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020 Fe/外向的感情(ユングの8機能⑦)

こんにちは。

今回はFeの説明をします。

Fe/外向的感情
Extraverted Feeling

この機能を強く持つタイプ
 ●ESFJ
 ●ENFJ
 ●ISFJ
 ●INFJ

 Feが高い人は、極めて社交的で、多くの人たちと関わり、他人の感情をとらえ、素早く親密な関係を築くことができます。自分と他人の感情の区別が希薄で、その垣根が低いので、容易に他人に感情移入し、よく他人のことを気にかけます。
 自己開示をし、他人をリラックスさせます。冗談を言って笑い合うことで、会話に花が咲きます。他人にも自己開示を求め、新しい人間関係を発展させます。さらに、他人が最善の状態で独自の能力を発揮できるように、手筈を整えて面倒を見ます。

 多様な価値観に興味を持っています。人を排除するようなことはせず、どんな人も輪の中に参加していることが大切だと考えます。そのためには、皆で多様な価値観を共有することが重要です。
 人間に対する洞察が自然と身についていて、それぞれの長所と短所にもとづき、どんなことが向いているのかということに気がつきます。そして、皆が社会の中において適切な役割を担い、幸せになれるように応援します。

 感情表現が豊かで、仕草や表情は、誤解の余地がないほど 分かりやすいものです。怒りや悲しみといった否定的な感情も分かりやすく表に出しますが、できれば喜びや楽しさといった肯定的な感情を共有し、親密な関係を築きたいと望んでいます。
 様々な感情表現を行い、自分の思いを伝えますが、Feが低い人からは、それが大袈裟で現実離れしているように見え、懐疑的にとらえられてしまうことがあります。

 共感能力に優れますが、一方で自分の感情に何か問題が生じたときに、一人で感情を処理するのに苦労します。そのときは他人に話を聞いてもらうことで、少しずつ自分の感情を解きほぐしていき、安心できるようになります。それが直接的な問題解決をもたらさないのだとしても、話を聞いてくれる人の存在はありがたく、漠然とした不安が軽減されます。

 礼儀を重んじ、マナーとモラルを非常に大切にします。それは、Feにとって、人間関係を円滑にして、平和を築き上げるための大切な要素だからです。親切な態度を表に出すことを憚りません。

 意見を伝えるときは、率直に述べるのではなく、相手がどのように受けとるのかということを配慮しながら伝えます。しかし、意見自体は断固としており、特に和を乱す人には、厳しい罰をくだす決定をすることさえあります。

 全体に利益をもたらそうとするので、リーダーとして支持されることが多いです。自身も、皆をとりまとめ、教育と啓蒙を行い、援助をすることで、社会に幅広く貢献したいと望んでいます。

 他人からのフィードバックに非常に敏感で、否定的な意見には傷つきやすいです。そもそも、客観的な意見や率直な批判を求めておらず、たとえ建設的な内容であったとしても、『自分は攻撃されている』と受け取ってしまいます。
 また、あまりにも他人との感情の垣根が低いために、指導を必要とせず、自力で達成しようとしている人にも必要以上に関わり、いらぬ お節介をして逆に迷惑になることがあります。それは、他人を助けることで、他人を自分の範囲の中に置き、コントロールしたいという無意識の欲望の表れでもあります。
 他人の価値観に非常に大きな影響を受けます。それゆえ、不健全な価値観の持ち主に影響されると、大きな被害を受けます。いつしか自身の価値観も不健全なものになりますが、本人は自分でその間違いに気がつきません。特に若い頃は、まわりの環境に染まりやすいです。

 以上がFeの説明です。Feは非常に分かりやすい機能です。わたしは他人に説明するときに、Feのことを『おててつなごう機能』と言っているのですが、まさにそうではないでしょうか。とにかく、一人ぼっちではみだしている人が気になるのです。輪の中に入れてあげたほうがいいンじゃないのかと、心配になってしまうンですね。でも、相手は好きで一人でいる可能性もあるわけです。おててつなぎたくない人もそりゃいますよね。Feの高い人は、相手が本当に助けを求めているのかどうかという判断を、色々な経験をしながら、高めていく必要があります。
 ちなみにFeが高ければ、全員 コミュニケーションがうまいかといえば、そうではありません。口下手な人もいます。ISFJやINFJあたりはそういう人が多いかもしれません。奥手で人見知りなこともあります。しかし、それでもFeは高いので、率先して教育したり援助したりします。

 このFeは、『役割』というものをとても意識します。仕事においても家庭においても、無意識に役割分担をしたがります。持ちつ持たれつを無意識に求めていて、それは誰一人として、社会から はみださないようにしたいという願望からです。どんな人にも必ず役割はあると信じています。

今日はここまで。

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