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ナイルパーチの女子会

昔、SNSやブログなんかで栄梨子と同じようなことをして嫌われたことや、逆に急に距離を詰められて逃げてしまったことを苦々しく思い出す。

自分にも学生時代には親友と呼べる存在がいて、いつも一緒だった記憶はあるけど大人となった今では優先順位が変わっていくし、そもそも「親友」っていなきゃいけないの?と疑問に思うときもある。
その一方で、SNSなんかで親友と~~行きました、的な投稿を見ると羨ましく思う自分もいる。

自分の中に「栄梨子」や「翔子」の部分をいくつも持っていて、どちらも痛いなあと思いつつ嫌いにはなれない。
だからこそ、二人のぶつかり合いやもがきながら堕ちていく姿に、読んでいて苦しくなった。

そういえば、大人になってからSNSで知り合った人と「親友」になったことがある。
同い年で、背景も似ていて、「あなたは私ですか?」みたいな人。

でも、「わかってくれる」と思ったこと
「あなたの考えていることが、とてもよくわかる」と思ったことは私の思い込みに過ぎなかった。

きっかけは言葉の行き違いだったが軌道修正ができなかった私に、彼女は「そんな人だと思わなかった」と言い残して去って行った。

私ってどんな人だと思われてたんだろう
ホントの私ってなんだろう

リアルとバーチャルの間をさまよいながら、「あたしたち、何が欲しいんだろうね」と言う、彼女のため息交じりの声をふと思い出す。


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