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接触恐怖症のサキュバスの恋

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接触恐怖症のサキュバスの恋

『花に生まれたかったな。___そしたらこんな気持ちにならなくてすんだのに。』

___ 接触障害のサキュバスの恋 ___

ものごころつく頃には既に違和感を感じていた。
恐ろしいほどの焦燥感。
それは不安なまでに渇きを伴い、いくら水を口にしても満たされず。次第にうなじから肩にかけて石が焼けるような熱さでくらくらした。
そういうときは限って花にとまっていたはずの虫が寄ってくるのだ。

うずくまるよう

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