2019年8月1日の葛藤
勤務先の、お店の売り場で、虐待されてる子を見つけてしまった。
身体的なものではない。でも明らかな暴力。
ふつう小学一年生の子どもは「死にたい」なんて言わないし、ふつう大人はそれに対して「そんなこと言う子はいらない」なんて叱り返したりしない。
そして、ふつう大人って、そんな攻撃に加担もしない。
ひどい。ひどい暴力だった。
どうすればいいかわからなくて、その子は固まってた。私も固まってしまった。
こんなの流血沙汰と同じだ。出血多量で救急診療に駆け込んでいいレベルだ。
だけど、目に見える傷も無いから(本当は、見ようとすればきっと、見えるのだけれども……)、誰も介入しようとしない。
私も、色々なことが気になって、声をかけられなかった。
お店で働いているとはいえ、私のできることなんてほとんど無い。
私のお店ではないから、お客様の個人情報を知ることはできない。
名前も、住んでるところもわからない。
なんて無力なんだろう。何も出来ない。
その後、傷ついたその子は、ぴったりと、大人の足元にくっついていた。
たぶん、それ以上怒られないように。
どうかあの子が、またお店に来てくれますように。
何度でも、また来てくれますように。
それしか、できない。私には何も出来ない。
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