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病気のこと

子宮腺筋症という持病を持っています。
排卵に備えて卵を受け止めるために、ふつうは子宮の内側が分厚くなっていくのですが(子宮内膜という)、私の場合はそれが子宮の筋層内にできてしまい、生理がくると筋層ごと収縮し、激しい痛みと大量出血に襲われます。

どれくらい痛いかというと、痛すぎて痛いという以外は何も考えられないくらいです。眠れず、布団の上で七転八倒するほどの痛みです。
痛み止めの一番強いものをのむと、数時間は収まるのですが、一日に服用できる限度が決められているため、薬の効果が切れたときが辛いです。

大量出血がどれくらいかというと、ソフトボール大の血の塊が、ぼこぼこ出てくるくらいです。これは単純に恐怖です。このまま死んでしまうのかなと泣きたくなります。外出もままならないですし、何度か大失敗もしています。ナプキンを替えるのが追い付かなくて、トイレでずっと座ったままいることもあります。情けなくて、悲しいです。
また、それによって貧血が起き、動悸やふらつき、立ち眩み、寒気などにも見舞われます。

それが月に一度、一番ひどい症状が二日ほど、完全におさまるまでは五日ほど起こります。

仕事も小説も子どもの相手もままならず、寝室でスマホの画面を眺めることしかできません。本の文字は追えないし、なにか痛み以外のことを構想することも無理です。自分は役立たずな人間だ、この先、なにかを成し遂げようなんて絶対に無理だ、と心が蝕まれていきます。
貧血からうつになることもあるそうなので、そのせいかもしれません。

そうして使い物にならない時間があることで、回復後はストップしていた仕事を回すことで精いっぱいになります。そして、また小説を書く時間は消えていきます。

根本治療は子宮を取ることです。私はまだその決断はできません。

私は、ほんとによくやってるよ。

それは、言ってあげようと思います。
誰とも不幸比べも幸せ比べもしないで、言ってあげようと思います。




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