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クロスセクターと祇園祭

今期の事業のテーマの1つに「クロスセクターで課題に取り組む」というものがある。クロスセクターとは、ここでは行政だけ、市民だけという形でなく行政も、大学も、企業も、NPOや地域団体も、市民が掛け合わせて何かするという状況のことを指している。自治体では、こういった「多くの人たちが手を取り合って課題に取り組む」という構図が美しく、協働ということを言い表わす中で事例としても紹介がしやすいのだと思う

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例えば、先日から京都では祇園祭が始まった。7月の1ヶ月間、まちなかは雰囲気が代わり、行事に向けた様々な準備も行われている。そんななか、京都に来た5年前に取り組みに関わったものが「祇園祭ごみゼロ大作戦」というプロジェクトだ。これは、簡単にいうと宵山/宵々山という露店が出て50万人の人出で賑わう日に、実は60トンものごみが出ているという状況が発生していたところに、「リユース食器」という再利用できるカップや食器の導入、資源物の分別を行うことによって環境に配慮した世界一のお祭りを目指してチャレンジしたプロジェクト。この取り組みを進めるにあたり、NPOや市民団体が長年の経験を持ち寄り、事業者や企業が協力体制を取りながら、最終的には行政を巻き込み、大学も学生たちとともに多くが参加した「クロスセクター」の事例となった。ただ、これも1年やそこらでできたことではないが、代表の太田さんはインタビューで、活動を始めるにあたって「日本三大祭りの祇園祭で実現したい」と、様々な取り組みを積み重ねてきたことを話されていた

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このように、何事もすぐにできることではなく、そこには「大きなビジョン」と「小さな経験の蓄積」、そしてそれを持ち寄る機会が必要だと思うし、改めて力強いリーダーシップとメンバーのフォロワーシップが求められる取り組みであると思う。そう考えれば、きっと数ヶ月のプログラムでどうこうできることではないように考える。が、僕は6ヶ月のプログラムで何かにチャレンジしなければならない

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6月は、その準備のために様々な方にお話を聞いた。現状について話を伺いながら、どんな未来を目指して取り組みを進めているのか、課題はどんなところにあるのか、突破口の可能性はどこかなど。ありがたいことに、イベントゲスト等にも呼んでいただくことで、人に会いやすい環境をもらってもいて、比較的いろんな方にお会いできた。そのうえで、7月はどんな人たちにとって、どんな環境をつくっていくのかというのを考えるようになった。そのうえで、6ヶ月でできること。それをいま、妄想中の新幹線のなか

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やっぱり一度、VISION DRIVENの佐宗さんの話聞きたいな

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