ロバートにまつわるもので「あれ俺が考えた」という人のほとんどのものは秋山さんが考えたと言っても過言ではない(44回目)
昔、少しだけロバートさんを担当していたことがあります。まじで少し。
当時、千原兄弟・次長課長・NON STYLEを担当していてプラスしてロバートを担当する、となりました。一人で。無理ちゃう?
当時のロバートは平日はレギュラー、土日は劇場と営業、でスケジュールが埋まっていてルーティンに近いスケジューリングでした。現場も行けず、新しいこともできず。
と、言っていたらマネージャーが追加される、誰を渡す?という話になりました。そうしたら、まだ間もないロバートの方が支障が少ないだろうということで本当に2ヶ月くらいで渡しました。
思ったよりでかいな。
でかいのに3人でタクシー1台乗るやん
マネージャーも乗ったらタクシーギュウギュウやん
というのが印象です。
もったいない。もっとできたらよかったのに。
そんなロバートさん、5年くらい前、沖縄の劇場にも毎月1日は絶対に出演してくれました。
吉本が運営していた芸人がキャストのおばけ屋敷に梅宮辰夫おばけとしても出てくれました。
ゲームコーナーで子供たちに梅宮辰夫を捕まえれたらクリアというアドリブまでしてくれる。
いや、なんやそのお化け屋敷。それだけ聞いたらめっちゃおもろそう。
そんなある劇場出番。
基本的に1日3stです。
1st目終わり
ひろしさんが、自分のジーパンがないと。
コントのジャージを着てうろうろするひろしさん。ニコニコしている馬場さん。
他のコントもあったので、誰かが間違えて履いてしまって外に行ったのかもしれないと、そんなことを話しながら2st目に。
2st目終わり
ひろしさん。やっぱりジーパンがない。
おかしいな。ニコニコしている馬場さん。
秋山さんから呼ばれました。
「たかやま、ひろしのジーパン、俺が隠してる。キュー出すから指示通り動いてくれ」
何それ。カメラまわってないです。なんの企画でもないんです。
3st目終わり。
ひろしさん。ジーパンまじでないよ。どうしよう。帰り支度しながらニコニコしている馬場さん。
秋山さんから呼ばれました。
「衣装ラックに吊るしてあるから、俺が合図したらひろしにこれじゃないですかって声かけてくれ」
わかりました。
みんなの帰り支度が済んだころ、秋山さんから目配せ
「あれ、ひろしさん、これジーパンじゃないですか?」
ひろしさん
「あ!これだ!」
ひろしさん
「ん?」
「おい!なんだよこれ!」
「めちゃくちゃダセーじゃねーか!」
ジーパンのお尻には
どでかいペンギンのワッペン
「BOXING MAN 164」という刺繍
「ボクサーはわかるけどボクシングマンってなんだよ!」
ツッコむのそこ?たしかにそうやけど。
秋山さん、1st目おわりにジーパンを国際通りの刺繍屋に持って行って、ワッペンと刺繍を入れてもらったらしいんです。
カメラ回ってないんですよ。
すごくない?普通の人でもしないでしょ。
ひろしさんもひろしさんで、空港あたりではもう忘れてペンギンのワッペンつけたジーパンで普通にウロウロしてたらしいです。
馬場さんはずっとニコニコ。
そんなロバートさんのコント番組を担当しています。
「ロバートpresents聞くコント~秋山第一ビルヂング~」
一応、企画をつくって出しました。
僕が通した企画ですね。僕が通した企画。言いたいよね。
最初の企画はオーディオコントで、podcastでごっつええ感じみたいながっつりユニットコントをしたい、というものでした。
そこから、spotifyさんからキャスト案のロバートさんにコントで出演してもらうのはすごく良い、ということでまずはロバートさんに相談。
秋山さんと打ち合わせ。
めちゃくちゃ忙しい秋山さん。
たかやまの企画ならいいよと受けてくれました。うれしいですよね。
そこから、まあいいよくらいの、そんなテンションちゃうやんというくらい案が出るわ出るわ。
あんな感じどう?と言ってから延々と1人でコントを始める秋山さん。
全部成立している。
そこからお~い!久馬さんにも入ってもらって大枠のコントの設定をつくってもらい、番組ができました。
収録も順調に進み、毎回めちゃくちゃ面白いです。
そんなことから思いました。
「あの企画、俺がつくってん」
というセリフ。あれおれ詐欺とか言いますよね。
正直、このコント番組に関しては、自分がつくったというにはおこがましいくらい秋山さんのエッセンスが入りました。
他の企画もそうなんでしょう。
ロバートのあの企画俺がやってるねんというやつがいたら信用しないでください。
正直、自分が一から全部考えた企画ってあるのでしょうか。
この企画は、「コント番組の相談をしたら秋山さんと久馬さんがつくってくれた企画」です。「俺が考えた企画」ではなく「俺がロバート秋山に相談してつくってもらった企画」です。
だから、めちゃくちゃ面白いのでぜひお聴きください。
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