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「大盛り無料」を禁じるべし

なんだかんだで食べ過ぎてしまう。それが悩みである。

なにしろ、学生時代はずっと「食べても太らない」ことに悩んでいた。太るために、夜にお菓子をわざわざ食べたりもした。いや、筋トレしろよ、と思うが、疲れることへの耐性もまた低かった。

だから、食欲をコントロールする経験が圧倒的に不足しており、中年となり、新陳代謝が落ちていくなかで、体重が気になってきた。正確には、体重は適正だが、体脂肪率がよくない。

いや、だから、筋トレしろよ。そう、だから、たまに思い出したように腕立て伏せをする。だけど、なんだか言い訳めいたトレーニングもどきから脱せられない。

週1回、ボクシングに行くも、日中、ずっと座ってせっせと売文に励む身からすれば、その程度の運動ではカロリーが消費できるはずもないのだ。

そこで、まあ食べる量を何とかせねばなあ。肉ばかり食べててはいかんなあとは思うのだが、今のところ、改善のきざしはない。

週末、からあげ専門店「からやま」へ。からたま丼をチョイス。僕はとにかく丼ぶりモノに目がないのだが、から揚げの丼ぶりは、なかなかに珍しい。

「チーズからたま丼」も目に入ったが、いくらなんでも高カロリーだ。それ以前に、あまりから揚げにチーズをかけたい、とは思わなかった。

問題は、からやまは「ご飯大盛り無料」であるということだ。そう、ご飯大盛り無料。いや、有料にしてくれよ。無料といわれると、お腹が空いているにもかかわらず、大盛りにしないことへの勿体なさが、いかなる健康志向も吹き飛ばしてしまう。

ああ、やはり、大盛りにしてしまった。卵が絶妙にから揚げにまとわりつくのを楽しみながら、一気にご飯をほうばる。一口サイズなのもいい。

いや、実際、店員さんの「無料で大盛りにできますけど」に対して、「普通でいいです」と答えられるのは、強靭なメンタルだとしかいいようがない。なぜ、そんなことができるのだろう。

大盛り無料。

大学生の頃、あれほど嬉しかったワードが、今は大きな障壁に。うーん、そのうち、脂っぽいものは食えなくもなってくるのかなあ。


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