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お彼岸の牡丹餅、御萩の話

産土神社鑑定の真友花です。

春の彼岸です。
春分・秋分を中日とした7日間を
「春の彼岸」「秋の彼岸」といいます。
春分の今日が中日です。

彼岸のお供えといえば「おはぎ(ぼたもち)」

(画像はWikipediaより)

漢字では「牡丹餅」「御萩」と書きます。
それぞれの季節に咲く「牡丹」「萩」に見立てたといいます。


ただ諸説ありまして、
「餅米・うるち米の違い」
「こし餡・つぶ餡」
「餡と黄粉」
で呼び名が変わるとも。

地域によって、説は違うのかもしれませんね。


で、「春の牡丹・秋の萩」説にはちょっときれいなお話もあり、春・夏・秋・冬で、呼び方を変えるそうです。

季語を入れる俳句のようですね。
和菓子屋さんでは使っているかもしれません。

夏は「夜船(よふね)」
冬は「北窓(きたまど)」と呼ぶそうです。

なぜか?

まず、夏の「夜船」。
作るときに餅のように「ペッタンペッタン」という音が出ないため、周囲の人がいつ搗いたのかわからないので、「搗き知らず」
この言葉を「夜間は船がいつ着いたのかわからない」→「着き知らず」というわけで「夜船」と呼ばれるそうです。

冬の「北窓」は同じ「搗き知らず」でも「つき」は、夜空の月のこと。
北の窓からは、月が見えないんですね。

日本の、センスのある美しい言葉遊びです。

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