「なん･･･だと？」
　匿川は焦っていた。
　何気なく開いたスマホのニュースサイトでは、まさに寝耳に水の知らせが待ち構えていたからだ。

　――XBOX Live Goldが終了する。

　匿川はSeries Xユーザーだ。
　しかも発売後比較的早い時期に購入し、Xbox Game Passを利用して優雅なゲームライフを送っていた。
　しかしここにはある『裏技』の存在がある。

　実際、それは裏技というよりも公式が認めていた『仕様』とでも言えば良いのか――。
　XBOX Live Goldに加入し、１００円支払って一ヶ月お試しGame Pass会員になることで、残りのLive Gold加入期間がそっくりそのままGame Pass会員期間に変更してもらえるというわけである。

　確かに、ある意味予兆はあった。
　匿川は３年分しっかりGame Pass会員になっていたので、そろそろ更新の時期が近いことは認識していた。
　今度も同じ手法が使えるだろうか？
　そう思っていた矢先である。

　まず、『１００円お試し会員制度』が無くなった。
　この時点で何やらきな臭いものを感じないわけではなかった。
　しかし一方で、『１１００円お試し会員制度』的なものが残されていた。
　――実質１０００円の値上げである。
　しかも、この制度を使ってLive GoldがGame Pass化出来るかどうかは不明である。
　そう言えばいつかどこかで『出来たよ』と書いているサイトを見た気もする。
　しかしそれが確かかと言われるといささか不安であり、かつそのサイトがあったとして、記憶する限りその方が『初登録』なのかどうかは定かではない。
　つまり、私みたいに二度目の登録を目論む者はその手法が使えるのか？とイマイチはっきりしないわけである。

　――とはいえ。
　実は匿川はGame Passについてはそこまでこだわりがあるわけではなかった。
　確かに遊び放題タイトルは多い。
　でも実際遊ぶタイトルがどれだけあるかと言えば、意外とそうでもない。
　おまけに以前気になって遊び始めたタイトルがいいところで配信終了し、クリア出来なかった苦い記憶もあってみたりする。

　だが一方で、Live Goldは無いと困る。
　なぜなら匿川がメインで遊んでいるDbDは、それがないとオンライン対戦ができないからである。
　加えてLive GoldにはGames with Goldというありがたい制度があって、月に２本程度無料でゲームが配布される。
　旧作だし、正直最近は微妙なタイトルが続いたけれど、かつては『レイディアント・シルバーガン』なども配信されたので侮ることが出来ない。

　それで、うろ覚えながら確かGames with Goldの配布タイトルはGold会員ではなくなったら遊べなくなるのではなかったかなあ･･･と気がついた。

　だーかーら。

　密林様のプライミーな日々に３年分買っちゃったんですよ、Live Gold会員権！
　すると今回のこの発表なわけです。
　いやあ、慌てましたね。
　きっと無駄になることはないんだろうけど、『来月使う予定のシリアルをどうすればいいんだろうか』とか。
　それで結論的には今のLive Goldの権利については『新制度のXbox Game Pass Coreに自動移行する』ということで一安心したのです。
　Xbox Game Pass Coreは普通のXbox Game Passのコンパクト版のような位置づけで、ラインナップの中から25タイトル程度を遊ばせてくれるそうです。
　入れ替えは『年に数回の更新』という感じですから、気になるタイトルは早めにクリアする方が良いかもしれないですね。

　おまけにLive Goldのゲームについては、箱360までのものは『サブスクリプションのプランは関係なく、ライブラリに保持される』ということなので、仮に今回のタイミングで何の会員でなくなっても、継続して遊ぶことは大丈夫！ということなのでしょう。
　一方でWith Goldで配布された箱One用のゲームは、Xbox Game Pass Core以上のプランに加入していないと遊べなくなるんですが、とりあえず既に三年分契約期間を用意した私にはしばらく関係ないお話になりそうです。
　でもGames with Goldそれ自体は無くなっちゃうんだとか。
　そこは残念です･･･。

　ちなみに、この新制度は9月14日に開始だそうです。
　あ、それで私の場合8月に今のGame Pass会員権が切れます。

　なので、

　一応、実験はしてみるつもりです。
　こだわりはないにしても、あればやっぱり嬉しいですもんね。
　今でもLive Goldに3年分加入後、『1100円お試し制度』に登録することで、GamePass3年権に切り替えることは可能なのか？！！

　もし可能だったら（不可であっても）、ここで記事に書いてみますね。

　では、また。