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クッキーを添えて



母のミートソース

わたしは母親の作るミートソースがこの上なくすきだ。

大学生の頃、一人暮らしで早々に料理らしい料理を諦めて豆腐とそうめんで生きていたわたしに、定期的に救援物資が母から送られてきたが、その中には小分けして冷凍されたミートソースがたくさん入ってた。

そりゃ娘から「絹より木綿豆腐の方が食べ応えある」「ワンタッチで食べれる豆腐すごい」「豆腐にチーズかけるの革命」って定期的に豆腐連絡きたら心配なるよな。

今でもふと食べたくなるとふらりと実家に行って「ミートソース食べたい」とお願いする。自分でもたまーにつくるけど、なんかちがうんだよなあ。

あとアルルと遊べるので一石二鳥。

わたしの膝を不思議そうに眺める
ぷいっ


2月某日

そんな母の誕生日は2月である。
ということでクッキーをつくるよ。

・お花の絞り出しクッキー(チーズ×バジル)
・うさぎのバニラクッキー
・バニラクッキーホワイトチョコがけ

時間がなかったので種類が少ない。ホワイトチョコで誤魔化してるけど、下二つは一緒やないかーいってね。

詰めたら彩りの乏しさが顕に👀わー!

兎にも角にも、缶にもうさぎのシールを貼って完成🐰名付けて「おめでとうさぎのクッキー缶」パチパチ👏

「ミートソース食べたーい」「はいはい」と油断させてからの誕生日お祝い突撃訪問。決してミートソースが食べたかったわけではない。いや、いつだって食べたいのだけど。

でも「あれ作って」「これ食べたい」って言うと母も嬉しそうなので、いいかなって思う。

父のケーキ

父を知る人は言う。「娘に甘すぎる」

子どもの頃はよく叱られたし「どこがだ!」って思ってたけど、今ならわかる。父は確かに娘に甘い。

これは昨年、2人暮らしだとホールケーキ買えないと話していたら、「みんなで食べればいい」と言ってわたしが小さい頃からすきなケーキ屋さんで父が買ってきたバースデーケーキである。「いちばんおっきいやつね」と大きいピースを分け与えられたわたし、アラサーである。

思い返してみれば、父が家族に買ってくるお土産とかは大抵わたしがすきなものだった。

ちなみにアルルは父にとても懐いていて、父のお腹に飛び乗ってすやすやするのがお気に入りである。たまにわたしは父から「アルル…あっ違った」と呼ばれる。父もアルルがだいすきなのである。

そういえばうーちゃんの時もわたしのことたまに「うーちゃん」って呼んでたな…。

うーちゃん

母から聞く話によるとアルルに向かってわたしの名を呼んでいたこともあるらしい。無自覚なのがこわい。父にとっては娘も毛むくじゃらのうさぎに見えているのかもしれない。

3月某日

そんな父の誕生日は母に引き続いて3月。
ということでクッキーをつくるよ。

新しい猫の型をゲットしたんだよ!この形ずっと欲しくて…!かんわいい。キュンがすごい。あーキュン。

魚型もお気に入り。いつか猫の恩返しのおさかなクッキー箱をつくりたい。

ちょっと白い子の足が茶色になってるのがまた愛おし。靴下にゃんこですね。かわいい。

ちなみに母の時の教訓?を活かしてココアとバニラの両方つくったら、大量のクッキーができあがった。幸い、うちにはクッキーモンスター(夫)がいるので、どうにか消費できそう…。

米粉80
アーモンドパウダー10
きび砂糖35
バター40
卵黄一個

これを×4あげる

ラッピングセンスがある人になりたい(切実)。

ちなみに父にクッキーあげたら、「ケーキやるわ」ってケーキもらいました。

わらしべ長者かな…?

クッキーを添えて


最近、父母にクッキー焼くことが増えたなあ〜と思う。

昔は親の誕生日なんてあってないようなものだった。ケーキ食べれる、わーい🙌って。なんて子だ…。

まだまだ元気だけど、確実に老いてるだろう父母に、換算したらあと何時間会える時間があるんだろうね。

おめでとうとかありがとうってなんとなく直接言うの照れくさくもあって、それでわたしはクッキーを焼こうと思うのかな。元気でいてねという気持ちに、クッキーを添えたらなんかちょうどよくて。

クッキー、すごいね🍪みんなも焼こう。