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1万円でPCを買って8000円で修理した話

ThinkPadx220

 先日ヤフオクにてThinkPad x220を購入した。第二世代core i5、メモリ8GB、320GBのHDD、TN液晶、JIS配列キーボード、Windows10 Pro搭載のモデルだ。発売は2011年と約10年前のモデルである。何を今更そんなに古いモデルを買うのかと疑問に思うかもしれない。理由はキーボードの使い心地が良いと評判だからだ。またメンテナス性も優れていて、保守性に優れるのも魅力の一つだ。ただ古いモデルなだけあって、発熱が酷かったり、電池の持ちが悪かったりと通常の用途で使うには難しい。なんせ1.5キログラムもするのに充電は4時間くらいしか持たないし、動作もカクつく。はっきりいって電源が確保されない場所で使うのは困難だ。

改造

 それでいても電源がある場所で使ったり、軽いOSで使う分には何ら問題がないので少々手を加えて使えるようにした。本体代が送料込みで9000円、電源アダプタが1000円、SSDと交換用キーボードが8000円かかった。本体よりも修理代が高いのは少々面白い。けれどもSSDに交換したことにより起動がはやくなったし、なにより静音になった。キーボードに関しては見た目はキレイになったものの互換品であるためほんの少しうち心地は悪くなった。それでいても中古なのに見た目が新品に近づいた感動の方が大きいから大変満足をしている次第である。ただ一つ不満をいうならば、せっかくキーボードを交換するならばUS配列にすべきであった。とはいえどもUSキーボードは並行輸入品を購入しなければならなく、時間がかかってしまうのではばかられた。あまりにも使い心地が良くて、2台目を導入するようであればそちらはUSキーにしたいなと思っている。なお、金銭的な余裕が出ればの話ではあるが。

赤乳首が使えない

 元々はWindows10 Proが入っていたが10年前のPCで最新のOSを動かそうなんて毛頭考えていなかった。初期の段階ではWindows7が入っていたモデルだ。メモリも4GBで売られている事が多かったからもしかしたらXPで使っていた人もいるかもしれない。当時の事はよく知らないので憶測にはなるがとにかくこのパソコンは古いのだ。届いてから起動をしたら思いの外ウィンドウズが快適に動いた。電源投入時のトラックポイントの暴投を除いては。これはキーボードの経年劣化が問題だったのかもしれないが、ウリであるはずのトラックポイント(通称赤乳首)がまともに動かなかった。ここでキーボードを交換することを決意した。交換後起動直後のマウスポイントの暴走がなくなって大変満足している。

ようこそLinuxの世界へ
 

 このまま10を使っても良かったのだが味気ないと感じたし、せっかく安くそこそこの性能のパソコンを買えたのだからLinuxを導入して色々弄ることにした。ここでかねてより試してみたいとおもっていたArchLinuxを導入することにした。サイトからISOをダウンロードをして、RufusでUSBメモリに起動メディアを作成した後にHDDをSSDに換装してインストールに挑んだ。五年くらい前からLinuxはインストールして遊んだりしていた。特にUbuntuはぽちぽち押すだけでインストールが完了してしまうから楽だった。それとは対象的にArchLinuxはCUIでインストールしなければならなく苦戦した。インストールできたつもりで再起動してもなぜかGRUBだけが起動してOSが起動しないことが4,5回続いた。実はArchのインストールは今回だけではなく、Macの仮想環境上で何度かインストールできないかと試して幾度となく失敗してきた過去を持つ。

嬉しい反応

 今回もダメかーと思いツイッターにてSOSを求めた。そしたら反応を頂いてとても嬉しくなった。それらのアドバイスが直接的に役にたったわけではないが、何がダメなのかという事を明確にさせてくれた。どうやらパーティションの設定から上手くいってなかったようだ。そこからブートローダーも噛み合っていなくて複数のサイトを参考にしながら夜な夜な作業をした。2日くらいかかってようやくインストールした際にはとても大きな喜びを覚えた。幾度となく失敗してきたインストールをようやく成功させたのだから。そんなに難しくないだけれども、とっても嬉しかった。そのせいか次はネットに接続してからGUIを導入しようと心に決めた。ここで気が付いたのは、誰かがインストール手順を示していてもパッケージがふるかったり、環境が若干異なるから公式Wikiを読みながら作業をするとスムーズに行くと。そこからはとんとん拍子で作業が進んでいった。毎日作業を始めるのは夕飯の後でそこから朝日が登るまで無我夢中でネットの導入をした。このせいか何度も夜ふかしを繰り返して昼夜逆転してしまったのは内緒である。

思考錯誤

 ネットが繋がらない時はインストールメディアからマウントをとってやってドライバをいれたり、設定をしなおしたりすると上手く行った。GUIに関しては導入するパッケージが古かったりしたので変更されたパッケージを導入したら上手く行った。またエラーを読んで検索して直していく作業には感動とやり甲斐を覚えた。CUIだけでしか操作できなかったパソコンにマウスポインタが現れたとき完成に近づいていく予感がした。

Linuxを極めたい

 このようにして無事軽量なOSをThinkPad x220に導入することができた。今後はLinuxを勉強したり、自分好みのOSにするべく弄って行く予定である。ただここらの一連の作業でやり尽くしてしまった感は否めない。ちなみにChromeを導入してこのようにNoteの記事を書くのはお手のモノだ。また動画をみたりネットサーフィンするのも難なくできる。流石に動画制作などのクリエイティブな作業は困難を極めるがコードを書いたり、ターミナルを弄るのは快適できる。何せ実機でLinuxが動くし、壊れたとしても痛くも痒くもない。Macではためらっていた作業だってできる。そう、破壊の呪文rm -rf(多分こんな感じ)を使っても構わない。故に軽い作業とLinuxの理解の為にこのThinkPadを使っていきたい次第である。また白金トッシュの夢もみれると話題なのでしばらくしたらこちらにも挑戦してもいいかもしれない。





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