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映画『子どもたちをよろしく』試写会

今日、映画「子どもたちをよろしく」の試写会@東京にお招きいただました。

【教育特報】映画『子どもたちをよろしく』
https://www.youtube.com/watch?v=fEttyJh8w6k

元官僚の寺脇研、前川喜平が企画した映画『子どもたちをよろしく』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190826-00000011-flix-movi

今の社会のリアル

この映画を見て完全なるフィクションだと言う人はいないはずで、誰かしらの顔や何かしらの出来事が物語と重なり、それがふと頭をよぎるはずだ。

ご家庭それぞれの複雑な事情とか、学校という小さな社会の中での複雑な事情とか、1人1人の歩んできた人生とかいろいろある。これが、今の社会のリアルなんだと思う。

「子どもたちをよろしく」って言われた自分はどうしたいか、改めて考えるきっかけになる映画だった。教育に携わっている方にはぜひ見て頂きたい。

教育の在り方をを良くするって誰の何をどうするんだっけって、ふと立ち止まって振り返えられる作品だと思う。

「子どもたちをよろしく」って言われたら

(自分を含めた)大人と子どもがこんなリアルの中で精いっぱいに暮らしているなか、結局何がネガティブなのか。それはどうやったらポジティブにできるのか。それから、「子どもたちをよろしく」と言われたら、私自身は教育という領域で何をどう引き受けたらいいのかなって考えた。

閉じられたコミュニティが歪みを生み出す

結局、閉じられたコミュニティだけを居場所にせざるを得なかったり、限られた価値観だけを信じないといけないような状況がいろんな歪みを作り出すし、それは大人も子どもも一緒なんだと思った。

いろんな人生が映し出されていたけれど、みんなそれぞれの環境の中で精いっぱいやってる。精いっぱいやってるから何してもいいのかといえば決してそうではないかもしれないけど、人ってそんなに強くないし、たとえ何歳であってもその歪んだ現実を乗り越えるのはなかなか難しい。気づいたらそうなってるもんだろうし。

だから、そういう状況をつくりださないことがまず必要で、子どもでも、大人でも、自分の居場所たるコミュニティを沢山もてるようにしたらいい。そこには、価値観の異なる多様な人がいた方が良い。もちろん、コミュニティっていうのは物理的な空間だけじゃない。人と人のつながりの単位の数だけ、それがたとえ2人とか3人ずつであっても1つ1つのコミュニティだ。

自分自身がオープンになることで様々なコミュニティをいったりきたりできる。その居心地の良さや、楽しさ、安心感を体感知としてもっているかどうかは結構そのあとの人生の豊かさを左右する大切な経験になる。

デジタルデバイドを乗り越えれば、人生の可能性は広がる。

それから、たとえ何歳であろうと、自分の人生を自分で切り開けるチャンスを全員が持てるようにすること。出会いたい人に出会える、学びたいことを学べる、挑戦したいことに挑戦できる。

それは壮大なテーマの様で、技術的にはもうできるようになっている気がする。インターネットによって世界は1つに繋がったし、あらゆる情報にも人にもアクセスできて、だれでもがアジャイルにいろんなことに挑戦できるようになった。これはテクノロジーがもたらした劇的なBefore afterであり、伊藤穣一さんが言うようにBefore Internetの社会とAfter Internetの社会と言い切ってしまえると思う。完成しきった大きな社会システムを変えていくには時間がかかるけれど、その変化を待たずして1人1人の意志で自分の人生を自分で切り開ける可能性を「技術」がもたらした。(もちろん社会システムだって、必要な変革は進めていかないといけない。)

インターネットの父、村井純先生はこう言ってる。「貧富の差が生まれるかどうかは経済システムの問題で、大切なのはデジタルデバイドが解消されて、全ての人が経済、健康、教育の恩恵を享受できること」
本当にその通りだと思う。デジタルデバイドさえ乗り越えることが出来れば、自分の人生は自分で切り開けるようになるって心から思う。

これをきれいごとと言ってしまうか、可能性にかけるか。

私は可能性にかけたいと思う。子どもとか大人とかそういう境目関係なく、自分の人生を切り開ける可能性があるならそのきっかけを作りたい。

大丈夫。何歳から大人か知らないけど、誰であっても、何才だろうと、今日をだれとどんな風に過ごしたいかは少しづつでも自分でデザインしていける。うまくいかないこともあるかもしれないけど、試行錯誤したいと思える希望を見つけるところからすべてが始まる。

「インターネットやテクノロジーと上手に付き合って、人が人との繋がりや必要な学びを自ら手に入れ、未来を切り開いていけるきっかけを作ること」これからの時代で求められる教育、それと生涯学習社会を目指す1つの方向性はこれだと思うし、私はそんなことを引き受けていきたい。


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