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where?ツアー リーガルリリーが放つ光

リーガルリリーが放つ光

リーガルリリー「where?ツアー」。
何度もライブに行ってるけど、今までの中で1番美しかったライブだった。毎回そう思っちゃうけどね。今回はほんとに。

美しい
リーガルリリーが放つ光


整理番号が良くて、ほのかさん前の2列目。ほのかさんのペダルボードも見えて、ライブ中は裸足の親指でペダルを踏むところまで見える幸せな位置。

入場BGMは、広島・大阪と同じでスピリチュアルな音楽。
Thoughts in My Mind 〜Japan.

(ゆきやまさんだけは、親しみを込めてゆきやまとお呼びしてます。)

3人が登場。皆が暖かい拍手でメンバーを招き入れる。

若者たち
3人が集り腕を差し出す。ドラムイン、「あぁ、ライブが始まる」というワクワク感。かなりデカい音が空間を埋め尽くす。うなりうねる海さんのベース。

ハイキ
イントロで歓声が上がる中で短い挨拶、オリジナルより長めのイントロで、海さんのプルとゆきやまのドラムの流れが好き。3人の笑顔が見える。1番Aメロはギターレスで海さんとゆきやまのタイトな音像。ギターソロの音はもう唯一無二の音。ドラムパターンは多彩で、ゆきやまは本当に素晴らしいな。

ライナー
オリジナルと違いドラムイントロではじまる、ゆきやまにスポットライト。袖無しシャツとボブ目の髪型がね、当たり前だけどもうゆきやまそのもの。
そして、ドラムインからの4弦7フレットからのギターフレーズの高揚感。「こころ〜」のブレイク。海さんの網の目ベースが奏でられる(網の目ベースとは最高のネーミングですよね)、間奏でポエットリーディングに入るセクションでの一体感。海さんは綺麗な長い指で速いパッセージ、上下ライン、アウトロの網の目ベース。ギターが鳴らすアウトロも仕上がってる!

林檎の花束
キラキラで気持ちよくザラついたギター。
「前線から〜」での高揚感。「bouquet〜」の後のスローヘビーパートと、ソロ後のドラムが食い気味のとこはグッとくる。ドラムの多彩なリズム。あぁ、すべての楽器が最高に重なり鳴っている。ほのかさんは横ステップ、海さんと2人で横ステップしていたな。

GOLD TRAIN
ゆっくりめのギターフレーズとタメ、そして一気に爆音が鳴り、曲になだれ込む。ほのかさんはまるでアクションスターのように足を広げて、腕を上げた。Aメロのクランチサウンド、グイグイと背中を押してくる海さんのベース、海さんのコーラス。ほのかさんの「はぁーあー」はいつ聴いても最高で、心と体を持っていかれる。この時の海さんのベースラインはもう普遍的。ほのかさんと絡んで2人のコーラスが入る唯一の楽曲。コーラスするゆきやまの横顔が素敵。大好きな曲、リーガルと出会った曲、ずっとやり続けてほしいな。
もはや声援というよりため息。
そしてほのかさんが跳ねる跳ねる。

東京
メンバー紹介で、嬉しそうにテレて紹介するほのかさん、「ベーィス」の言い方が可愛かった、「ボーカルギターたかはしほのか」と2人を紹介する時よりもやや小さな声。「リーガルリリーです」とうれしそうに。
メンバー紹介でほっとしたのか、カッティングに入り損ねそうになりドラムの前に急ぐほのかさん。海さんのベーススラップがすごくタイトでコード弾きも見せてくれる。
そして東京に突入、ゆきやまが肩より後ろに腕を引き上げる瞬間。
1番の後の「あーああー」の後で久々にカッティングを決めてくれた、あぁ、声声声!
2番目のサビはね、もう全員で飛び跳ねても良いのでないか?。混沌パートの照明が久々のフラッシュ系で素晴らしい、3人の動きを映し出す、Bottom Lineの照明いいなぁ。混沌パートはいつもゆきやまに釘付け。

地獄
東京から続くノイズの後に鳴らされるこの最高にイカしたイントロ。ドラム、歪み、グランジーな曲、テンポアップしてからの爆発力、歪むベース、「ハルジオン〜」のバックのギターライン。もっともっとでかい音で鳴らしてください。
「吸って吐いて」はこのツアーではもう歌わない、その代わりに強烈なバンドサウンド、ほのかさんがドラムに身体を向けて、僕らには最高にキマった背中を見せる。とんでもないサウンドに昇天してしまいそうで、もうおかしくなりそう。ピタッと止めるエンディングを迎えた瞬間に感極まって声を出す。

明日戦争がおきるなら
ゆっくりと、オリジナルより簡略化されているが、その分ほのかさんの声が刺さる弾き語りから始まる。天使のような歌声と息を吸う音。美しいギターコーディング。原曲と違うリズムの入り方でグッとくる。世界一大きなメロディーだよ。「君にはなれなかった」での重めのスネアパターンと8つ打ちのバスドラ。胸がいっぱいになる美しい曲と歌詞。

蛍狩り
静寂が訪れたステージとフロア、皆が見守る中、始まる蛍狩りのイントロ。弾き語りで不思議なノイズが乗る、ノイズかと思っていたけど、蛍狩りの歌詞が頭の中をよぎり、これって母の子宮内音かなと思った。
ほのかさんの弾き語りの中での海さんの佇まい、ただ立っているだけだけどほんと美しくかっこいい。ギターの揺らぎ、ゆっくりと溜めて歌い語られる「さようなら」が4つ、そしてあの永遠に繰り返されて欲しいギターフレーズと、それに重なるゆきやまのドラムフィルイン。そして海のベースに身を委ねる。
ライト3つ。1つずつついていく。「輝きを放て」で明るくなりまた暗くなる、そう、蛍の光。
いつもよりゆっくり目のテンポ。「大地の養分になるんだ」、愛する人への想い。
アウトロのソロに新しいフレーズがこのツアーから入ってきている。美しい音色と長い残響。

ハンシー
長い残響の後、ハンシーのイントロが蛍狩りの後の静寂に奏でられる、思わず観客の声も出る。オリジナルよりラフ化したギター、間奏のキラキラで眩いギター。
循環コード進行なんだよね、気持ち良いベース。サビでのゆきやまのドラムの色付けが素晴らしい。ギターソロはオリジナルではないが同じテイストの音で鳴らされ、1音上がるところでグッとくる。「もしかしたらこれが最後の」「何も間違っていない」、ハンシーで泣いている自分に気づいた。ずっと泣いていた。ほのかさんは歌い切った後ににっこりとする、こっちは泣いているっていうのになんて優しい表情。笑みを海さんに投げかけて、足を前後にリズムを取るほのかさん、きれいなギターの残響音の後、ベースとドラムだけのエンディング。素晴らしかった。

ノーワー
美しい弾き語り、ハンシーで泣いた後にまた泣いた。
海さんのコーラス、網の目ベースから切り込むギターとリズムが鳴らす美しい衝動。
ソロでリズムがアップになり、多分オリジナルとは違うソロ弾いていたけども、オリジナルが頭の中で重なって再生される。
「不和不和」の力強さ。
あぁ、美しい、今まで見た中で、1番美しいリーガルリリーのライブかも、と感極まった。

ようやくここでMC。あんなに切ない曲を演奏をした後なのに、かわいい笑顔で挨拶して、名古屋での思い出を語る、「初めて東京出て演奏したのが名古屋」。

overture
2人がドラムの前に集まり、3人が寄り添って演奏する感じに見えた。大阪とは違って、口をパァっとは開かずに弾くイントロ(大阪では4つのコードを弾く時に一緒に口をパァってしてて可愛かったな)。
「コドクジャナインダ」、カントリー調のドラムとベースライン、リズムの中に放たれる2番の広がりと海さんのコーラス。福生に行ってみたいな。

地球でつかまえて
ドラムロールでゆきやまにSpotlight、海のプレベの音が弾む、ソロの音色はもうほのかさんの音。海さんのプルは必ず見る。
「怖いくらいに」。
広島と同じで、ラストパートはペンタぐりぐり。

MC
「歌は体の外に出さなくても歌」

管制塔の退屈
歌い出しがこんなに高い曲ってあるかしら。ポエットリーディングの後の不思議な展開もすごいって思っちゃう。
歌った、ららら、みんなで歌った。
最後、ほのかさんが歌い終わるまで、みんな聴き入った。

泳いでゆけたら
ゆきやまのハイハットと歌い初めた後のスネアの入るタイミングが好き。ラストのライドも気持ちいい。そしてあのファズなソロ。

1997
あぁもう1997か、と思ってしまう位にあっという間に感じた。
ミューンで腕を上げるほのかさん。
みんなで歌う、腕を上げる。
2番Aメロのベースレスからのベースインする瞬間は格別。間奏で3人がジリジリ集まって、激しくなるパートでのゆきやまのスネアの強さよ。ギターのあのチョーキング。「1997年の友達を集めて」と語る部分からエンディングまでのゆきやまのドラム、ドラム!そして歪んだベース!

リッケンバッカー
イントロ後のリフ前の「リッケンバッカー!」って、このツアーでは叫ばない。
何回聴いてもやはり高揚するアンセム。眉間に力を込めて歌う姿はMCの姿とは打って変わる、ロックだよな、ロックンロールだよな!
「星になる」で天を仰ぐほのかさん。

キラーチューン
リッケンラストではなく、キラーチューンが最後に演奏されるこのツアー、今後はこの曲がアンセムになるのかな?の予感。
きれいなアルペジオからの後に最後の挨拶のMCが入って、キラーチューンのリフが鳴らされる、MCの流れは大阪では無かったかな。「自分に向けて作った曲」とのコメント。
「ぼくもそうだよ、きみもそうだよ」、「無惨なことが」、すごい再現力と表現力。


アンコール 


大阪に続き「名古屋にも来る予定があるから楽しみにしていて」と言う、どんなツアーになるんだろう。
ほのかさんは、ここで昔に照り焼きマックバーガーを食べたとの話。
和気藹々なやりとり。ツアーで何が1番おいしかったかとの会話になり、海さんはジンギスカン、ゆきやまさんは福岡での食事、ほのかさんはテレテレ、足をモジモジをしながら、「マジで言うと広島のむさしのお弁当」と発言、海さんが、「それで良いの?」ってツッコミ。大阪よりリラックスしてるようなMCでみんな幸せになる。

ジョニー
大阪ではラスト曲で、圧巻だったジョニー。ほのかさんの息を吸い込む音、ベースのグリッサンド。
「どうかどうか、ひとつひとつ、モールス信号」。
その後のギターのチャリーンでまたグッとくる。

はしるこども
海さんが前に出てくる、ほのかさんも前に出てくる(その姿を思い出して泣きそうになる)、後半の展開でスローで重く鳴らされるパートから一気に全速力、そう全速力でツアーラストを迎える。

海さんが袖に入る前に、ほのかさんが呼び止めて、大阪と同じように3人で並んで最高の笑顔でお辞儀。リーガルリリー、ツアー完走、ありがとう。
ほんとに最高で愛おしいバンドです。

(思い出)

・嬉しそうに海さんを見るほのかさん。
・このツアーから目をつぶっていないエクボのゆきやま、ハイハットのタンバリンが外されている。
・海さんがとてつもなく跳ねて動いてかっこいい、動きに楽しさと自信が見える。
・観客の皆んなもずっと嬉しそうに見ている。

広島では激しさと強さ、大阪では大阪に来てくれた嬉しさ、そして名古屋ではツアーラストを見守った。

(終わり)

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