manami tanaka --- 真夜中の波

すべては個人的なニッキ作業です https://lit.link/mayonakan…

manami tanaka --- 真夜中の波

すべては個人的なニッキ作業です https://lit.link/mayonakanonami

マガジン

  • KINEMAS TOUR

    KINEMASツアーの記憶

  • GOOD WAR TOUR 2022

    本作は2021年2月に京都で上演された『GOOD WAR』のリクリエイションを行い、大阪と東京で公演を実施します。 『GOOD WAR』は、私たちが「あの日」と聞いて想像する争いと日常で構成されています。 私たちは生きている限り、これからも誰かと戦い続けなければいけません。 現時点で戦っていなくても、生きている限りいつか争いに巻き込まれます。 『GOOD WAR』ではいずれ来る「その日」と、過去にあった「あの日」との向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく、だれかの「あの日」で集積された記憶のモニュメントとして演劇作品を立ち上げます。

  • GOOD WAR logs

    「GOOD WAR」には、私たちが「戦争」と聞いて想像する争いと、社会に実際に存在する争いの両方が含まれています。争いに勝った人、争うことをやめた人、これから争う人、争いから逃げる人が剣闘士として登場し、「よい争い」と「わるい争い」の区別がないことを実感しながらも、自分(や自分の周囲)の生活のために争いを行います。 私たちは生きている限り、これからも誰か(または環境)と戦い続けなければいけません。現時点で戦っていなくても、生きている限りいずれ争いに巻き込まれます。『GOOD WAR』ではそのいずれ行われる争いと、過去にあった争いとの向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく演劇作品を上演します。

  • SO LONG GOODBYE logs

    「人は一日八時間食べてはいられないし、一日八時間飲んでもいられないし、八時間セックスしつづけもできない。八時間続けられるものといえば、それは仕事だ。それこそが人が自分も他の人すべても、こんなに惨めで不幸にする理由なのだ。」

  • 旅のにっきです

最近の記事

文学フリマ大阪11に出店します。

(2023.9.7更新) 真夜中の波は、文学フリマ大阪11に出店します。 2年ぶり?の文学フリマです。 出店概要サークル名:真夜中の波 スペース:M-53 頒布物は以下の通り。 ①【新刊】忘れた夏を拾いに(台湾旅の写真とエッセイ) さあ本番がはじまる のか? あの夏の忘れ物を今拾いにいこう。 2023年7月。私は4年ぶりに台湾へ発った。 今はじまる、もうすぐはじまる、その予感だけがずっとある。 ②どこへ(掌編小説) 「ほんとうにいつもひとりぼっちのゆう子、どうしよ

    • なつやすみ最後の日 <豊岡演劇祭2022 ルサンチカの記憶>

      20220911sun 夜22時ごろ、ルサンチカの面々が家にやってきた 2日前からずっと待ってたよ! これから一週間とまってもらいます 缶チューハイや缶ビールなど缶の飲料を飲みながら話す うれしい 明日朝はやい メモ:まをさんは昔からずっとたべっこどうぶつが好き 20220912mon 体育館は広くて懐かしい でも記憶にある体育館とはちがってきれいだし空調もすごいきく どこでもドラムセットを設置するとGOOD WARの気配が漂う ドラムのバスドラの音が畑の鳥を脅か

      • 令和3年、沖縄の記憶 アダンの下で待っている

        まだ暗い朝5時、タクシーで京都駅へ向かう。 人の気配のない道のコンビニの光に安心する。これは文明のあかり。 雨は既に上がっていた。 一人で飛行機に乗るのは初めてだった。 前日まで不安でソワソワしていたのだが、当日はもう眠くて眠くてそれどころではなかった。 バスを待っているあいだ、バスに乗っているあいだ、飛行機を待っているあいだ、飛行機に乗っているあいだ、隙をみては眠る。ハッと起きては不安で心がザワッとする。 飛行機が那覇空港に着陸する。 「沖縄に行く」とは思っていたが、今

        • GOOD WAR TOUR 25. おやすみなさい

          PIPE DREAMの上演の始まる直前、朗くんは近所の美容室に髪の毛を切りにいった。 「明日12時から予約したから」 前日に突然そんなことを言い出して驚く。 髪を切った朗くんはちょっと少年じみていて、ちょっと学生時代を思い出す。 上演中、吊られている朗くんを見て、ときどき、生きてるかな? と心配になる。 まばたきするとほっとする。 今この人が死んでいたとしても、私は気付かないかもしれない。人といるとときどきそんなことを思う。 PIPE DREAMの上演はこれで何度目か、そ

        文学フリマ大阪11に出店します。

        マガジン

        • KINEMAS TOUR
          24本
        • GOOD WAR TOUR 2022
          27本
        • GOOD WAR logs
          28本
        • SO LONG GOODBYE logs
          18本
        • 30本
        • PIPE DREAM(2019)logs
          23本

        記事

          GOOD WAR TOUR 24. いい夢がいい

          以上が、名村造船所跡地(クリエイティブセンター大阪)での公演と、北千住BUoYでの公演によせたステートメントです。 ちょっとずつ違う。 なぜ大切な記憶や思い出を人と共有できることを嬉しく思うんだろう? それを許すことのできる関係性が嬉しいのかもしれないな。 さて、12月から続いたGOOD WAR制作ニッキも残り2回で終了です。では参りましょう。 ある日突然分断され、会えなくなる。 それは今日かもしれないし明日かもしれないし、もっとずっと先かもしれない。でもいつかはわからな

          GOOD WAR TOUR 24. いい夢がいい

          GOOD WAR TOUR 23. 夢を歩く

          初日が無事あけた。 ドアを開け放っているため、上演中に外の環境音が入ってくる。 救急車のサイレンや電車の走る音、誰かの話し声。 今日は特に救急車が多かった。消防車まで通った。 風の吹かない地下室で、暖房の風に煽られてくらげのビーズが揺れる、光が反射してキラキラ光っている。 初日は、夜にGOOD WARの上演が一回のみ。 ギリギリまで調整を重ねて、なんとか開場、一回目、そして一日目が終了した。 その夜、PIPE DREAMの音声の録音をした。 あす、GOOD WARから一日

          GOOD WAR TOUR 23. 夢を歩く

          GOOD WAR TOUR 22. おふろの夢

          あれ、明日から上演開始じゃない? ほとんどPIPE DREAMの気配がないが大丈夫だろうか。 制作の美希さんが「いつも反省するんです。もっと朗くんと話さないとなあって」と言っていた。 学生だった頃は、一緒に過ごす時間・制作する時間が長かったから、言葉にしなくても伝わっている(だろう)と思えることが多かったけど、と。 今年の目標は「もっと言葉にできるように」。 私もそう心がけたい。 GOOD WAR。 違和感を感じるのは、ここに道がないからだった。 実際にこのBUoYで公

          GOOD WAR TOUR 22. おふろの夢

          GOOD WAR TOUR 21. おふろの跡地

          昨晩東京にやってきました。 一晩眠り、北千住BUoY入り。 北千住BUoYは、元銭湯のおふろの跡地。 破壊されたタイル、剥がされた床、剥き出しの梁、柱、配管、あっちとこっち。 よっぽどストレートに跡地感がある。「剥き出し」という印象。 やっぱり地下には地下独特の雰囲気があるな。 広島の、平和記念公園内にあったレストハウスの地下展示室を思い出した。 お風呂に入るということはどういうことなのか。 癒し、憩い。フラットになれる場、リセットできる場。 お風呂に入ってるときっていろ

          GOOD WAR TOUR 21. おふろの跡地

          GOOD WAR TOUR 20. その日

          「あの日」っていうのは、人間ならではの感覚なんだろうな。 動物は後悔するのだろうか。本能的に、反省はするだろうけれど。 朗くんが撮った動画を見たら、視点が高くて天井が近くて、そりゃそうだな、身長が違うもの。あたり前なのだが、見えているものがずいぶんちがうんだろうなと思った。 窓から見える椰子の木の向こう、煙突から白い煙がもくもく湧いている。 いま私たちがこういうご時世のなかで生きていて、こういう事態に苛まれているというのは紛れもない事実、避けようのない現実だ。 出演者あり

          GOOD WAR TOUR 20. その日

          GOOD WAR TOUR 19. モータープール

          朝8時から電話で全体ミーティング。 みんなの声を聞けて少し安心する。 昼から現地で、朗くんとまをさんと、音響のノブさんとで打ち合わせ。展示について考えてゆく。 試しにまをさんと私の声で録音してみて、ノブさんがスピーカーの塩梅を調整してゆく。 公募もしていた「あの日にまつわるモノ」として、私はうさぎのぬいぐるみを二つ持ってきていた。 子供の頃、毎年年末年始の一週間ほど、長野までスキーに行っていた。 このぬいぐるみは小学2年生の頃、そのスキーの道中買ってもらったものだった。

          GOOD WAR TOUR 19. モータープール

          GOOD WAR TOUR 18.イメージトレーニング

          小屋入り二日目。昨日はよく寝た。 朝、名村造船所跡地に向かうため電車を乗り継ぎながら、「あの日」に想いを馳せて中学生の頃聴いていた曲を聴いていた。中学生の頃聴いてた音楽って一生聴けるな。 「m美電車降りれる?!」 とつぜん朗君からLINE。ねぼうか? わすれものか? と思ったら、ちがった。関係者の一人が発熱したという。 おお。きたか。 手が震えた。中止なんだと思った。公演がなくなってしまう。 これまで時間をかけて作り上げてきたものが、日の目を見ることがないということ。 そ

          GOOD WAR TOUR 18.イメージトレーニング

          GOOD WAR TOUR 17. 丘の上に立っている

          とつぜん南国風の木、歩くのが妙に遅いおばさん、でかい工場、みっつ並んだ○○荘、干されている長靴と作業着。 名村造船所跡地、4階が今回の会場。 だだっ広くて、天井が低くて、左右一面の窓から外が見える。 どのくらい掃除していないのか、掃除していてもここまで溜まるのか、埃がすごい。 3時間、端から端まで箒で履いて、ときにはモップや水拭きも駆使して一面をきれいにした。手が千切れるかと思った。 トラックの音がうるさい。声がわんわん響く。上手側で蛍光灯がチカチカしている。 奥に窓が

          GOOD WAR TOUR 17. 丘の上に立っている

          GOOD WAR TOUR 16.ウェルカムでエンドレス

          PIPE DREAMの稽古のつもりで集まるが、結局GOOD WARのテキストを検討する。 伊奈さん、諸江さん、綾子さん、の代わりに、朗くん、まをさん、私、でテキストを読む。 ウーバーとドローンの話。 空を牛耳られてしまってはもうおしまいだ。 今ここに争いがあるときは、語ることができない。 語ることができることとは、すでに距離が空いている。 「なんでも話してあげるよ」 その言葉はだいぶ魅力的で、ちょっと怖い。底知れない恐ろしさを感じる。 聴く側の度量が求められるような。

          GOOD WAR TOUR 16.ウェルカムでエンドレス

          GOOD WAR TOUR 15. 杜撰な図面

          稽古を1日お休みした間にいろいろ進展があったとのこと。 稽古場で飲むヨーグルトを飲んでいると、「飲むヨーグルト飲んでると、まなみさん二日酔いなんかなって思う」と朗くんに言われた。二日酔いじゃなくても飲むヨーグルト飲むよ? まずはアップでジャンプ。跳ぶ跳ぶ跳ぶ。 10分間跳んで、稽古開始。 今日は、3人とも服装に統一感があるね。かわいいです。 手を掲げる伊奈さん、大きめの公園にある謎銅像みたいだ。力の入りかた、筋肉の感じ、筋の感じ。 たのしいね、過剰な装飾、うわべのに

          GOOD WAR TOUR 15. 杜撰な図面

          GOOD WAR TOUR 14. 1、2のぽかん

          朗くんのいいねしている猫画像botみたいなのがしょっちゅうタイムラインに流れてくる。 この人いつも猫にいいねしてるな。 そう言うと、朗くんは「誰かのタイムラインに猫が現れるといいなとおもって……」と言っていた。 用あって1時間遅刻ののち稽古場に入ると、ふくらはぎの調子はどうかと聞かれる。下りの階段が特につらいです。ペンギンみたいに歩いています。一昨日雪の中で転んで足首をやりました。 諸江さん、新しく与えられたところのせりふが入らずくやしそう。 その脇で、綾子さんはひっくり

          GOOD WAR TOUR 14. 1、2のぽかん

          GOOD WAR TOUR 13.ほがらかに

          アゴラでの公演後、そして2022年最初の稽古。 北千住BUOYで、生ドラムが使えなくなったとのこと。代わりに電子ドラムを使うという。 ドラムのレプリカ、にせもののドラム。 これまでのGOOD WARでは、ドラムの生感みたいなものが非常に重要だったように思う。 結局マイクで拾った音だったりするのだが、それでも生楽器が存在するということ、それを人が(物理的に)叩いて演奏しているということ、その音の大きさ、その驚異、それに対する恐れなど。 いつか誰かが、ドラムって野蛮な楽器だって

          GOOD WAR TOUR 13.ほがらかに