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K2 副読本ガイド

K2シリーズ全巻を読み終わってから、「医者って凄いな〜!もっと医療について深く知りたい!」「外科医ってどんな人たちなんだろう!もっと富永総合病院の解像度を上げたい!」と密かに思っています。

ただ、他の医療小説やドラマ漫画を読むだけでなくて、もっとリアルなほうの現場の話を知って解像度を上げたいと思っていました。

個人的にインターネットで医療専門サイトやTwitterや、youtubeなどで現役医師や研修医のブログを覗いたりもしましたが、基本的にこういうコンテンツは医療関係者以外ログインできないようになっててなっており、肝心な面白そうな話までアクセスすることはできません。

そこで図書館や書店の医療コーナーで手に入りそうな、私みたいな門外漢、初心者、一般人でも楽しめるような本の情報をちょっとずつ集めてブックガイドにまとめています。

実は今までちょこちょこTwitterで紹介してるんですが、タイムラインで反応ないまま情報が流れて埋もれちゃってるので、今回noteにサルベージしてまとめ直しました。

ネタバレにならないよう、どの本も内容は最低限の紹介しか書いていません。kindleの電子書籍で読んだり、街の図書館で取り寄せたりできる本なのでちょっと興味持って手にとってもらえると嬉しいです。

自分的には読書録も兼ねて今後もちょっとずつ増やして更新していこうと思うので、「読んだよ!」とか「これもおすすめ!」とか反応あると良いですね。

※Amazonのリンクがnoteへ上手く貼れないので、本の画像を押すと出版社の書籍紹介へ飛ぶようにしました。


↓↓↓ここから本の紹介↓↓↓



「がんと外科医 (岩波新書)」

現役外科医の普段の話がとてもリアルで興味深く、文章も上手くて面白い。今まで知らなかったこともたくさん書いてあるので、K2推しの方には是非一読をお薦めしたい。

特に関心したのは、最初の章で出てくる手術の話で、肝臓の大きい腫瘍を除去する話なんですが、プロセスやディテールの話がリアルなんですね。筆者が自分で執刀した内容だからすごい覚えているの。再現図のデッサンもめちゃくちゃ上手い。漫画の中でK先生や一也、刈矢先生たちが時々シャドーやってる理由はこういうことかと思いました。彼らの解像度が爆上がるので、マジおすすめです。

「医の変革 (岩波新書)」

K2オタクの流れで最新の医療情報に触れたいが、初心者一般向けの本が少なかったので本当にありがたい。AIや遺伝子治療など2022年〜2023年の最新情報をとてもわかりやすく紹介しています。コロナ禍の振り返りもトピックスであるので、親近感もって読めるかも。

また、近年のコロナ禍や癌などの先端治療では国内外の研究者や医師同士が密接に連携したり、情報交換したりしているようなので、富永総合病院もK先生の紹介ルートを使って、帝都大の研究センターへ患者のがん遺伝子検査を依頼したり、クエイド最先端の内視鏡手術支援下ロボットの導入を検討しているかもしれませんね...

なお、今後の最新技術はAI・ウェアラブルデバイス・遺伝子治療などがどんどん出てくるそうなので、話の流れ次第ではクエイド陣営の出番も増えそうな気がしています。

「図説世界を変えた50の医学 (シリーズ知の図書館・原書房) 」

古代から現代まで世界中のスーパードクターたちの話がとても面白い。K一族のご先祖様と言われる華佗も紹介されています。

「マンガでわかる解剖生理学(池田書店)」

表紙のお兄さんが講師役の学習マンガだが、彼の名前が富永なので「ジェネリック富永先生」と個人的に呼んでいる。外見と名前はまんまだが、性格はあまり似ていない。初学者向けの解剖生理学の本。


↓↓↓8月14日14:50追加↓↓↓

「キクタン メディカルシリーズ(アルク)」

アルクのESP医学英語シリーズ。医学部学生向けの内容だが、挿絵が手塚漫画のブラックジャックなので、読んでて楽しい。

が、医療専門用語の本なので、内容はガチの本。最初は面食らうが、解説は初学者向けでわかりやすいので、何とか門外漢でもクエイドへ留学すると思えばついていけそう。

それに要所要所でBJやドクターキリコが出てきて読者を励ましてくれるぞ!(※BJ挿絵のシリーズは6冊出ていて私は薬剤編を購入。値段は他のキクタンシリーズより高め。)

なお、アルクのキクタンシリーズはboocoアプリの月額サービスに加入していれば、メディカルシリーズ本文も自由に見れるようなので、そちらで見てみるのも良いかもしれません。

「絵でわかる感染症 with もやしもん(講談社)」

同じく漫画挿絵シリーズ。SNSで話題の岩田健太郎先生の著作。石川雅之先生のもやしもんキャラの書き下ろし漫画や挿絵も豊富で楽しい。

でも文章は結構ガチなので、感染症や抗菌薬の歴史から診療の現場の話まで教科書的な内容は一通り学べるようになっている。2014年初版〜2020年18刷なので、コロナ禍でもかなり読まれたみたい。

K2の漫画の中でも診療薬の処方の話で何となくスゴイんだなで読み飛ばしてたけど、こういう基本的な知識があればより面白く読めそうな気がする。

「小説みたいに楽しく読める解剖学講義(羊土社)」

医学部学生向けの解剖学の本だが、楽しい例え話や小ネタが豊富なので、一般人が読んでも楽しい。イラストも多くて文字も大きいです。

本の内容は医学部学生の解剖学講義を疑似体験しながら、身体の各部の名前や機能を都度覚えていくようなストーリーになっています。内容は読んでて楽しいですが、医者や医学部生はこれ全部覚えてるのかと思うと途中からクラクラします。

前述の感染症や抗菌薬、薬剤の知識といい、全て基本情報をインプットした後、日々最新情報をアップデートしているなんて医師って凄いですね…

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