村川

ウェディングプランナー×MC ル・クロ・ド・マリアージュ  ジョニー村川さん

ウェディングプランナーでありながら、司会もこなされている異色のプランナー ジョニー村川(村川裕一)さんにお話を伺いました。

ジョニー村川さん(村川 裕一さん) プロフィール
出身地:兵庫県西宮市
活動地域:大阪府
経歴:幼少の頃よりアナウンサーを目指す。司会事務所での司会業・マネジメント業務を経て、ホテルオークラ神戸にてブライダルを学ぶ。その後、ウェディングの新規立ち上げを経験し、「よりお客様に寄り添ったサービスをする」為に、ル・クロ・ド・マリアージュに転職、 取締役チーフウェディングプランナー兼MC として現在に至る。

結婚式をあげることによって離婚率が下がる

Q:どんな夢やビジョンをお持ちですか?

ジョニー村川さん(以下ジョニー、敬称略) 結婚式を挙げるという行動に出ていただく人を増やしたいと思っています。結婚式をあげることによって離婚率も低下したり、家族が持てたりすると平和な社会を構築できるんじゃないかな。そういう思いでプランナーをやっています。
今は結婚式自体が減っているんですが、結婚式を挙げる方は結婚する人の中でどれぐらいだと思いますか?

記者 半分ぐらいでしょうか。

ジョニー そうですね、2組に1組ぐらいです。なぜ半分ぐらいなのか。昔って「結婚=結婚式をする」というのが当たり前だったんですけど、今は「結婚=入籍をする」と意味が変わっています。
 同時に、離婚率はどんどん上がっている。結婚式の数が減りつつかつ離婚率が上がっています。結婚式をすれば離婚率は下がると思うんです。
離婚することが悪いということではないんですけども、皆さんの前で誓ってないので、結婚式をしなかったら簡単に離婚できたりするんですね。

記者 友人も「みんなの前で宣言すると気持ちがしっかりする」って言ってました。

ジョニー 気持ちがしっかりするというのもありますし、結婚式の準備は大変です。色々と自分たちで決められないこともあり、かつ自分たちの気持ちもあり、そこで揉めたりします。

記者 よく聞きますよね。

ジョニー 絆が深まっていって結婚式という一つの大きなものを完成したところで団結力が深まります。だから結婚式をすることによって離婚率が下がるんじゃないかなと思うところがあり、結婚する方には結婚式を挙げて頂いた方がいいのかなと思います。
 やるからにはいい結婚式と思っていただきたい、私共に来られた方には結婚式をやって良かったなという思いを5年後も10年後も持っていただきたいなという気持ちでやっているので色々フォローとかケアもさせていただいてます。
 結婚式の後、記念日やお誕生日などで来ていただけて一生涯お付き合いできるレストランとして利用していただけたらなと思います。 

記者 素敵な夢ですね。村川さんはなぜジョニー村川と名乗っておられるんですか?

ジョニー ご存知かはわかりませんが、千葉ロッテマリーンズにジョニー黒木さんという元プロ野球選手がいて、その方が非常に大好きで尊敬しています。感情をむき出しで投げたり、社会人時代に揺さぶってくるランナーに向かって「チョロチョロすんな」と言ったり、雄叫びを上げて投げていたり。ファンを大切にする方で、負けが込んでもファンがしっかり応援してくれていることに感極まり、インタビューでも泣きながら答える、という熱い人なんです。
 まずはお客様に自分自身を覚えていただくため、そこからお借りしてジョニー村川と名乗るようになりました。そんなことしているの、プランナーで私ぐらいだと思います(笑)
 結婚式に入ると本当に楽しいので、恥ずかしい話ですが一番最初に入ったレストランでプランニングさせて頂いた時にほとんど泣いていたんです。

記者 お客さんが泣いていたんですか?

ジョニー 私です(笑) 感動してなんか泣いてしまうんです。だからよく親御さんに「あんた何で泣いてんのと?」とか、友達にも「あの人知り合い?」って言われるぐらいめっちゃ泣いてました。

記者 確かに、プランナーさんが泣いてるとびっくりしますよね。ジョニー村川さんはとても熱い方ですね。

Q:夢やビジョンにむけて、3年後や5年後の目標計画はありますか?

ジョニー ここの会場だけではなく、様々な場所でプロデュースをしたいなとは思っています。僕自身はここで結婚式をするのがベストだと思っていますが、皆にとってベストな場所で、 色んな所でやりたいなというのもあります。
 料理は絶対結婚式の中心になるので、ここの料理のスタイルを他の所でもできればと思います。というのも、ここの特徴というのが料理をゲストの方に選んでいただけることなんです。

記者 料理を参列する方が選ぶんですか?

ジョニー はい。結婚式の招待状って、普通は場所と日時が載っているだけなんですが、私共の場合は招待状にメニューが載っていて、選んでいただいたものを出すというスタイルをやっています。メニューを選ぶことで結婚式がその日から始まります。
 嫌いなものが出てきたら残してしまったり、無理して食べる。嫌いなものを無理に食べさせてしまったらそれはおもてなしじゃないんです。
 ここで結婚式を挙げられる方は自分たちよりもゲストの方が楽しんでほしいって言われる方が非常に多いので、ゲストが楽しんでいるのを見て自分たちも楽しんでいる。 それって究極のおもてなしだと思います。
 驚きがありすぎて、名前と住所を書く欄にたくさんのコメントを書いてくれる人がいました。ただ名前と住所を書いてないから誰かわからないということもありましたが(笑)

記者 選ぶのがすごくワクワクしそうですね。

ジョニー そうですね、メニューもお二人と相談して決めているのでお二人らしいものが出来上がります。結婚式で〆のラーメンとかもあります。デザートやシャーベットにしますか、それとも締めのラーメンやお茶漬けにしますか、という形で甘いものが苦手な方もいらっしゃるので締めでラーメンを出したらどうか、ハンバーガーとかフレンチ風のカツ丼など話していました。

記者 本当におもてなしがすごいですね。

ジョニー おもてなしが半端ないのでだからここに来た、というのはあります。普通、現場のプランナーとキッチンさんには絶対壁があるんです。キッチンさんは職人気質でそれなりにしっかりとした信念を持っておられるので、プランナーが「お客さんがこういうのやりたい」と言っても大概は拒否されるんですが、ここの店に関してはないんです。
「いいよねそれ、もっとこうしたらいいんじゃないの?」とキッチンスタッフがさらに苦しむような提案をしてくれます。以前、環境の仕事に携わっているお客様がいたのですが、その時は害獣と言われる猪やブラックバスを出したりもしました。

記者 色々なおもてなしがあって、とても楽しそうな結婚式ですね。

プランニングができる司会者

Q:村川さんがプランナーになろうと思ったきっかけはなんですか?

ジョニー 正直言うとはじめはプランナーって全然興味なくて、僕は3歳の頃からアナウンサーになりたかったんです。

記者 3歳からですか?

ジョニー そうです。子供の時の遊び道具はカセットテープで、赤の録音ボタンを押してあーだこーだって遊んでたんです。天気予報のおじさんの真似をして遊んでいたり。大学に入ってからアナウンススクールにも通って、全国各地のアナウンサー試験を受けたのですが、残念ながら受かりませんでした。 

記者 アナウンサーって競争率激しそうですよね。

ジョニー テレビ局のアナウンサーの場合、いい人がいなければその年は採用しないこともあるんです。そこで就職浪人もしたんですが、結局、採用試験の新卒から○年、という期限を迎えて、諦めました。力不足です。
 その時に司会事務所の方に声をかけていただき、そこで初めて結婚式を知ったんです。新郎新婦という言葉も全然知らないぐらいだったので、司会の勉強をしながら司会者の方のマネジメントやスケジュール管理をさせていただいたり、その司会事務所が入っているホテルさんと一緒にブライダルの企画もいろいろ一緒にやらせていただきました。そこでプランナーという職業を知りました。
 司会者ってだいたい2週間ぐらい前にお会いして進行の打ち合わせをして当日司会をするという感じなんですね。たった2週間だけしかお付き合いができない。プランナーは長期間お付き合いできるので面白いなと思って、プランナーになりました。その時お世話になっていたホテルオークラ神戸さんや司会事務所に色々と教えていただいたからこそ今があるのかなと思います。

記者 プランナーになった後、どんなきっかけで司会もされるようになったんですか?

ジョニー 最初はプランナーだけだったんですが、「司会もした方が新郎新婦さんにとって良いんじゃないのか」というのと僕自身「しゃべりたい」という思いがあったので、オーナーに司会をやらせて欲しいと言おうと思っていたら、その前にお客さんから「司会をやってくれないか」って言われたんです。
 手配した司会者さんと新郎新婦さんが少し合わなくて・・・だったら「司会やってたって言ってましたよね、じゃあ私たちの式で司会やってくれませんか」と言ってくれて、司会をさせていただきました。
 やっぱり司会って面白いなってオーナーにお願いしたら「お客様の為になるのであればいくらでも OK を出すのでやったらいいよ」と言ってもらい、司会をさせて頂いてます。
 プランナーと司会者を兼務している人ってあまりいないんです。なぜかというとプランナー業務はやはり忙しい、当日も色々とやらないといけないことがあるのでなかなか集中できないんです。ここの場合は私のプランナー業務は他のスタッフがフォローしてくれる体制になっているので、司会に入ることができます。
 今年はプランニングができる司会者として売っていきたいなと思っています。

記者 司会をされるようになって、どのような変化がありましたか?

ジョニー 他のプランナーが担当させて頂いてるお客様の司会をさせていただく機会が増えていて、やはり知ってる人がやってくれるという安心感があるんだろうな、と思います。
 知っている人がいることによって温かみは出てきますし、最近ゲストの方に「新郎新婦とどういう関係ですか」とよく言われます。
 前から知っているようなイメージで話していたり、披露宴の司会進行している時も普通に突っ込んだりするんで、「前々からこの人って二人のこと知ってるのかな」 という感覚で見られることがよくあります。

記者 普通の司会者じゃない感じですよね。

ジョニー フリーのプランナーさんと一緒に仕事させていただいたんですが、その時に衝撃を受けたそうで「披露宴の司会者さんの仕事は綺麗にまとめるだけじゃなくて、二人の思いを代弁する結婚式にするのが司会者の役割なんですね」と言っていただけました。
 そう言われて、他の方から見てもちゃんと分かってくれるんだということはありましたし、プランナーが二人の気持ちを一番知っているので、それだったら当日も司会進行をした方がいいんじゃないか、と思います。
 結婚式は、自分のホームで自分たちらしさを知っていただくのが一番いいのかなぁと思うので、そのために何ができるかというのを考えています。お二人らしくない結婚式だったら来ても楽しくないし印象にも残らない。お二人らしいものであれば来てよかったな、楽しかったなという風になります。そういうことができるのが一番いいですね。

Q:結婚式の数が増えて、平和な社会を作りたいという思いが芽生えたのはどのようなきっかけがあったのでしょうか?

ジョニー アナウンサーになりたいというのも平和な社会を構築するというところに共通しています。アナウンサーは報道を通じて、不特定多数の方に機会を与えます。アナウンサーの話していることに対して視聴者の方に考えていただいて、 それが平和な社会に繋がればいいなという思いが最初にあったんです。それが高校卒業した時に思ったことで、高校野球をやりたいというのと情報番組系をやりたいなという思いがありました。
 でも平和な社会をつくるっていうのはブライダルの世界でもできる。ブライダルを見てると皆が本当に幸せそうなので、Facebook でも必ず最初に「幸せをいただきました」と乗せています。幸せを作っているのかもしれないですけども幸せをいただいているなという感覚があります。

記者 村川さんにとっては今はどんな社会で、平和な社会とはどんな社会ですか?

ジョニー 他の国から見たら平和かもしれないですが、虐待やいじめをニュースでよく耳にするじゃないですか。僕も子供がいますけど子供を躾と称し殴るとか考えられない。
 それは悪いことですが、何かしら原因があると思うので、そういったものをなくしていきたい。他にも殺人事件や、自殺の件数も増えてるじゃないですか。昔は相談が出来ていたから食い止められたかもしれないですが、悩み落ち込んでしまい、マイナスの方向に行く。そういうのは減らしていきたいです。
 平和ってなかなか難しいですが、耳にして悲しい気持ちになるニュースがなくなったらいいし、基本的に何してもいいけど相手に迷惑かけることはない迷惑をかけない社会になればいい、というイメージです。

記者 最後に読者へのメッセージをお願いします。

ジョニー 自分の周りからになりますが、結婚式を通して家族ができて子供が生まれて、夫婦間から幸せがたくさん繋がっていきます。結婚式を通して今日来て良かったと思っていただきたい。結婚式には出席するというよりは参加するという風に思っていただければと思います。

記者 ジョニー村川さん、素敵なお話ありがとうございました!

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■編集後記
 
今回インタビューを担当した岡田、平井、山口です。

既存の枠にとらわれずに、本当のおもてなしを追究されているジョニー村川さん。
その先何十年と続く新しいパートナーシップ、家族の門出である結婚式を、ジョニー村川さんの熱い思いで彩られた式にできた新郎新婦は、きっと笑顔あふれる家庭を築いているのだろうなと暖かい気持ちになりました。

これからのますますのご活躍、楽しみにしています!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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