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あけおめ②(CHÚC MỪNG NĂM MỚI !)#2-vietnam

あけましておめでとうございます🇻🇳
(2度目ですが。)

2024年2月10日はベトナムの旧正月テト(tết) でございます。

今年は2/8〜2/14までテト休暇という大型連休があるのですが、毎年決まった日付ではなく、都度政府が策定し、施行しているようです。

初めてのテトを経験して、ちょっと驚いたこと、そして今年ベトナムでやりたいことをまとめようと思います。


初めてのテトでちょっと驚いたこと

国民が”休むこと”に全力を注いでいる


そのままの意味ですが、テトのために国民が一団となり、入念な準備を行っています。

近所一帯は華美なイルミネーションに包まれる


街にはベトナム国旗だけでなく、社会主義(及び共産主義)の旗が掲げられ、日本人の私にとっては異様とも言える空間が広がっています。


ブレまくり
店前には花や正月飾りが置かれていました

少し歴史の話をすると、テトの期間は戦争をも休む文化があったそうです。(テト休戦)

ベトナム戦争(簡単に言うと、現ハノイ対現ホーチミンの戦い)中の1968年、北ベトナムと解放戦線側は南ベトナム全土での大規模なゲリラ攻撃を企画しました。
七ヶ月前から私服の戦闘員を各都市に配置し、各拠点に武器を集積するなど、入念な準備のもと、テト2日目の1月31日未明までには、各地で一斉攻撃を行なったのです。

北ベトナムによる奇襲・大攻勢でしたが、南ベトナム側も一部地域の休戦を取り消しており、両者の間で停戦協定違反をめぐって争いが勃発したと言うほど、テト期間中の戦はイレギュラーなものだったと言えます。


現代の日本とは正月に対する熱量が全く異なり、ベトナムでは「全力で休んでやる!」という大人の本気が伺えます。

街の物価は少し上がった感覚ですが、それもそのはず、テト休暇中はほぼ全ての店舗が休業します。
(スーパーや市場等も。コンビニだけ開いてます。)
その前に稼げるとこまで稼いでやろうという魂胆でしょうか。
ベトナム人の商売魂が大いに伝わります。

この期間は、"存分に休むためにはどうすべきか"という問いの意識を持ち、国民全員がテトを楽しみに待ち侘びているのでしょう。
ホーチミン市内で働く友人達は、田舎の実家に帰省する子が多かった印象です。

ちなみに、4区の自宅近辺も、民家の前にカラフルな花が置かれたり、国旗はもちろんのこと、ベトナムの干支(今年は龍)の飾りが置かれたりと、派手な街並みになっていました。

そんな派手な飾りがどこで買えるのか、よく分からなかったため、とりあえずコンビニで買ってきたポチ袋をドアに貼りまくりました。

さすがに隣人から笑われた


タクシーが捕まらない

実は私、2台バイクを所有していたのですが、1台はパンクし、路上に放置していたところを盗まれてしまい、2台目はエンジンがかからず、修理屋がテトにつき休業しているため乗ることができない状況です。

そんな中、歩道の少ないこの街を、歩いて生活することはほぼ不可能なので、やむなくタクシーを使用することになります。
(ぼったくり対策のため、基本はgrabというアプリで配車/乗車します。)

私の生活圏内でバイタクを使用すると、大抵2万ドン代(120円ほど)で乗ることができるため、さほど出費に影響することはありません。

しかし、ドライバーもお休み期間中なので、全く捕まらないのです。

新年のカウントダウンを繁華街で過ごし、家に帰ろうとしたところ、案の定タクシーが手配できず、渋々、メーターの野良タクシーを拾いましたが、通常価格の4倍の値段をふっかけられました。

すぐに降車し徒歩で帰宅しましたが、周りの市民や観光客を見ていると、同様に歩いて家路についているようでした。

バイトの給料高すぎ

私は現地でカレー屋営み、バーを共同経営していますが、スタッフは全員ベトナム人です。

テト休暇中の賃金相場を聞いたところ、通常の3~5倍とのこと。
高すぎる。

初めてのテトということもあり、お客さんが来るかわからない状況で、人件費を割くというのは難しいので、休暇中はベトナム人スタッフに休んでもらうよう伝えました。

カレー屋のおばちゃんスタッフにはテト明けから営業を再開すると伝え、バーの方では私を含めた日本人が営業することにし、1月から休みなく毎日出勤しています。

この賃金の跳ね上がり方が、街の物価にも影響しているような気がします。

そしてなにもない。

現地の友人からは、「テトが1年で一番盛り上がるよ!」と言われていたので、内心ワクワクしながら過ごしていたのですが、思っていた以上に何もありませんでした。

カウントダウンはバックパッカー街で過ごしましたが、いつも通りの賑わいで、特にこれといったイベントもなく、現地のベトナム人が路上で花火を打ち上げたり、クラッカーを鳴らしたりして楽しんでいました。

粗悪品すぎるせいか、7本中2本しか鳴ってなかった
気候も相まって、めちゃくちゃ暑い

特に行きたい店もなかったため、フラフラ歩いて帰宅することに。

カウントダウン後の帰り道、観光地で有名なベンタイン市場へ行きましたが、お祭りのように多く出店されていた屋台が片付けられており、切り替えが早いなぁと思いながら、1時間近く歩いて帰宅しました。

ウォーキングストリートでは煌びやかなライトアップに加え、ちらほらと屋台が出ています。
多くの人がバイクを停めて写真を撮っていました。

カウントダウン後の元旦当日、近所で長年店を営む日本人と話す機会があったのですが、「やっぱりテトはバックパッカー街が1番盛り上がってるよ〜」と言われ、なんとも言えない気持ちになりました。

夜はもちろん、朝昼かまわず、お店がほとんど閉まっているため、食事はおろか、娯楽、買い物、仕入れもできません。
普段から買い溜めしているカップ麺を食べて生活していますが、コロナ禍のロックダウン状態のような街が続くと寂しいものです。

今年ベトナムでやること

前回のnoteでは、丸一年を振り返り、日本の仕事について触れましたが、今回の記事では、今年ベトナムでやることをまとめようと思います。

ベトナム語の習得と大学

実は、ベトナムホーチミンにある、ホーチミン人文科学大学へ短期で通うことにしました。
平日朝7:50着席と、朝が弱い私にとってはかなり辛い生活となりそうです。

このコースは月曜日から金曜日までの5日間、朝8:00-12:00に行われ、英語で受講し、ベトナム語を学ぶという内容になります。

以前より、現地で働くにおいて度重なるトラブルがありましたが、言語による伝達不足が弊害になっているケースが多く、自身が学ぶ必要性というのを強く痛感しました。

ベトナム語は翻訳が難しく、自分で話すにしても声調が6種類もあるため、なかなか伝わりません。

発音も、日本語にはないものばかりで、独学で学ぶには限界を感じました。

講義が始まるまでの期間は、毎日、現地のベトナム人に発音や単語等を教えてもらいコミュニケーションを図っています。
学び始めて1ヶ月で簡単な自己紹介、2ヶ月で買い物、3ヶ月目で業者との簡単なコミュニケーションが取れるようになりました。

週に数回は、自分以外全員ベトナム人の食事会に参加しており、なんとなく言ってることが分かるようになってきた気がします。

現地で仕事をしている日本人は、ベトナム語を話せない人がほとんどなので、この時点で割と生活には困らないのですが、個人的にはまだ足りません。

ちなみに、大学の受講料は1ヶ月で約4万円と、他国の海外大と比較しても通いやすい価格です。
しかし、ベトナム語は独自言語なので、ベトナム以外では通用しないのが難点であり、ましてや、私の住む南部地方では方言を話すため、尚更、活用し難いのです。

学ぶ意味はあるのかと言われても仕方がないのですが、意味のないことを頑張れない人は、意味あることも頑張れないので、まずは趣味の一環として取り入れていこうと思います。

会社設立

自分が主体となって取り組んでいるビジネスが増えてきたので、法人化の検討をしています。
ちなみに、今は主に以下の取り組みを進めています。
・カレー屋
・人材プラットフォーム開発
・オーダー衣装の受注生産/輸出
・ベトナムアイドル事業
・技能実習生送り出し支援

現地での登記について調べ、専門家や現地の日本人経営者に話を聞いてみましたが、思っていたほど簡単ではなさそうです。
ローカルでの登記は比較的安易とのことでしたが、背中を預けることのできるベトナム人に未だ出会えておらず、今すぐに登記というわけにはいきません。

また、今はゆるゆるルールのホーチミンですが、法的側面から持続可能性という点の不安が払拭できず、近い将来は外資として運用したい所存です。しかし、日本とは異なり、業種ごとにライセンスを取得する必要があるため、多事業同時進行の私にとっては、そこそこ痛い出費になりそうです。

また、日本の大学を中退し、高卒ステータスとなった私は、ビジネスVISAを取得することが難しいのです。

十分に考えた結果、
1.現地の大学生になり、学生VISAを取得する
2.投資家VISAを取得する
3.会社を設立し、管理者としてVISAを取得する

の、3つに辿り着きました。

しかしながら、1,2の学生ビザ、投資家ビザはそれぞれタイパ/コスパが悪いため、必然的に3の手段を取ることになります。

長くなるので、細かい説明は割愛しますが、とりあえず今年中に自分の法人を1つ所有したいということです。

ちなみに現在は、日本を完全に離れるつもりがないことから、現地の法人と掛け合い、他法人の一事業として運営させてもらっています。

ご協力くださっている現地の皆様に感謝です。
ありがとうございます。

まとめ

こんなところで、改めて新年のご挨拶とさせていただきます。

毎日波瀾万丈のベトナムライフを送っていますので、もし興味があれば、YouTubeを覗いてもらえると嬉しいです。

ではまた!

本記事における見解・掲載内容は、かわもとまゆ個人の見解であり、所属する企業や組織の立場、戦略、意見を代表するものではありません。

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