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目標は旅先への恩返し。写真と文章でその場所の魅力を伝えたい。【POOLO JOB2期生取材】

会社員のかたわら、日本全国を旅して写真をInstagramに投稿し、1万人近いフォロワーをかかえる”いぶりくりーむ”さん。現在はTABIPPOが主催する「旅を仕事の1つにするトラベルクリエイターコース」、POOLO JOBに参加しています。

POOLO JOB公式サイト

すでにインフルエンサーともいえるいぶりくりーむさんは、なぜ今POOLO JOBに入ったのでしょうか。そこには、東日本大震災から10年以上たった福島県双葉町でのショッキングな経験と、「これまで楽しさをくれた旅先に恩返しをしたい」という思いがありました。

そんないぶりくりーむさんに、POOLO JOBに入った理由やInstagramのこだわり、今後の目標についてお話をうかがいました。

【PROFILE】
いぶりくりーむ iburycream
フォトグラファー、ライター

神奈川県出身。小学生から写真を撮り始め、国内を旅しながら撮影した写真をInstagramに投稿。写真展をテーマにした投稿で人気を集める。現在は「旅を仕事の1つにする」を目的としたオンラインスクール、POOLO JOBに参加。

●各種SNS:
X /Instagram / note


POOLO JOBに入った理由は旅先に恩返しするため

ーーいぶりくりーむさんはInstagramのフォロワーが1万人近くいて企業から商品紹介を依頼されることもあり、順調ですよね。今のまま写真を極めてもよさそうですが、POOLO JOBに入ったのはどうしてですか?
旅先に恩返しをしたいという気持ちがあるんです。2021年に、福島県双葉町の避難指示が一部解除されたと聞いて行ったんですが、その光景に衝撃を受けました。地震で壊れた建物がそのままになっている場所が多くて、人通りが少なくまるでゴーストタウンみたいでした。

ーーそれはショックが大きいですね。
あまりにもショックで、写真を撮ることもほとんどできませんでした。それまで旅は楽しいものだと思っていたけど、楽しいだけじゃないなって。それからだんだんと「自分に何ができるだろうか?」と考えるようになりました。今までたくさん旅に出て楽しんで与えてもらうばっかりだったから、今度は何か返したい。

僕がInstagramを通して発信することで、そこに興味を持って実際に足を運んでくれる人が増えたら、双葉町のようにこれから活気を取り戻そうとしている場所に対する恩返しになるんじゃないかと思ったんです。

復興への願いを込めたウォールアートがいくつもあったという

ーー恩返しするためにPOOLO JOBが適していると思われたのはどうしてですか?
文章力を身につけられると思ったからです。もともと写真を投稿するときは、タイトルと簡単なハッシュタグだけ付けていたんですが、もう少しその町のことを伝えたいなと思って文章も添えるようになりました。でも、うまく書けなくて。これだと見ている人に伝わらない、もっとその場所の魅力をきちんと伝えたいと思ったんです。

ーー写真に文章をプラスしてその地の良さが伝われば、それが恩返しにつながると?
はい。僕の発信を見て実際行く人が増えたら、旅先への恩返しになるのではと思っています。

Instagramは自分の写真展

ーー旅先の魅力を伝える手段としてInstagramを使おうと思ったのはなぜですか?
国内のあちこちに行くたびにずっと写真を撮り続けてきて、ふとそれを見返したときに、自分のなかに閉じておくのはもったいないなと思ったんです。当時はフォロワーもそんなにいなくて。もっとたくさんの人に見てもらいたいな、と考えているうちに、写真展をやってみたいと思うようになりました。2年くらい前だったと思います。

でも写真展って、ものすごく時間とお金がかかるんですよ。場所を確保したり、写真を印刷したり、会社員をしながらだと正直難しい。その点Instagramならすぐに投稿できるし、写真展と違って世界中どこにいても見ることができますよね。僕にとってInstagramは、自分の写真展のようなものなんです。そういう投稿を続けているうちにフォロワーが増えていきました。

毎回1つのテーマを決めて写真展のように投稿しているInstagram。

旅の「型から出た楽しさ」を伝えたい

ーー今は国内のあちこちを旅しながら写真をInstagramにあげていますよね。旅に行くようになったきっかけは何だったのでしょうか?
大学2年生のときに友達とヨーロッパに行ったのですが、そのときのバスガイドさんが「ヨーロッパに住んでいる人たちは自分の国を愛していて、国の魅力を自信をもって紹介できる」と教えてくれました。それを聞いたとき、「自分は日本のほんの一部しか知らないんじゃないか」と思ったんです。国内旅行にはあまり行ったことがなくて、関東圏のことくらいしか知らないなって。

そこから国内旅行に行くようになって、気付いたら44都道府県行っていました。せっかくここまできたので、今は47都道府県を制覇することが目標です。

国内旅行に行くきっかけとなったヨーロッパ旅行。ドイツ・ハイデルベルクの街並み。

ーーそれはすごいですね!会社員をしながらそれだけたくさんの場所に行くのは大変だと思うのですが、旅にでる理由は何でしょうか?
必ず新しい発見があるんです。たとえば佐賀に武雄(たけお)温泉という温泉があって、自然豊かだし肌もツルツルになって最高でした。でも九州の温泉というと別府とか湯布院が有名ですよね。佐賀の印象ってそこまで強くないんと思うんです。だけど実際行ってみると、別府に全然引けを取らない。そういう発見が楽しいんですよね。

楽しそうに佐賀の魅力を伝えてくれるいぶりくりーむさん

ーー今すごく楽しそうな表情をされています(笑)。
つい(笑)。そういえば、去年友人に誘われてお笑いライブを観に大阪に行ったんです。正直今までお笑いにあまり興味がなかったのですが、行ってみたらすごくおもしろくて。そこから1人でも観に行くようになりました。

僕は元々音楽が好きなのでバンドのライブに行くのですが、何度も行ってるから楽しいって分かってるんですよね。でも体験したことのないものは、型から出た楽しさというか、予想ができない。分からないからおもしろいというのもある気がします。旅のそういう部分を伝えたいですね。

「この人がおすすめするなら行こう」と思ってもらえるようになりたい

ーー最後に、今後の目標を教えていただけますか?
Instagramは初めて本気で取り組んだSNSなので、これからも軸になると思います。でも他にもXとかYouTubeとか広げていきたい気持ちはありますね。POOLO JOBに入って初めてnoteを書いてみたら楽しいと感じたし、取材が好きだということも分かりました。

ーー今はたくさんのことに興味がわいているんですね。
色々な媒体を通して旅先の魅力を発信できたらいいなと思います。少し前、旅行会社からオファーをいただいてツアーの紹介をしたのですが、そんな風にその土地の良さを伝えて、実際足を運んでくれる人を増やすお手伝いができたらいいなと思いますね。

ーーすでにお仕事につながっているんですね!
ありがたいです。実はInstagramのサブスクも準備しているんですよ。要はファンクラブみたいなもので、会員の方限定で写真や動画、ラジオもやってみようかと。ファンの方がつくって、僕に影響力ができるということですよね。おこがましいんですけど。

そうなったら、「この人がおすすめするなら行こうかな」って思ってもらえるんじゃないかと思うんです。やっぱり現地に行ったからこそ感じられることって多いと思っていて。風とか香りとかは行かないと分からないですから。僕自身、旅が好きで楽しんでいるので、見ている人にも同じように楽しんでほしいですね。

●各種SNS:
X Instagram note


取材・執筆・撮影:Sato 写真提供:いぶりくりーむ

【ライターPROFILE】
Sato|複業ライター
人材系企業で正社員として広報を担当するかたわら、ライターとしても活動する30代。得意分野は、うまく言葉にできない思いを引き出し、図や文章として整理すること。
趣味は1人旅で海外10都市を訪問済。地ビールと夜景と船がすき。
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