ぼーっとすることが趣味でもいい
趣味を作ろうと必死になっていた私
「ぼーっとすることが好き……です。」
趣味や、普段何をしているかを訊かれた時に、私はよく俯きながらそう答えていました。
すると大抵の相手は困ったような表情をします。
そこから会話を広げるのって難しいと思いますし、当然の反応でしょう。
つまらない人間だと思われているのだろうな……
申し訳ないな……
胸を張って好き、得意と言えるものがない私は、いつも罪悪感に苛まれていました。
でも、人に言える趣味なんてないし、打ち込んでいることもないし。
そんな自分がどんどん嫌になっていく……という負のスパイラルに、私はよく陥っていました。
そのため、趣味を作ろうとさまざまなことに挑戦してきました。
料理、お菓子作り、映画、ドラマ、ハンドメイド、観葉植物、ヨガ……
中には自分に向いてないな……というものもありましたが(特に運動系)、ほとんどのものはある程度楽しむことができました。
自分で作った料理やお菓子は美味しいし、映画やドラマに笑ったり泣いたりできる。
でも、それは自分が本当に好きなことか?やろうと決めなくても自然に取り組めるものか?と訊かれると、そうではなくて。
私にも何か好きなこと、得意なことがあるはずだ。
そう信じて、常に何かを探して焦っていました。
心からやりたいことは?
自分の好きなことを見つけるために、とにかくいろいろなことに手を出していた私。
漫画を1日1話読んだり、映画を1日20分観たり、本を1日10ページ読んだり……とにかく触れるものの数を増やそうと必死でした。
気がつけば1日の目標の種類が増えすぎて、マルチタスク状態になっていたのです。
これをこなせば好きなことが増えるかも……そう思いながらタスクをこなしていました。
しかし、どんなに頑張っても何も身についていないことに気が付きました。
そこで、思い切ってマルチタスクを辞めてみました。
↑ マルチタスクを辞めたことについて、こちらの記事に詳しく書きました。
マルチタスクを辞めて、本当に大切なことに集中し始めた私。
時間の使い方も考えながら取り組んでみました。
その結果、1日の中に空き時間ができたのです。
自分の意識を変えたことで生まれた大切な時間。
その時間は、心からやりたいことをやろう!と決めました。
しかし、やりたいことは特に思い浮かびません。
布団にくるまってぬくぬくしたり、ゆっくりとカフェオレを飲んだり。
私はそんな時間を過ごせるだけで幸せを感じられます。
そんなふうにぼーっと幸せを噛み締めながら、ふと思いました。
やりたいことがないと思っていたけれど、この「ぼーっとする時間」こそ私が心から求めるものなのではないか?
私の趣味はぼーっとすること
人に微妙な反応をされるのが嫌で、何もない自分が嫌で、必死になって好きなことを探してきた私。
でも、好きなことは既に見つかっていました。
私が心から求める好きなことは、ぼーっとすることです。
無理して何かしなくても、ぼーっとすると心が満たされて幸せな気分になります。
カフェオレを飲んだり、お菓子を食べたりしながら。
布団にくるまりながら。
日記を書いたり、眺めたりしながら。
特に、家事などやることを終え、後は何もすべきことがない!という状況でぼーっとするのが最高です。この時間のために生きてる!と思えます。
最近は天気のいい休日に、近所の散歩をするようになりました。
何も考えずにぼーっとしているといつの間にか結構な距離を歩いていて、運動にもなるし一石二鳥じゃん!と思っています。
ぼーっとすることが趣味でもいい
先日知人と話している時に、普段家で何をしている?という話になりました。
その際に私は、初めて胸を張って「ぼーっとしているだけで幸せ!」と言うことができました。
今まではそんな自分に後ろめたさを感じていた私。
相手のことも困らせてしまい、申し訳なく思っていました。
でも、自信を持って「ぼーっとしているだけで幸せ!」と言った私に、知人は「いいじゃん!」と笑顔で返してくれたのです。
同じことを言うにしても、それに対して自信を持っているかどうかで、自分も相手もこんなに変わるんだなあと思いました。
これからも自分の好きなことに対して、自信を持っていきたいです◎