ヴィーナスのスープ

25
ノート

変人よ、大いに恋せよ。

私は人生において最も大切なものの一つは、何かをものすごく好きでいることだと思います。

しかし、何かをものすごく好きであるということは、時として孤独を感じるようなことでもあったりするのです。
例えば、周りに似たようなものを好きな人がいない時。
これは「類は友を呼ぶ」の法則で割と解消されやすいことではないかと思います。

でも、そもそも「何かを強く好きでいる人」が絶対的に少ないような感じもするのです

もっとみる

作品解説「The Song From The Beyond 1,2」

「Beyond」というのは「あちら側」とか「向こう側」のことです。
生と死のはざまには、どうしても超えられない壁があります。
幽霊というのは、それでもその壁を越えたいという人間の気持ちの表れなのではないでしょうか。
亡くなった人には、もう会うことはできない。
しかし、だからといって故人のことをきれいさっぱり忘れられるかと言うと、そうもいかない人の方が圧倒的に多いのです。
人の死は遺されたものにとっ

もっとみる

作品解説「中陰の恋文 壱・弐」

「中陰」は仏教用語で生と死のはざまにいる存在、またはその期間のことですが、私はこれを「幽霊」と結び付けて考えました。

ちなみに、日本では仏教と幽霊の繋がりは深く、お寺によっては幽霊画がたくさん収蔵されていたりします。谷中の全生庵さんですとか、有名ですね。

先ほどお話した「はざま」の存在としての幽霊を、ここでも表現しました。
生きておらず、死んでおらず、そういう状態に置かれたとき、私は何を思うだ

もっとみる

作品解説「雨晒しのスクリプト」

皆さん、こんにちは。
お久しぶりです。

noteは今まで曜日ごとに定期更新して参りましたが、より自由な表現を求めて、これからは不定期更新とさせていただきます。

今回はスペシャル企画!
「午睡の夢のファントム」のオープニングパーティで行った作品解説のテキストを三日間連続で掲載します!

まずは「雨晒しのスクリプト」から。

人間が生きて死んでいくということに関しては、わかっていることもありますが

もっとみる

アーティストとして生きるということ

先週、祖父が他界しました。
海が好きな、心の広い祖父でした。

東京の展覧会を終えた、すぐ後の出来事でした。

人間、生きていると様々なことがあります。
素晴らしい出来事もあるし、苦しみもつきまとう。

私は、自分がアーティストとしての道を歩んでいくということは、人らしく全力で現在を生きていくことだと、そう思います。

苦しいことも楽しいことも、人間だから起こること。
アートはその全てを否定しない

もっとみる

「午睡の夢のファントム」

こんにちは。
昨日は更新できず、申し訳ありません。

「午睡の夢のファントム」銀座のフラッグギンザギャラリーで開催中です。

今日はあいにくの雨ですが、ギャラリー内は雨宿りするにはいい雰囲気です。
どうぞお越しください。
------------------
稲場麻佑・Benedict Yu二人展
「午睡の夢のファントム」
6月13日(木)〜16日(日) フラッグ・ギンザ・ギャラリー
11:00〜

もっとみる

幻影に手を伸ばしながら生きる

驚いた。
水曜の記事、話題になっていたんですね。
あの作品は次回の展覧会「午睡の夢のファントム」に出します。
お時間のある方は、どうぞご高覧くださいませ。

そう。
もう、「午睡の夢のファントム」開催まで一週間を切っているんです。
準備は全部できているし慌てることもありませんが、どきどきしますね。

さて。
「幽霊」をテーマに展覧会を行うわけですが、テーマを探って見えてきたものは、「人間」でした。

もっとみる

ベトナムの空の色を私は伝えられたか

今、私の妹は目を病んでいる。
完全に何も見えないわけではないけれど、外を歩くには家族の介助が必要だ。

彼女の楽しめる娯楽は限られている。
主に音楽を聴いたりラジオを聴いたりしている。

そんな彼女がある映画を「見たい」と言い出した。

それは、「グッドモーニング, ベトナム」。

ロビン・ウィリアムズ演じるAFNのDJが、ベトナムのラジオ局からジョークとロックンロールを発信する映画だ。

いざD

もっとみる