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オトナの修学旅行は名古屋に行こう

名古屋は日本の中にある異文化です。作家の村上春樹氏も著書の中で「どこかしら異界に直結しているような呪術性をまだ失っていない街」と表現しています。
そんなディープな街、名古屋にぜひ立ち寄ってくれると嬉しいです!本記事では、関東や関西から日帰りで楽しめるモデルプランを紹介します。

【9:30】朝ごはん(喫茶店のモーニング)

まず、名古屋駅に到着したら腹ごしらえ。名古屋は朝から全力でおもてなしします。おなじみ、喫茶店の「モーニング」は、ドリンクを注文すると、トーストとゆで卵が提供されるというシステムです。

追加で小倉あんをトーストにトッピングすることもできるので、よかったら試してみてください。店にもよりますが、11時までサービスを行うところが多いですよ。全国展開を行っているコメダ珈琲は、味もサービスも安定しているのでおすすめです。

【11:00】トヨタ産業技術記念館

次は、名古屋のものづくりの歴史を見てみましょう。
任天堂は元々は花札の製造から始まった企業で、ブラザーはミシン、ではトヨタ自動車は……?

「トヨタ産業技術記念館」ではそんなトヨタ自動車発展の歴史がわかる場所です。カイゼンにカイゼンを重ねた先人たちの情熱の中に、仕事のヒントがあるかもしれません。

【13:00】お昼ごはん(味噌煮込みうどん)

味噌煮込みうどんも外せない名古屋メシ!土鍋で煮込んだうどんを、そのまま席に運んでくれるので、フタを開けた時に味噌の香ばしい香りが立ちこめます。そして半熟加減の卵が味噌とうどんの絡みを強めてくれます。

少し硬めの茹で加減ですが、歯ごたえも合わせて楽しんでください。土鍋のフタを器にするのが、ツウの食べ方です。

【14:00】名古屋城

名古屋を語る場所として名古屋城は外せません。
徳川家康の命で1615年に築城された名古屋城は、金のシャチホコを天守閣に載せた姿が特徴です。
豪華なシャチホコの印象もあり、名古屋人=派手好きというイメージが付いています。

名古屋城は空襲により焼失してしまいましたが、再建された現在のものは国の特別史跡に指定されています。

【16:30】熱田神宮


パワースポットといえば伊勢神宮や出雲大社を想像するかもしれませんが、名古屋にも三大神宮の1つ、熱田神宮があるんです。

ここには三種の神器の一つである、草薙神剣が祀られています。桶狭間の戦いの際、織田信長の必勝祈願を叶えたという実績を持っています。

【17:30】ひつまぶし

名古屋メシはまだまだあります!ひつまぶしは、ウナギの蒲焼を細かく刻み、おひつに入れたご飯にまぶして食べるものです。ネギやのり、ワサビなどの薬味が一緒に添えられています。

まずは何も入れずにシンプルな味を楽しみ、2杯目は薬味で味に変化をつけて、最後は提供されるお出汁をかけてお茶漬け感覚でどうぞ。
1食で何通りもの食べ方を楽しむことができる、おトク大好きな名古屋の名古屋メシです。

有名店は色々ありますが、「あつた蓬莱軒 神宮店」は熱田神宮のすぐ近くにあるので、熱田神宮とセットで訪れてみてください。

【20:00】お座敷遊び


「金のシャチホコ」体験!かなりキツかった……

夜は名古屋のお座敷文化を体験してみませんか。
舞妓さんといえば京都が有名ですが、名古屋にも舞妓・芸妓さんがいて、熱田神宮の行事の舞踊や、老舗の料亭でお座敷を盛り上げています。名古屋は江戸時代に能や狂言などが盛んで、芸どころと言われるほどの地域でした。

実は、他の地域では見られない名古屋だけのディープなお座敷芸があることを知っていますか?

その名も「金のシャチホコ」といいます。

名前を聞いてなんとなく想像がつくかもしれませんが、​​両手と頰を畳につき、足を上に持ち上げ体を反らせる。三点倒立のような体勢をとり、その姿をシャチホコに見立てるものです。

筆者もチャレンジしたことがありますが、見た目以上にかなりハードでした!
ですが、舞妓さんたちは涼しげな表情でいとも簡単そうに披露してくれます。

名古屋特有のお座敷芸の、金のシャチホコ。これが美しく披露できるようになって一人前の舞妓になれるそうです。ある舞妓さんは、「金のシャチホコ」をマスターするまでは体に青アザが絶えなかったと言っていました。

動きが制限される着物を着ているのに、お化粧や裾を一切乱さず披露されるお座敷芸は一見の価値があります。

そうだ、名古屋、行こう。

ここまで遊んだら、いい時間になっています。うれしいことに、名古屋から上り、下りの新幹線は最終が22時台。忙しい方でも日帰り旅行が可能です。
「名古屋とばし」なんて言わずに、異文化圏ナゴヤに遊びに来てくださいね。


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