生き甲斐を感じるのは、いつも「途中」のとき
朝日新聞の「折々のことば」には、鷲田清一氏が選んだ言葉が掲載されているのだけど、これがまた毎回、よい言葉を選んでくるんだ。
2019年7月13日は、市原悦子さんの言葉だった。
「好きだったら、いつも真ん中くらいの順位でも、ひたすら走っていける……」
解説によると、市原さんは「途中」を楽しむことを大事にしていたという。ある目的のために行うこと、そのすべての「途中」こそ、愛すべき、人生の瞬間だということだ。
地位も名誉も財産も、それ自体は、どれだけ欲していたとしても、手に入れた途端に色あせる。
映画『スカーフェイス』は、それを端的に現わしている。アルパチーノが演じるギャングは成り上がってすべてを手に入れるが、それを守ろうした瞬間に、すべてを失い始めるのだ。
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この映画を最後まで観てから、またもう一度、観始めると何ともいえない気持ちになる。
途中を楽しむ。途中にこそ、宝物がある。市原悦子さんのエッセイも読んでみようかな。
(了)
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