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番外編 6月6日

 こんにちは。本日 6月6日は何の日かご存知ですか。そう!MBTIのもととなる類型論をつくった、カール・グスタフ・ユングが亡くなった日です。

カール・グスタフ・ユング
(1875〜1961)

 ユングは1961年6月6日にスイスで亡くなりました。85歳でした。
 精神医学と心理学の発展にその人生を捧げたユング。精神医学では、精神疾患の治療と解明にあたりました。当時、不治の病という扱いを受けていた統合失調症の治療方法に貢献するなどしたユングですが、彼はフロイトを信奉していました。また、フロイト自身もユングを自分の後継者だとしていました。
 しかし、中年期以降、意見の対立により、フロイトと決別した頃から、自身も精神的な不調に見舞われ、幻覚を見るようになりました。そこから、分析心理学の研究を始めることになります。そして、MBTIの元型となる『心理学的類型』を発表しました。
 ユングは心理学のほかに、宗教や神話などにも強く関心を持っていて、それらを人間の心とひもづけた理論を出しました。オカルトの分野にも精通していました。それゆえ、彼には否定的な意見もあったようです。
 ユングはとにかくスケールの大きな理論を出す方でした。『我々は無意識につながっている。人間の過去とは、全人類の過去なのだ。過去の全人類と、現在の全人類の心はつながっているのだ。』というような感じの方でした。これは詳しく説明したら終わらないンですけど、要は、文化や宗教、時代や政治で考えの違いはあれど、それを取っ払った本能的なイメージ、つまり 無意識にあるものは、全人類共通でしょう、ということです。なかなか革新的な方やと思うンですが、その理論は 今なお心理学界に影響を与えています。
 ユングは亡くなる10日前にも著作を書き終えるなど、最後まで活動に熱心でした。人生を人間の心の解明に捧げた人でした。今日はそんな方が亡くなった日です。

今回はここまで。

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