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通勤色の強い小田急GSEが苦手な話。〜展望席も定員確保のため?〜

緒言

小田急のGSEといえばロマンスカーの最新型であり、VSEと並んでいわゆる箱根特急のフラッグシップと位置づけられている。

しかしこのGSE、登場時から通勤特急としての要素が強すぎると感じ正直あまり好きでなかった。

それについて書く。

苦手ポイント

1、売店がない。

これがまず一番の違和感ポイントであった。

観光特急なのに売店を省く、というのが信じられなかった。

通勤特急を主軸に据えているようなEXE、MSEでも売店は設置してあるのだ。

それが箱根フラッグシップのGSEでないのが信じられなかった。

これが一番の違和感ポイント。

2、フリースペースがない。

VSE、MSEであれば売店の対面あたりに大きな窓があって気分転換にしばらく立っていられるようなところがある。

通勤特急感の強いEXEにないのは仕方ないとしても、観光を前面に押し出すGSEでこれがないのはとてもいただけないと思った。

たとえば近鉄ひのとりだってどちらかといえばビジネス感が強い列車ではあるのにフリースペースを作って、フリーのソファまでお付けして、気分転換や観光目的にも配慮している。

それとの対比で言ったらGSEはここからも通勤感が強く思えるのだ。

3、トイレが極端に少ない。

これは男性が使える個室、という話なのだが、実は1ヶ所しかない。

しかも車椅子対応、ベビーベッド対応の個室と同じものである。

つまり比較的時間の掛かる人たちが使える個室が1か所しかない。

新宿〜箱根湯本が1時間半くらい掛かることも考えればお腹の弱めな男性からしたら大いに困るものなのだ。

これも座席数を増やすことばかり考えてデッキ空間を削りすぎたためなのではないかと思える。

4、展望席も定員確保のため?

こうなると思ってしまうのが、展望席も定員確保が目的ではないか?と
いうことだ。

これは名鉄パノラマカーが言っていた気がするが(出典不明、悪しから
ず)展望席には定員を増やすという意味もある。

具体的には運転席のある部分は乗客を乗せられないが、運転席を2階に
上げて下を客室とすることで定員を増やせるのだ。

パノラマカーが出た当時の名鉄は通勤時間帯の混雑が激しく、パノラマカーが大量投入されて通勤時間にも走っていたのは本来運転席がある部分も客室として使えるメリットがあったからとかいう話を聞いた。

それを照らし合わせて考えると、GSEの展望席も観光と言うより座席確保の目的が強いんじゃないか、と思えてしまう。

こうなるとGSEが観光フラッグシップたる所以とされる展望席でさえ通勤のためということになってしまう。

まとめ

以上のことから、GSEは本当に通勤需要ばかり考えて作られているように思えてしまう。

いや、EXE、MSEの後継と銘打っていたのであれば分かる。

しかしVSEと並ぶ観光フラッグシップとされているから大いに違和感を覚えてしまうのだ。

極端に言えば「展望席があるというだけで」立派な箱根観光特急、VSEの後継として持ち上げられている感じがある。

そして私からすれば展望席さえ座席数確保という通勤目的に見えてしまう。

ということで、VSEに並ぶフラッグシップとは認めたくないと個人的に思ってしまう。

一部フォロー

まあ酷評はしてしまったが、乗ってみれば分かる通り車両自体はとてもよく出来ている。

デザインはいいし、デッキに遊びに行ったりせず座っているだけならとても快適だ。

あと売店がないことに関しては小田急が車内販売を止めてしまったので、後付ながら理に適った感じはしている。

ということでみなさんも乗ってみて評価してみてください。

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