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ドラマ「いちばんすきな花」にマヤ暦のエッセンスを感じた話


★ゆくえ・椿・紅葉・夜々をマヤ暦で妄想


 2023年12月に最終回を迎えたこのドラマ、出てくる人、みんな不器用で愛おしく、価値観も人間関係の紡ぎ方も、人それぞれでいいんだ、というメッセージが詰まった作品だったなぁと思います。
 登場人物たちには、誕生日は設定されているのかわかりませんが、ゆくえちゃんは自由で人がどう言おうと気にしない「黄色い人」かな、椿さんは癒し力があるから「青い手」かな、もみじくんは共鳴力があるから「赤い地球」で、夜々ちゃんは自立心が強くてキッパリしてる「白い鏡」かも……なんて、ついマヤ暦に当てはめて考えながら、楽しませていただきました。

★美鳥ちゃんは本当に「あの」美鳥ちゃんか?という疑問

 でもとりわけ心に残り、「そうなのよ!」と思えたのが、田中麗奈さん演じる「美鳥ちゃん」。4人がそれぞれ別の場所、別の時期に知り合ったミドリちゃんは、4人にさまざまな顔を見せていて、そのことで4人は「私たちの知っているミドリちゃんは、本当に同じミドリちゃんなのか?」と訝しむんですね。でも珍しい字を書くことから推測するに、同じなんだろう、と思う。
 そしてすぐに、やはり同じ人物だったことがわかるのですが、みんなが抱いていた印象も全部嘘や間違いではありませんでした。4人それぞれが、違う時期に違う場所で出会った美鳥ちゃんは、その時々で違う顔を見せていたからです。
 椿さんが接したのは中学時代の同級生・美鳥ちゃん、夜々ちゃんが遊んでもらったのは親戚の高校生・美鳥ちゃん、ゆくえちゃんは塾講師となった美鳥ちゃんに数学を教わり、その後教師となった美鳥ちゃんに紅葉くんは補習を受けていた、というわけです。同じ顔のわけがないんですよね。

★その人といる時は「その人といる時だけの私」

 人間は多面体である、と私は鑑定書で必ず伝えています。どこからどうみても同じ顔、という人の方が少ないものです。
 仕事している時とプライベートの顔は違いますし、友人に見せる顔と好きな人に見せる顔も当然別ものです。同じく「友人」という関係性でも、Aさんといる時は伸び伸びひょうきん者の私で、Bさんといる時は真面目で前向きな私、なんていう場合もあると思います。恋愛していると、彼といると私はなぜこんなに怒りっぽくなっちゃうんだろう!?なんてこともありますよね。

 そこで、マヤ暦の話。マヤ暦では、表に出ている自分を表す<太陽の紋章>と、隠れた自分を表す<ウェイブスペル>、その人の波長を表す<銀河の音>と、3つの方向性から鑑定結果が出ます。この3つの組み合わせによって、「仲間思いで人気者だけど、本当はシャイ」みたいな結果になったりするわけです。
 <太陽の紋章>が「白い風」でもともとすごく繊細で傷つきやすいんだけど、50歳になっているから<ウェイブスペル>の「黄色い人」の自由さが際立って生きやすくなっていますね、とか。普段は冷静な「青い鷲」だけど、恋愛相手には、感情のコントロールが苦手な「赤い蛇」の性質が出ますね、とか。
 私はマヤ暦鑑定の「基本的には○○だけど、時と場合によっては△△になる」と鑑定できるこの感じが、とても良いな、と思っているんですね。

 すき花の登場人物たちは、みんなそんな感じで、多面性や、誰かといる時の化学変化、「その人といる時はその人といる時だけの私」ということにフォーカスして、とても繊細に語ってくれたなぁ、と余韻に浸っています。

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