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好きなバンド語り

私にとっての大きな出会いとなったバンドと重なるところがあって、下記の記事に共感したので、今日は私の好きなバンドについて語ろうと思う。

“主観的であるように見えて、実はすごく客観的な楽曲ばかりなのではないか。その客観性により曲ひとつひとつに人格が宿っている”

ラジオから流れてきたメロディと歌詞に、文字通り心を奪われた、それが私とHellosleepwalkers、通称ハロスリとの出会いだった。

「センチメンタル症候群」の変わってしまった自分埋まらない欲望失くしてしまった情熱、止まらない日常、という歌詞が刺さって抜けなかったのだ。好きなものはあるし、それなりに楽しいことはあるし、充実しているはずなのに、夜になると虚しくなっていた大学2年の頃。自分が熱をもって何事かに当たっていた時の感覚が、思い出せなくなっていたあの頃。大学に行ってるだけで恵まれているのに、何故こんなことで悩んでいるんだと悩んだ。何がしたいのか分からなくて、ただ何かが欲しくて。そんな時に、あの歌詞とメロディは、心に深く入り込んできた。どの曲もそうだった。そして、恋愛ソングばかりに辟易していた私には、居心地のよい世界だった。

楽曲の中でも比較的、主観的な歌詞である「夜明け」や「21」「23」すらも、どこか普遍的で客観的で。「夜明け」なんて、コ○ナ前に書かれた独白のような歌詞なのに、まるでコ○ナについて書いたような。どこにも行き場のない、やるせなさが、胸を鷲掴みにするのだ。

彼らが結成10周年を迎えて、この時期に再開してくれたのも、何かの縁だと思う。

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そしてもうひとつ、お気に入りになりつつあるのが、今をときめくOfficial髭男dism、通称ヒゲダン。パッと見、恋愛ソングがほとんどなので、まさか自分がハマるとは思ってもみなかった。

“人間臭いところが好きなんだと思った。情景描写がすごく上手で、人間臭い歌詞”

まさにこれ!なのだ。どこまでもどうしようもなくて不甲斐ない僕、それでも惹かれてしまう人間、みたいなものを率直に言葉にしてくれている気がする。一直線に明るくもなく、暗くもなく、人間の心の機微みたいなものが。

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