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021 Fi/内向的感情(ユングの8機能⑧)

こんにちは。

今回はFiの説明をします。

Fi/内向的感情
Introverted Feeling

この機能を強く持つタイプ
 ●ESFP
 ●ENFP
 ●ISFP
 ●INFP

 Fiは、自分自身のことを理解しようと絶えず努力します。 自分の感性を独立して扱います。
 自分の中核となる価値観と、経験している感情に気がついていて、内面における調和を大切にします。 感性豊かで、自分の様々な感情の機微を理解していますが、それらが表現されることはあまりありません。
 深い感情は、内面において静かに守られます。 真に感じ入るべきことに関心を寄せ、偽りなき本物の感性に到達します。それは、固い意志と情熱の源になり、身近な人に語られることはありますが、たいていの場合は、行為によって表現されます。

 他人の仕草や動作の特徴、 声のトーンから得られる微妙な印象を把握することができます。その能力により、人の言葉や行為を受け、信じるに値するか否かを判断します。 また、あることに関わる場合、どういった心持ちで臨むべきか、 そもそも関わるべきか否か、それは本当に必要なことかどうかといったことを熟考します。
 内面における調和を求め、それに従って行動します。何よりも、誠実であることが大切であると考えます。 そこには、強い情熱と信念があります。 それゆえ、望ましくないと考えられることは決してしません。

 普段は強い倫理観を自分の胸に押しとどめ、 その倫理観は自分に対してのみの行動の指針としているのですが、 一度 傍観するに忍びないと感じると、内なる炎が燃え上がり、 他人にも積極的に働きかけるようになります。
 偽りのない真心をもった人の言葉や行動に触れたときに、強く心を動かされます。 そして、自分もそうありたいと願います。

 個性を大切にし、自分の価値観をしっかり持っています。また、他人の個性も大切にするため、押しつけがましいことは言わず、寛容で親切です。
 しかし、判断の基準が個人的な感情によるもののため、その判断が誰にでも受け入れられるものであるとは限りません。 正直すぎるがゆえ、まわりを驚かせることもあるでしょう。 しかし、感性の深さが際立っているので、実際には多くの人たちの心を動かすことが多いです。
 自分が個性的であることを誇りに思っています。そして、自分の中核となる価値観を批判されたときは、頑固に反論して価値観を守ろうとします。

 Feが一人でも多くの人たちに愛を与えようとするのに対し、Fiの愛は、限られた少数の人たちに向けられます。 自分の心の調和を基盤としているので、近しい人たちに集中が向けられるため、そうなってしまうのは自然なことです。 しかし、本当はすべての人たちに、尊厳と愛情の価値に気がついてほしいと思っています。
 一度 愛着を抱くと、それを本当に大切にします。すべての機能がもちろんそうでしょうが、Fiはひときわ その愛着心が強いです。

 深い感性を持つので、芸術に心打たれます。 審美眼があり、自分の感性を芸術によって表現したいと感じます。 絵画や彫刻によって、造形美を表現することもあれば、 音楽や歌によって、感情を共有しようとします。 また、文章によって、人間の感情を書きつづることもあるでしょう。

 自分の情熱と信念に傾注するあまり、 マナーとモラルを無視してしまうことがあり、さらにはそのことに気がつかないことがあります。 最悪の場合、他人にまったく耳を傾けないほど、頑固になることがあります。
 さらに、自己完結しやすい機能のため、外に対する働きかけが、8つの機能の中でも特段弱いです。しかし、現実世界において、外の調和なくして、内の調和は成立しません。 このことに気がつかないと、 本当の意味で独立を果たすことができず、気づかないうちに内の調和が脅かされてしまうことになります。

 以上がFiです。普段は柔和で穏やかな人ですが、実は一番頑固というのがわたしの感想です。『そのほかすべてのことは譲るけど、これだけは譲らないよ』という『核』みたいなものを持っています。その核は揺るぎないので、たとえ批判されて傷ついたとしても、譲ることはない態度をとられます。
 慣れないうちは、自分を見せないので、最初はつかみどころがなく、モヤモヤした印象を抱いてしまいますが、友人にまでなると、すごく信頼は置けますね。あまり人を批判することもないため、Fiが高い人が少しでも批判をしたときは、よほど不快感をあらわにしているのだと考えたほうが良いです。わたしはFiの高い人に、何らかの注意をされたときは、最終通告だと思っています。そういえば、愚痴もあまり言わないですね。だからといって、メンタルが強いかというとそうでもなく、感受性の化物みたいな機能なので、自身の中でうまく処理してるンですかね。そこあたり、ちょっと聞いてみたいものですよね。

今回はここまて。

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