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REVSTARのナット弦高調整をした話

新品で買ったヤマハのREVSTAR、購入してからもう3ヶ月くらいになりますが、購入直後に少し弾いたあとはほとんど弾かずにケースにしまいっぱなしになっていました。

その理由は弦高が高かったこと。

今回ネットショップでの購入だったので、仕入れのままセットアップはされてないことは分かっていましたが、手持ちのギターから持ち替えたときに弦高が高くて押さえづらく、違和感がすごかった。
かれこれ15年以上新品のギターを買ってなかったので、無調整のギターとの久々の出会いでした。

別に弦高が高くても弾けないわけではないのです。
アコギに比べて弦のテンションも低いし、押さえてて指が痛くなるわけでもない。
けど他の手持ちギターと比べて弾きにくいなぁと感じてしまうと、おニューのギターといえど弾くモチベーションが下がってしまい、手持ちのギターに持ち替えてしまうのです・・・。

ですがせっかく買った新ギター、弾かないのはもったいないし可哀想なのできっちり調整をして気持ちよく弾ける状態にしたいと思い、弦高調整をした話を書きます。

弦高調整はブリッジ側よりナット側が重要

さて、エレキギターの弦高調整と聞いてすぐに思いつくのはブリッジ側での高さ調整です。
フェンダー系ならブリッジサドルのネジ、ギブソン系のチューンOマチックタイプならブリッジ両脇2箇所のネジで調整しますよね。

ブリッジ側の弦高調整は届いてすぐに調整していました。
REVSTARはチューンOマチックタイプなので超カンタンです。

ブリッジ側の調整で多少は下がったものの、それでもやはり弦高が高くて弾きづらい。
12フレットあたりでも結構きつい。

それも当然、ギターの弦はヘッド側のナットとボディ側のブリッジの2点で支持されているわけで、ブリッジ側の高さを下げたところでナット側の高さは同じなので、ヘッド側に近いフレットの弾きやすさはほとんど変わらないんですよね。多少は変わりますけど。

オープンコードを多用する僕にとって、ローフレットが弾きづらいのってかなりストレスなんですよね。
ということで、ナット側の弦高調整はマストアクションになりました。

ナット弦高の調整はプロにお願い

ナット弦高はブリッジ弦高のようにネジで高さ調整できないので、基本ヤスリで削るしかありません。
自分でもできなくはないですが、削りすぎたり失敗すると新たにナットを買って加工するか、諦めてショップにお願いするかになります。

手間と時間をかけた挙げ句失敗して更に出費もかさむリスクを考えると、多少のメンテナンス費を払ってでもプロにお願いするのが間違いないと判断し、いつもお世話になっている楽器屋さんへメンテナンスをお願いしました。

いざ弦高調整!

開店と同時に弦高調整をお願いし、さっそく作業開始。
事前に手持ちのギターの弦高をスケールで測ってきていたので、それを目安に調整してもらうことに。

基準となる高さは、1弦と6弦のそれぞれ1フレット上の弦とフレットの隙間。
今回は手持ちのギターと同じ1弦側:0.3mm、6弦側:0.5mmを目安にお願いしました。

了解~と言われ、ざっとギターの全体を眺めてもらったところ、衝撃の一言が。


「ネック反ってるね~、これ直すだけでも弾きやすくなるかも」


嘘やん…、1月末に買って3ヶ月くらいしか経ってないのに…。と少しヘコみつつ、その事実を伝えたところ、ショップによっては一切調整せずに売るところもあるから買った時点で反ってたかもねとのこと。

正直自分ではネックの反りに気づいてなかったので、それだけでもお店に調整をお願いした価値がありました。
この際なので弦高と合わせてネック反り修正もお願いしました。

1時間ぐらいで終わると思うよ~と言われましたが、せっかくなので作業を見させてもらうことにしました。
過去にアコギの弦高調整をお願いしたときも横でずっと見させてもらったのですが、こういう作業してる様子を見るの好きなんですよねぇ。


ひとまずは先にネックの調整から。
ヘッドのロッドカバーを外してロッドを回してサクッと完了。
店員さんいわく、いい意味でゆるゆるのロッドだとのこと。
ちゃんと調整代が残っていて、さすがヤマハしっかりしたネックだねとおっしゃっていました。

ネック反りが直ったところで一度弾いたのですが、これだけでかなり弦高が下がって弾きやすい!
ネック調整の重要さを実感した瞬間でした。
いや~、ちゃんと調整しないとだめですね!


そして本題のナット弦高調整へ。
まずは6弦からナット溝を削り、続いて1~3弦側へ。

見た目にはほんのちょっと削っただけにしか見えないのにその効果はとても大きく、弾くたびに弾きやすさがアップします。

調整中の様子

複数回削っては弾き、削っては弾きを繰り返し、自分の指の違和感がなくなるまで、納得できるまで調整をお願いしました。

最後の削りが終わった後に弾いた感想は、
「コレです!完璧です!」でした。
というか実際に言いました(笑)

もう作業前とはまるで別物のギターになりました。
しっかり弦高が下がって、弾きやすさが格段に良くなりました。

ようやくREVSTARが自分のものになった気がします。
これで思う存分弾いてあげられる!


結構雑談も交えながら作業してもらったのですが所要時間はわずか45分、早っ!
お値段的にはネック調整も含めて5,500円でしたが、その価値は十分にありました。

いや本当に楽器屋さまさまです、ありがとうございました!

ナット弦高調整の重要さを再認識

今回、楽器屋さんでナット弦高調整をやってもらいましたが、本当に劇的に弾き易さが変わりました。
仕事の忙しさを理由に早く調整しなかったことを後悔です。

弦高が高いことがギターを弾かなくなる理由になるならば、一刻も早く調整に出さないとってことですね。

でもけっこうナットの弦高調整ってやったことない人が多いんじゃないでしょうか。
ギターを1本だけしかもってなくて、弦高が多少高くて弾きづらくてもそれが普通だと思ってたり、自分ではできないしお金掛かるのがイヤで調整しなかったり。

しかし、今回僕が再認識したように、多少お金が掛かってでもナット弦高調整をすることでそのギターはまるで別物かのように見違えるように弾きやすくなります。そして弾くのが楽しくなります。

僕もこのREVSTARを値段の安さでネットショップで買ったのですが、結局買った後に弦高調整の費用を追加で払うのなら、最安値より多少高くてもバチッと調整した状態で売っている信頼できるお店で買うのが正解だなと思いました。(持っていく手間も省けるし)

おわりに

今回は、買ってから弾きづらくて放置していたREVSTARもナット弦高調整した話を書きました。
いや、本当に早く調整に出すべきでした。反省です。

マジで別物のギターに生まれ変わりました。最高です。


最後になりますが、この記事を読んで、ナット弦高の効果や大切さを知ってもらえたなら嬉しいです。

もし弦高が高くて弾きづらいなと思っていたり、自分のギターの弦高が適正なのかわからない場合もぜひ修理・メンテナンスができる楽器屋さんで見てもらって調整をしてもらうことをおすすめします。

多少のお金は掛かりますが、それに見合った弾き易さとギターを弾く楽しさがを手に入れることができます!

あなたも良きギターライフを!

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