稲場麻佑

画家。北海道在住。美しいものとおそろしいものを愛する。恩師の元で現代美術と禅を研究中。 芸術のつれづれを語るWebマガジン「ヴィーナスのスープ」はじめました。 オフィシャルサイト http://mayuinaba.strikingly.com

変人よ、大いに恋せよ。

私は人生において最も大切なものの一つは、何かをものすごく好きでいることだと思います。

しかし、何かをものすごく好きであるということは、時として孤独を感じるようなことでもあったりするのです。
例えば、周りに似たようなものを好きな人がいない時。
これは「類は友を呼ぶ」の法則で割と解消されやすいことではないかと思います。

でも、そもそも「何かを強く好きでいる人」が絶対的に少ないような感じもするのです

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作品解説「The Song From The Beyond 1,2」

「Beyond」というのは「あちら側」とか「向こう側」のことです。
生と死のはざまには、どうしても超えられない壁があります。
幽霊というのは、それでもその壁を越えたいという人間の気持ちの表れなのではないでしょうか。
亡くなった人には、もう会うことはできない。
しかし、だからといって故人のことをきれいさっぱり忘れられるかと言うと、そうもいかない人の方が圧倒的に多いのです。
人の死は遺されたものにとっ

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作品解説「中陰の恋文 壱・弐」

「中陰」は仏教用語で生と死のはざまにいる存在、またはその期間のことですが、私はこれを「幽霊」と結び付けて考えました。

ちなみに、日本では仏教と幽霊の繋がりは深く、お寺によっては幽霊画がたくさん収蔵されていたりします。谷中の全生庵さんですとか、有名ですね。

先ほどお話した「はざま」の存在としての幽霊を、ここでも表現しました。
生きておらず、死んでおらず、そういう状態に置かれたとき、私は何を思うだ

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作品解説「雨晒しのスクリプト」

皆さん、こんにちは。
お久しぶりです。

noteは今まで曜日ごとに定期更新して参りましたが、より自由な表現を求めて、これからは不定期更新とさせていただきます。

今回はスペシャル企画!
「午睡の夢のファントム」のオープニングパーティで行った作品解説のテキストを三日間連続で掲載します!

まずは「雨晒しのスクリプト」から。

人間が生きて死んでいくということに関しては、わかっていることもありますが

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