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【見習いヲタ魔法使いと魔王】第1話!

魔王は大変!見習いヲタ魔法使いに世界のリアルを教える帝王学。

ヲタ魔『...魔王の言いたい事はよく分かりました。(薄い本が萌えるわ〜このシチュ)』
魔王『今、同人誌のネタとかにしようと考えてるでしょう』
ヲタ魔『えっ!そんな!魔王と男の娘勇者とか全然!』
魔王『こっちが疲れて寝込みそう』

ヲタ魔『(...なんかゲームみたいな話だ。ちょっとプレイしたい)』
魔王『はい!じゃあこのゲームをちゃんとプレイして進捗を指定日時までにくださいね!セーブはこまめに報告は毎月です!』
ヲタ魔『(なんかいろいろ読まれて設定が手が込んできた)』
魔王『真剣にゲームプレイしてくださいね!』

ヲタ魔『あの。魔王って、このゲームでどんなに失敗しても良いように考えてくれてたりしますか?』
魔王『当然です!あなたには俄然無理ゲー絶対クリア不可!どんっどん失敗しまくってください!』
ヲタ魔『もうちょっと期待しても良いじゃんです...』
魔王『あなたには本当の事を言います!』

魔王『(魔法陣を書いてくれてる)あなたは今ここをぐるぐる回ってもらっています。そう。ここは絶対領域。正解しかないお試し世界です。外は魔界絶対死エリアです。あなたはいつも外に飛び出ようとする。逃げ道を求めて足掻く...はい!このエリアへの抜け道は閉鎖しました!目標頑張ってくださいね!』

ヲタ魔『正解しかないのならヌルゲーうはwおkw』
魔王『ずっとあなたセーブもせずに同じ初期村でずっとスライム遠目に見て遊んでるだけでしょ』
ヲタ魔『...!えっ!ちゃんと魔王の言ったこと考えてます』
魔王『考えれていないから今この時間を繰り返しているのです』
魔王『死ぬ気でやってください』

ヲタ魔『自分はもう死んだものだと思っています。むりぽ!』
魔王『はい!あなたは今死にました!新しく生まれ直したあなたで一生懸命生きてください!ゲームスタート!』
ヲタ魔『ぷええ。お菓子食べても良いですか?』
魔王『僕の分は甘いものと塩もの両方でお願いします。はよ!アイテム屋あっち』

見習いヲタ魔法使い🧙‍♀️はじめてのおつかい。
オシャレなビルディングが煌めき楽しすぎて人に聞きまくるもアイテムショップに目を奪われ目的地が視界内なのに興奮で見落とし2周したけど
アイテムショップのお姉さんからプチヒミツ情報をゲット!魔王も興味を示してた!

ヲタ魔『うちはこうゆうのこう思うんでs...!』
魔王『はい!無駄無駄無駄無駄ぁ!今の情報いりません!』
ヲタ魔『えっだって魔王さっきはアイテムショップのお姉さんのプチ秘密情報楽しんでたじゃん!』
魔王『それは純粋に興味があったからです。ハイ次!』

魔王『今ここでは、あなたの主観情報は一切いりません。雑談しに来てるわけじゃないんです。他者が何を目的としてるのかを読み取り円滑なコミュニケーションを取ってください』

魔王『カンタンに言うと。あなたとは話が噛み合っていないんです。よく周りを見て。冒険のワクワクも良いですがオトナになってください。』
ヲタ魔『でも魔王ずっと笑ってる...』
魔王『魔王にも笑いのツボはあるんです!』

魔王『あなたはいつも周りが見えていません。自分自分自分はと主観的に言うだけで相手の事を一切考えていません。いくら友人間でも面白おかしく話してても、それでは大事な取引も門前払いです。大体の人はこれだけ否定されれば怒るものですがあなたは珍しい人ですね』
ヲタ魔『やっぱ魔王って面白!』

魔王『面白がっていないでさっさと行動!過去の実績ではなく今すぐ目に見える形で表現してください!行動も思考も鈍速!焦らず急いで!』
ヲタ魔『えっと。炎の魔法は火種を用意して呪文書どおりで良かったですよね...?』
魔王『一度教えた事に質問は禁止です!自分で考え行動してください!』

魔王『世界中どこに居ても時間はたった一つの共有財産です。誰もが同じ時を過ごし、限りある時間で何ができるか。1時間に対し、1行動では内容の濃さにもよりますが割にあいません。1時間に対し、2つ3つ同時に別属性の魔法を使えるようにまずはなってください。私の時間を無駄にさせないでくださいね』

魔王『あなたには先ず時属性の魔法を教えました。時間の管理をしっかりしてから他のことに取り掛かってください。余裕を見つけて複数の簡単な作業も同時にこなしてください。それを習慣づける様に!』
ヲタ魔『あの!えっと』
魔王『質問禁止!』
ヲタ魔『ぴええ!』
魔王『...ヒントなら良いですよ』

ヲタ魔『あの!魔王になるにはどうしたらいいですか!』
魔王『それは只の質問ですし、話の軸がズレました。いきなりぶっ飛びすぎです』
ヲタ魔『だって勇者になるには魔王を倒さないといけないし魔王に一度転職しておいたら優位だと思って』
魔王『無理です!あと勇者には魔王転職は不要です』

魔王『勇者になるんでしょう!軸がブレないようにしっかりしてください!
今時専門スキル1つではやって行けませんよ!サブスキルはメインに沿ったもので効率的に取得してください!』
ヲタ魔『魔王は何がメインで何がサブかわかりません何の人?』
魔王『そりゃそうです。それなりに苦労してますから』

魔王『私のようにわざわざ嫌われる必要もないでしょう』(ミンティアフリフリ)
ヲタ魔『あっそのミント何味ですか?』
魔王『教えませんしあげませんよ!』
魔王『そうゆうの要りません!不要なスキルですね』
ヲタ魔『(??)』

ヲタ魔『えええ!何の人か教えてくれてもいいじゃん!ああ!秘密にされると急に気になってきた!
実は魔王は火星人だったとか王子だったとか!?』
魔王『そうゆうオチは大好きですよ!王子ではないですけどね』
ヲタ魔『えっ火星人確定...?!』
魔王『そうゆうのを揚げ足取りと言うのですバカ勇者』

※ヲタ魔『バカって言った!!!!バカって言ったやつがバカ!!!!!ぐうう!』

※最後の1行だけ付け足しフィクションです※

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