見出し画像

妙義山に登ろう 〜 表妙義縦走 '24春

岩と鎖と。

2024年4月10日(水)
群馬県…富岡市/安中市/甘楽郡下仁田町

"落ちたら終わり!"

危険地帯に足を踏み入れる事への憂慮があってこそ、そこから生還出来た安堵は格別なものとなります。

表妙義山の縦走は年に一度はヤラなければ!と誓いを立てたはずが、昨年は歩けずに一昨年は星穴岳を探遊したのみで、今回は3年振りの大縦走となりました。

妙義山は桜の開花が始まったばかり、天気にも恵まれて岩と鎖を存分に楽しんじゃったね。

※2024年4月現在、妙義山の主要登山道である中間道は崩落の為に数カ所が通行止めとなっています。
石門広場付近でも崩落があり石門巡りは出来ません。
妙義山の情報は下仁田町のHPからどうぞ ⬇︎⬇︎⬇︎

☀️晴れ 🌀平穏 🕙9h58m
🐾25,251歩 13.50km ⇅1100m
♨️妙義温泉 もみじの湯 620円

6:10 道の駅「みょうぎ」⇒妙義神社⇒大の字
⇒奥の院⇒天狗岩⇒相馬岳⇒茨尾根のピーク
⇒鷹戻しの頭⇒東岳⇒中之岳⇒中之嶽神社⇒
一本杉⇒大人場⇒道の駅「みょうぎ」 16:08

6:10
道の駅「みょうぎ」
昨日までの雨は何処へやら、今日は朝から青空が広がり良い日になりそうです。
久しぶりの大縦走へ Let's go!

道の駅「みょうぎ」の駐車場の上の段に車を停めました。
ちょうど朝陽が昇ってきたよー!
妙義神社へ向かう参道は今が花の時でした。
山行の安全を祈願して手を合わせます。
ホイ、ホ〜イ
ホイ、ホイ、ホイっと
ザックを置いて大の字にひと登り。

7:06
大の字
ヤッホッホー!
爽快な展望が広がりますよ。
⚠️転落はNGです⚠️

北方に榛名山塊から子持山。
南方には多野山地の山並みが良い眺めでした。
ジオラマ風に撮ってみましたよ。
さて、行こか!

7:29

辻の分岐から奥の院に向かいます。

7:38
奥の院
ここから先は難所続きのルートになります。
残念ながら各難所で転落事故が発生していますので、転落防止の装備などをしっかりと準備しましょう。

いつのまにか鎖場に黄色のペンキが…
こんなの意味ないんじゃないのかな。
私見でございますので、あしからず🙇🏻
ヘルメットよし!安全ベルトよし!
よっしゃ、行きま〜す!
奥の院の鎖場を登った後も安心は出来ませんね。
前日までの雨で日陰の岩場はまだ濡れていました。
見晴から大展望じゃ!
榛名山の向こうには谷川連峰が銀雪に輝いていました。
ビビリ岩は手がかり足がかりが多いので、
焦らずにゆっくりと登りましょう。
Take it easy!
最初に登った時は高度感が凄すぎて、
ビビリ岩でチビリそうだったなぁ。
玉石
背ビレ岩
大のぞきから良い眺めです。
さぁて、長い長〜い鎖場を降りますよー。
⚠️決して鎖を離してはいけません。
登山道沿いの日陰には霜柱がビッシリでした。

9:23
天狗岩西肩 1084m
小休止して好展望を楽しみましょう。

Awesome!
Great!
天狗岩から下って、タルワキ沢の分岐に到着しました。
タルワキ沢から登ってくれば、激ヤバの鎖場を通らずに
相馬岳の頂きに立てますが、どうぞ装備はぬかりなく。
ホイ、ホイ、ホイ。

9:48
|相馬岳 △1104.0m
ハイ、登頂〜!
相馬岳は表妙義の最高峰となります。

石の置物が可愛いですね。
右目を探したけど、見つからないや。
山頂から懸崖の連なる金洞山を眺めます。
相馬岳の山頂から急降下!
スリップは要注意ですよ。
途中で旧国民宿舎へ続く登山道を見送ります。
平素なら濡れている程度の谷間は雨後で水量が多いです。
こんな岩山を何処から水が流れてくるのか不思議ですね。
茨尾根の細道を辿って行きます。
ほとんど垂直の岩登りで茨尾根のピークに上がります。
木の根がちょうど良い手がかりになりますよ。

10:55
ばら尾根のピーク(パノラマ台)
ふぃ〜、展望レストランに到着です。
ここが大縦走の中間点、大休止といきましょう。

ウゥ、美味い!
貸切りでのんびりまったりだね。

11:40
さて、後半戦の開始じゃ!

茨尾根のピークからサクッと下ってホッキリです。
いざ、出陣じゃ!
樹間から鷹戻しを望みます。
鎖を掴んで濡れた岩場を横切ります。
滑って落ちたら、痛いぞー!
旧国民宿舎へ続く女坂の分岐を見送ります。
心許ない垂直の梯子を登りますよ。
なかなかの高度感で心拍数が上がってきました。
上から覗く時はセルフビレイをお忘れなく。
チリン、チリ〜ン
おっ!上に人がいるみたいだね。
降りてくる?少し待ってから登りましょう。
どうやら登ってるね、少し間を開けてから登りました。
鷹戻しの鎖場は幾度となく転落事故が発生しています。
焦らず慎重に行動しましょうね。
うわぁ〜、凍ってるよ!
核心部でなくて、良かったね。

12:35
鷹戻しの頭

鷹戻しの鎖場を登り上がると、
埼玉県から来た二人組が休んでました。
妙義山には初めて来たそうです。
ではお先に〜👋🏼
っと、その前に先輩面してアドバイスを一つ!
この先の二段ルンゼはマジで激ヤバだよー(笑)
(笑ってる場合じゃない)
鷹戻しの頭の東のピークは木に囲まれています。
小枝をかき分けて進み、北端から白雲山を眺めました。
痩せた尾根から鷹戻しの頭を振り返りました。
写真左が山名板のある鷹戻しの頭で、右が東のピークです。
さぁて、難関の二段ルンゼを降りますよ。
途中で写真を撮る余裕などありません。
下に降りてから二段ルンゼを見上げました。
埼玉県の二人組が二段ルンゼを降りてますね。
どうぞ安全に!
第四石門の近くに降りるエスケープルートを通過します。
⚠️ここから降りても中間道の崩落箇所の詳細は不明なので、
エスケープルートからエスケープ出来るか分かりません。
ホイ、ホイっと。
おっ、二段目に取り掛かってますな!
懸崖の上の細道を進みます。

13:18
東岳ひがしだけ 1094m
ヤッホッホー!
東岳からの展望は極上ですよ。

写真の左は中ノ岳、右は西岳です。
山頂からは360度の大パノラマが広がりますよー!
どうぞ山座同定をお楽しみ下さいな。
鞍部に降りてコブ岩を越えれば、中ノ岳の山頂です。
ここまで来れば、下山完了まであとひと頑張りじゃ。
さてさて、鎖場を降りて下山に向かいましょう。
西岳との鞍部に降りて、ひと安心です。
ここから西岳への直登ルートはクライマーの世界、
星穴岳方面には細い踏み跡が続いています。
中間道まで降りてきました。
石門広場に向かう登山道は通行止めです。

14:17
見晴台
フゥ、ここで一息入れて小休止。

チリリーン、単独の男性が中之嶽神社から登って来ました。
山梨県から車中泊にて、あちこちを廻っているそうです。
「石門巡りに来たのにぃー」と、残念そうでした。
あらっ、気がつけば30分も長話してました。
ではでは、どうぞ群馬県をお楽しみくださいな👋🏼

14:50
さて、帰りましょ。

登山道を辿って中之嶽神社に下山します。

14:57
中之嶽神社

ここまで無事に歩くことが出来ました。
手を合わせて感謝、感謝でございます。
観光客は少なく、静かな境内でした。
さくらの里はこれから桜の見頃を迎えますよー。
てくてくてく。

15:20
一本杉(七曲峠)

森の中に響く野鳥のさえずりに癒されますな。
大人場に到着しました。
タチツボスミレ
アカヤシオ
小川を渡れば県道は近いです。
道の駅まで車道を歩いて帰ります。
何やらツルの絡まる桜の木が絵になりますね。
ヤマブキ

16:08
道の駅「みょうぎ」
終了〜!
フゥと、一息入れます。
久しぶりの大縦走から無事に帰って来れましたね。

無事に生還する事が出来て、こうやって山行ブログを書き残せるのは幸せですね。
転落事故を繰り返す表妙義の縦走路は過去には鎖撤去の議論があったそうです。
ともあれ、大縦走を終えた後の高揚感は他では得難い経験となりますね。
安全確保を最優先して楽しみたいと思います。
次回は秋の妙義山が良いかなぁ。

#415《おしまい》

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?