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人生を変えた出会い。

自分の人生がようやく動き出したのではないかとさえ思っている。

ぼくはこの言葉を、ちょうど一か月前のこのnoteで書いた。

10日前にはじまった #人生を変えた出会い のお題募集を見て、改めてそんなことについて書きたいなぁと思っていた。
あまりにベタかもしれないけれど、ぼくにとってのそれは、noteとの出会いだ。


去年の終わりにnoteをはじめて、文章を書くことの楽しさと辛さを知った。
GW明けからはじめた毎日更新も、先日50日を超えた。
乏しい思考をフル回転させて、ネタを絞り出す毎日。
今のぼくにとって、noteは生活の大きな部分を占めている。


前のnoteにも書いたけれど、数年前までぼくはinstagramのヘビーユーザーだった。
変わりばえしない日常をすこしでも変えるためにはじめたカメラ。
マクロレンズで撮った花の写真をメインに、ちょっといい感じのキャプションをつけてポストしていた。
それなりに頑張ってきたかいあって、フォロワーさんも1,000人を超えた。
いつも楽しみに見に来てくれる人もいた。
けれど、いつからかぼくはどこかでそれに違和感を感じてしまって、結局アカウントを削除してしまった。
それはきっと、「演じ疲れ」だった。
仕事と家の往復で毎日余裕もなかった。
プライベートも充実しているわけでもなく、そんな毎日からぼく自身が逃げたかったのだと思う。
写真は頑張ったし、それは今にも活きている。
けれど、自分の暗い現実をひた隠しにしたような色とりどりの花の写真で埋め尽くされたアカウントは、もはや大きな嘘の塊にしか見えなかった。
それをつづけていくことに、疲れてしまったのだ。


noteをはじめた当初はそんなことの繰り返しになってしまうことがすこし怖かったのだけれど、それはすぐに要らない心配だったことがわかった。

とにかく、書けない。

自分の考えや思いを「投げる」のでなく「伝える」ということがこれほどに難しいことなのかと、すぐに思い知ったからだ。
ショックだった。
instagramでの経験はまったく役に立たない。
何日もかけて頑張って書ききった記事も、ほとんど読まれない。
ぼくはnoteをはじめたことを後悔した。
はやくも挫折しそうになった。

また逃げるの?

そんな声が聞こえた気がした。
次こそは自分を変えるんだ。
そう思ってはじめたnoteだったのに。

くやしかったから、一生懸命考えた。
時間はかかっても、とにかく書き続けた。
読まれなくても、スキがなくても。
この経験がいつか良い方向に作用することを、信じるしかなかった。
instagramのときのように、気の利いた言葉も出ない。
伝えられるのは、等身大の自分だけなのだから。


そう。
伝えられるのは、等身大の自分だけ。

今振り返ると、毎日更新をはじめたあたりからようやく、それをこころから納得できるようになったのだと思う。
毎日書くから、なおさら余裕はない。
小手先で飾る言葉なんか、必要ない。
それを前向きに納得できたことが嬉しくて、上のnoteを書いたのだと思う。

それがわかってから、noteと向き合うことがより楽しくなった。
視野が拡がって、もっといろんなnoterさんの記事を読みたくなった。
いろんな物語に、寄り添いたくなった。

すると、どうだろう。
こんなにも素晴らしい「自分の言葉」を紡ぐ人がたくさんいる。
こんなにも美しい交流がある。
書くだけではなくて、人の言葉から学んでいる人がたくさんいる。
互いに影響しあって、たくさんの個の世界が、もっと大きな美しい世界を創り出している。


この輪のなかに、はいりたい。


素直にそう思った。
書いて、読んで、お互いを尊重して。
そんな素敵な輪のなかに、ぼくもはいりたい。

そのためにはなおさら。
ぼくはぼく自身でなければいけない。
飾っても、卑屈になってもいけない。
感謝の気持ちを、忘れてはいけない。


毎日忙しくて、消耗して、笑顔も出ない。
世の中そんなもんだと思っていたけれど、全然そんなことなかった。

今ぼくは、この素敵な輪の隅っこにいる。
どんどん中心に行こう。
そうじゃない。
自分がこの輪の善き一員となることで、もっともっと輪を拡げていきたい。
ある日振り返ったら、輪の隅っこは、はるかはるか遠く。
そんな夢を、ぼくは見てみたい。



noteは、自分と向き合うことを教えてくれた。
自分の考えや思いを、自分の言葉で書くこと。
拙くてもうまくなくても、とにかく出すこと。

そうやって、等身大でいること。
ずっと昔に教わったはずのそんな当たり前のことを改めて教えてくれたnoteとの出会いが、ぼくの「人生を変えた出会い」だ。

noteをはじめてよかったという喜びの声が、すこしでも多く聴こえますように。
そのためにぼくが力になれることが、もしあるとすれば。

楽しみながら続けること。
等身大の自分でいること。

きっとただ、それだけなのだろうと思う。








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