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コルカタ初日の出会い

バンコクから2時間半。小さな飛行機だったのでかなり揺れたけど無事コルカタに到着。

入国審査を抜け、さて街まで何で行こうかなと思っていると、日本人の男の子に声をかけられた。

「街まで相乗りして行きませんか?」

見ると同い年くらいの茶色いパイナップルヘアの青年だった。奥の方にさらに2人の男性も見えたので、私たちは4人で空港から街まで行くことになった。

正直何も情報がなかったのでとてもありがたい。私の唯一の知識がコルカタの安宿街の名前が「サダルストリート」ってことだけだと言うと(その先は宿で調べる予定だった)、彼らもそこに向かうというので、ありがたく最後まで便乗させていただくことにした。

空港を出ると、テレビで見るような、まさしくなインドの景色。
四方八方からクラクションが鳴り響き、タクシーと車とリキシャでごった返した道の間に、牛が歩く。牛で渋滞してるとも言える。
土埃で窓ガラスはドロドロに汚れ、渋滞で止まってる車に次々と子どたちが駆け寄ってきて「これ買ってくれ」と叫ぶ。

ボロボロでエアコンも動いてないようなタクシーだったけど、窓を開けてはいけないということは肌で感じ取った。


無事サダルストリートに到着し、割り勘分のお金を払って「じゃあ」と相乗りした3人と別れようとすると、「一緒に宿探しましょうよ、4人で泊まると安くなりますよ」と言われる。

外国では1部屋あたりの値段の場合が多いので、その部屋に泊まる人数が多ければ多いほど、1人の支払いは安くなる。バックパッカーで相部屋はよくあることなのだが、正直初対面の男の人たちと泊まるのは、普段大して何も気にしない私でもさすがに抵抗がある。(しかも3人)

「え...」と思っている私を残して、彼らはスタスタと宿を探しに進む。私は内心はとても自分勝手なのだけど、あまり自己主張のできない人間なので、「まぁいいか」と彼らの後ろをついて行くことにした。

何軒かの宿を見て回り、1泊600円のエアコン付きの部屋に泊まることになった。
赤い壁のちょっと変な部屋だったけど、まぁまぁ広いくて涼しいし快適な感じ。で、問題はベッドが2つしかない。

まぁしょうがないので、そこは男3人で一つのベッドで寝てもらうことにした。さっきまでどんより気分だった私も、このシュールな光景にケタケタと笑った。

ちなみにこの3人のことを紹介すると、まず最初に空港で声をかけてくれたパイナップルヘアの子が同い年の大学生。もう一人は20代後半で少しお兄さんの体育会系がっしりタイプ(中国を旅してきた後らしい)、最後の一人については正直さっぱり覚えていない。全員先ほどの空港で知り合ったようだった。

もう3人の名前も覚えてないけど、とてもいい人たちで、着いた日の夜はご飯を食べ、部屋でいろいろな話をして眠りについた。

さすがに3人で一つのベッドは辛かったらしく、私は翌日解散させてもらい一人で別の宿に泊まることにした。パイナップルヘアと連絡先だけ交換し、彼らはそのまま3人で旅を続けることにしたそうで、私もまた機会があれば一緒にどこか行きましょうと伝えた。

続く→

#旅 #放浪記 #インド #女ひとり旅 #バックパッカー

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