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047 INTP①基本解説

こんにちは。今回はINTPの解説氏をします。

INTP
 第1 Ti
 第2 Ne
 第3 Si
 第4 Fe

 INTPは、物事の本質を見極めたり、難しい概念上の問題を考えたりすることが得意です。知性あふれるINTPからは、独創的な才気がほとばしっています。

 控えめで物静かです。超然としていますが、頭の中では問題を常に分析しています。批判的で疑い深く、物事を正確にとらえます。そして、自分の考えを整理し、秩序だったものにするために、原理と原則を見つけて活用します。人と話をするときには、そこにちゃんと目的があってほしいし、論理的な話をしたいと思っています。ただ面白がって屁理屈をこねることもありますが、当てずっぽうで物を言うことを嫌い、論理的な話にしか納得しません。

 独創的で、自分の知性に自信を持っており、もっと才能を伸ばし、同じように有能な人と切磋琢磨したいと思っています。既存のものや、確立されたものではなく、可能性や将来性といったものに惹かれます。現在の状況を改善したり、難問を解決したりして、新しいモデルをつくりたいという強い情熱があります。複雑な問題について、ああでもないこうでもないとじっくり考えることが好きです。人と接しているときよりも、頭の中で概念とアイデアをひねくりまわしているときのほうが幸せです。考えていることがあまりにも複雑なため、自分の考えをうまく説明したり表現したりできないことがあり、他人に分かってもらえないこともあります。

 一人で独立して働きたいという意志が強く、思索にふけたり、想像力を働かせたりしたいと思っています。柔軟性があり、可能性を探り、考えだした解決策を現実に実行することよりも、もっとふさわしい解決策があるのではないかと、いつまでも考えていたいと思っています。

 論理的な分析に夢中になりすぎるところがあり、他人が重視しているものを見過ごしがちです。他人の意見に少しでも論理的ではない部分がある許せないのに、自分の意見にも論理的ではない部分があることを省みようとはしません。

 様々な考えに欠点を見つけることは得意ですが、それをきちんと評価することは苦手です。そのうえ、ひとつでも欠点があると、そこばかりが気になってしまい、物事を最後までやり遂げることができないことがあります。

 問題を解決することは好きですが、決まりきったルーチンワークは苦手です。途中で煩雑な作業が多く、完成までの道のりがあまりにも長いと、物事を最後まで終えることができなくなり、物事そのものへの関心を失ってしまいます。また、完璧を求める水準があまりにも高く、無力感に襲われることがあります。

 以上がINTPです。『INTPの頭の中は、まるで歯車のようだ』と表現した方がいますが、まさにその通りかと思われます。たったひとつの真実を見つけるために、ああでもない こうでもないと絶え間なく思考し続けています。矛盾を見つけることに関しては、ほかのタイプの追随を許さないと思われます(ENTPが良い競争相手になるでしょうか)。TiとNeの高いINTP(そしてENTP)は、世間一般の常識ではなく、自分が真実を見つけることにこだわります。そのため、常識というフィルターがかかっておらず、他人なら見過ごしてしまう矛盾や欠陥も、彼らは見つけだすことができます。Tiのときに説明した『コペルニクス的転回』を思い出してください。今まで当たり前だと思っていたことが、実はまったく反対だった。その視点を、無意識に持つのがINTPです。コペルニクスがINTPかどうか分かるはずもありませんが、彼の名言をひとつ。『私が言っていることは、今は意味が分からないことかもしれない。しかし時期が来れば、やがて皆に理解されるものとなるでしょう。』これがすごいINTPっぽいなァと思うのです。彼らは自分の思考に自信があります。世間とまったく真逆の意見であっても、自分の理論が正当であると固く信じています。

 INTPは、この世のすべてを論理的に理解したいと願っています。そのために知識を求めます。頭の中が書庫そのもので、とにかく知識を吸収して、自分の思考力をレベルアップさせます。必要であれば、どのようなことも真の理解に達します。それでも唯一、彼らが理解に努力を要するのが、人間の感情なのです。何てエモいのでしょう。Feが第四にあるため、ISTPと同じく、自分と他人のあいだにしっかりと区切りがあります。人間の感情は、たまにわけの分からない事態を起こしたりしますね。時にそれが奇跡を生んだり、逆に危機を起こしたり。INTPにとっては、その他人の感情の動機や機微を理解することが試練となり、特に自分とは異なる考えかたをする人に対して、非常に苦労します。また、頭の回転が速すぎるゆえに、他人にうまくそのことを伝えることが難しいときがあります。言葉が思考についていけていないのですね。INTPが極まりまくっている人は、言葉のひとつひとつが呪文のようで楽しいですね。ほかのタイプでは出てこない語彙を、巧みに使うのですよ。こちらの知識が足りてなくて、途中で何言ってるか分からなくなるのですが、それでも楽しいですね。YouTubeとかで解説系の動画を出してる方に、この話しかたをされてる人が多くて(INTPかどうかは分からないですが)、彼らの思考の片鱗を少しでもつかみたいと拝聴する毎日です。誤解しないでいただきたいのは、だからといって、INTPが他人に興味がないかと言えばそうではありません。ISTPと同じく、エネルギーを集中するタイプなので、親愛を感じた方のことは、必死に理解しようとします。『INTP=コミュニケーション能力が低い』などという、よく分からない偏見がありますが、わたしはその解説にNOを叩きつけます。ISTPとINTPは、前述したように、エネルギー集中型なので、コミュニケーションができたとしても、あえて控えることがあるのです。それは自分を守るためです。他人に関わりすぎることで、トラブルが増えることを彼らは知っているのです。しかし、それは冷たいわけではありません。本当に守りたいときに守りたい人を守れるように、彼らが選んだ選択肢なのです。このエネルギーの広さ狭さは、めっちゃ個人差があり、誰にでも積極的に社交する、めっちゃ陽気なINTPもいます。また、最初はエネルギーの範囲が狭くても、経験や交流を重ねることで、社交の幅が広がる人もいます(これはTi持ちのすべてに言えます)。だから、INTP=コミュニケーション下手と決めつけるのは早計です。

 彼らは完璧主義者です。しかし、矛盾がほかのタイプよりも見えてしまうだけに、自分が求める『完璧』『完全』に永遠に辿りつけないという葛藤を抱えます。視野の広さもあるため、世の中の何もかもが気になることだらけで、注意が散漫になり、完璧主義にも関わらず、ひとつのことをやり遂げられないことがあります。これこそが、INTPの嫌う矛盾なのに。しかし、第三のSiが育ってくると、『物事を終わらせる』ことの価値に気がつきます。また、組織や団体などのコミュニティにも関心が向くようになり、常識や慣習にも意識が向き、社会に馴染みやすくなります。Siを伸ばして社会に馴染むのか、それとも伸ばさずに己の道を歩むのか。すべてのINTPから目が離せません!

最後に、INTPを表す曲の歌詞をどうぞ。

一振りは雨の
起源に響かせて
二振りで海の
怒りを学ぶ
三度の恵みで
この世に間借りして
四方を魔法の
支援で囲む

一夜の徹夜で
この世の星を知り
二度目の夜明けで
陽の歌を聴く
三界の野原で
すべての父となり
四本の柱で
空を支える

休まずにKing
働くよKing
人の庭に全て足りるまで

 『庭師King』平沢進

パッションで選びました!人類がまだ理解できないとなったら、平沢進だろうなと!理解しようとすることすら、おこがましいと恐縮する馬の骨です!

今回はここまで。次回もINTPです。

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