落としだけのアケシメでつまらないですがそういう時代なのでしょうね。
すべてのホールに当てはまるわけではないので参考の一つとしてください。

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