一般に「継続は力なり」と言われます。これは本当にその通りだと思います。地道な日々の継続的な努力こそが真の「力」となります。そうした「実力」の存在価値に比べれば、お金や社会的地位などの価値は仮初のものです。

どんなものでも人よりも集中して継続的に多く反復練習すれば、他人よりも秀でることができます。個性として向き不向きのようなものもありますが、より重要なのはどれくらい自分の個性に合った上手な努力をするかだと思います。無理をすると挫折しやすくなります。だから力を得るためには、無理をせずに誰よりも長く継続することも重要です。

さて、競争社会においては人々は常に競争していて、中にはあなたを嫉妬によって蹴落とそうとする人もいます。そうした悪意による攻撃を上手くやり過ごし、自分なりの大切な人生の道を周囲の雑音に惑わされずに邁進することが大切です。

その意味では他者の評価を気にしないというのも有効な手法の一つでしょう。他者の評価に振り回されると、意識があっちに行ったりこっちに行ったりと忙しなくなりがちで、結果として集中して継続的な修練を積むことが難しくなったりもします。他者中心的な生き方も理論上ありえますが、実力の養成の観点からすると他者の評価を無視するというのも一つの手です。人は皆それぞれに言うことが異なっていて多様ですので、他者の評価も多様です。基本的にそのすべてに適合することはできません。だから自分にとって優先度の高い項目に無理なく集中するという戦略がありえてきます。無闇にすべてに適合しようとすれば「二兎を追うものは一兎をも得ず」ということになる可能性もあります。基本は、一つずつ地道に努力することが大切で、一獲千金はないものと考えておくのが無難だと思います。人はみんな違います。だから、最適な人生の形も身につけるべき技能もみんな違います。あなたはあなただけのオリジナルな人生を正しく堂々と歩めばいいのだと私は思います。みんながお金を評価するとしても、あるいは権威を評価するとしても、そんなことはあなたの人生には関係ありません。あなたにはあなたなりの価値があるのであり、あなたの人生があるからです。誰にもあなたのオリジナルの価値を犯すことはできません。そこで「オリジナル」という概念は嫉妬による攻撃を受けやすくなることにも注意しておくといいかもしれません。なぜならオリジナルを極めると誰にも真似のできない自分だけの才能が芽吹くからです。人の功績を盗むことを生業とする悪人にとってはこれは不都合です。なぜなら、その人だけのオリジナルである才能を盗むことは原理的にできないからです。その意味でも周囲の評価を気にしないことは有効でしょう。中には悪意ある評価で正当なものを貶める人もいるからです。そうした他者の悪意に盲従してしまえば、あなたの道も悪意に汚染されかねません。あなたの才能はかけがえのない大切なものです。それを正しく発揮することは社会のすべての人のためにもなることです。それを悪人たちの嫉妬に汚染させてはいけません。上手く周囲の人々の嫉妬による不当な評価を避けながら、上手にみんなのために才能を使うことが大事です。時には才能を秘密にすることも大切です。それによって周囲からの嫉妬を回避しやすくなります。そして才能を育む手法の基本は「継続」です。あなたがあなたの大好きなことを無理なく健やかに継続できるように、心からお祈り申し上げます。